スカッシュと、人生後半のために「ワークライフバランス」

Squash01事は充実していたけれど、余りにも忙しく仕事に時間を取られ過ぎで、このままだと思うようにスカッシュができないから転職しました!そんなスカッシュ仲間がいる。天晴れ!だ。人生において何を優先するか。「ワークライフバランス」が大切と言われて久しいが、なかなか実現は難しい。こんな見事な理由で転職できること、それは本人の能力もあってのことではあるけれど、実に素晴らしい。ブラボー!だ。

う言えば、改めて周囲を見回してみると、上手にバランスを取りながら仕事と生活を楽しんでいる(スカッシュを通じて知り合った)仲間たちがいる。

IMG_8243外赴任中に趣味で始めた「コントラクトブリッジ」を仕事にした友人がいる。メンバーが集まるセンターに勤務し、ゲームのお相手をしたり、大会に出場したり、ある意味“プロ”として活躍している。これもまた絶妙なワークライフバランス。ちなみにコントラクトブリッジは、eスポーツ、囲碁などと共に「マインドスポーツ」の1つとしてアジア競技大会の競技種目「ボードゲーム」の1種目となっている。そんな時代だ。

Squash04生時代からスカッシュを始め、ぴあに入社した後輩がいる。スカッシュは休止中、ぴあは辞めた今、「ワールドオブハイアット」の仲間でもある。ハイアットグループのホテルをこよなく愛し、日本各地のハイアットに宿泊している。ホテルフリークの妻と彼女の会話はすっかりハイアットマニア。とは言え、ご主人共々ハードワークながら、2人のお子さんを育てつつ、良いバランスで仕事もプライベートも楽しんでいる♬

Squash05近、お気楽夫婦のホテルホッピングにお付き合いいただいているのは、多趣味でかつ多忙な2人。1人はスカッシュとクルマを愛し、建築設計が仕事ながら限りなく趣味と呼べるほどの建築物フリーク。そして、もう1人、年間のゴルフラウンド数がとんでもない友人との共通項は美味しいものを食べること。4人で一緒に食事をする際の会話は広く多方面に飛び、時に刺激的で、心地良い。彼らのWLバランスもGood!

Squash06卒で一旦就職した後に、スカッシュでやり残したことがあるとプロになった友人の人生も快哉ものだ。大会に参戦し、優勝も経験した後はスッパリと辞め、再就職、結婚、そして今は働きながら子育てと、まるで違う人生を2度味わったようなもの。その選択と潔さは実に羨ましい。好奇心は未だ衰えず、最近はスカッシュとは似て非なるスポーツ「パデル」にハマっている模様。その変わらないライフスタイルに拍手。

IMG_8525事や経理など、専門的な業務に携わる2人の会話はある意味では硬派。スカッシュに対するスタンスは大会参戦派とエンジョイ派の違いはあるが、スカッシュ愛は甲乙つけ難い。見事に転職を果たしたスカッシュ仲間に対し、ワークライフバランスが大きく変わる「引退:定年退職」が近づいているお気楽妻。「毎日ジムでも通うかなぁ」と呟く彼女の選択はどうなるのか。私に対しては仕事の継続を望んでいる模様だが(汗)。

Squash03本スカッシュ界のマドンナ、松井千夏さんが九州へ。首都圏に基盤を置いて活動してきた彼女が、縁あって新設されたスカッシュコートのプロデューサーとして北九州に向かった。千夏ちゃんを学生時代から応援してきたお気楽夫婦にとっては寂しい限りだが、結婚、出産を経て、今も全日本選手権のTOP4まで勝ち進む気力、体力、情熱は凄い。新天地でもスカッシュ愛に満ちた生活になるのだろう。これからも応援するよ♬

IMG_8604日本スカッシュ選手権5連覇を達成した渡邊聡美さんは、大会終了後すぐにイギリスに戻った。5年前から細やかに彼女をサポートしているお気楽夫婦の夢は、日本人選手としては初めて世界のTOP10に入る(現在はキャリアハイの世界21位!!)こと、そして香港OPENのグラスコートで彼女の試合を応援すること。他力本願の夢ではあるが、サポートを始めた頃からの夢が実現できそうな今年は、大会開催が待ち遠しい。

「引退したら聡美ちゃんの海外遠征に付いて応援しに行くよ!」とも宣う妻。どうやら妻の人生後半はスカッシュ中心になる予感。ハードワークを何年も続けた妻だからこそ、またそれも良し♬

バドの島 遙か南の国「ウチナーの日々」

okinawa012022年の秋、お気楽夫婦は南の島で不思議な体験をした。まだ屋外プールやプライベートビーチで十分泳げる時期、まだまだ暑さの残る晩秋のウチナーで、わざわざの室内競技「バドミントン」でたっぷり汗をかいたのだ。高校時代にクラブ活動で経験のある私は数十年ぶりの再会。そしてお気楽妻はほぼ初めての本格的な出会いだった。そもそものきっかけはハイアット修行中の2人が「ハイアットリージェンシー瀬良垣アイランド沖縄」のアクティビティメニューにバドミントン教室を発見したこと。初心者向けとあったため、念の為に経験者でも可能かと問い合わせるとOKの返事。何年か前に買ってあったMyバドミントンラケットを持参して南へ飛んだ。

okinawa02相手は数年前まで実業団でプレーヤーとして活躍していたOさん。マリンスポーツのメニューが減る冬場のアクティビティとして、自分の競技経験を活かして彼女が自らアイディアを出したという。会場は地元の公民館の講堂。どうやら地域との連携という意味合いもあるらしい。そしていざ練習を始めると、見事にハマった。私は数十年ぶりの本格的で専門的な練習に、そして妻はバドミントンの楽しさに。そして何よりOさんのレッスンに。2日間のミニ合宿が終わると「またすぐ来ます!」と宣言した2人。そして宣言通りに3ヶ月も空けずに南の島へ!今度は3日間の冬季合宿だ(笑)。

okinawa05okinawa08okinawa10okinawa06は言え、宿泊先は豪華なリゾートホテル。合宿ではあるけれど、オトナの合宿だから、こんな朝焼けを眺めながら朝食をいただいたり、客室のベランダでオリオンビールを飲みながらランチを頂いたりもする。ホテルから歩いて行ける地元の居酒屋でアグー豚のしゃぶしゃぶなんかを食べたりもする。ホテル内のイタリアンレストランでシャンパンを飲んだりも、もちろんしてしまうのだ。

okinawa04して、肝心の(笑)合宿はと言うと、前回よりもさらに本格的なメニューに進化。経験者である私のレッスンは、基本のショットのひとつであるハイクリアーから始まり、カット、ドライブ、プッシュ、ヘアピン、スマッシュと、遠い記憶が蘇るお約束の練習。さらには複数のショットを組合せたパターン練習。それも身体が覚えていて、すぐに(ほぼ)言われた通りにショットが打てることに感動。あ、やや自画自賛。そして最終日の最後はオールコートでのガチ(Oさんは50%くらいの力で?)試合。僅か数分で息が上がり、Oさんの多彩なショットとスピードに到底ついていけず、ぶっ倒れそうになる。それにしても我ながらここまで動けるかと思う満足の時間でもある。

okinawa03心者の妻のレッスンは徹底的な基本練習。練習用のナイロン素材のシャトル(通常は水鳥の羽根)を使った1,000本ノック!! Oさんが放り投げるシャトルをひたすら打つ、これも私にとっては懐かしい初心者向けの特訓。妻が打ったシャトルを拾い集め、Oさんの元に届けるのは私の役目。これもまた懐かしく楽しい合宿気分。最初はコートの後ろまで飛ばなかった妻の打つシャトルが、綺麗な放物線を描くようになる。成果が現れると、元々体育会系の体質の妻は実に楽しそう。側から見ても進歩が良く分かる。フットワークや打点などを修正されると、理論派でもある妻は「上手く打てる」感覚が徐々につかめて来るらしく、納得して頷き、満足の笑みが溢れる。

okinawa07宿を終え、東京に戻る前の日には「スパはなり」でマッサージがお約束。オーシャンビューの絶景ジャクージに浸かり、2人同時にトリートメントしてもらえるスイートルームで、たっぷり90分間の施術が終わった後の身体はグダグダ。バドミントンをやらなかった日もジムでしっかり走るから、疲れも蓄積しているはず。施術後のお茶をいただいていると、「3日間バドミントンやれらていたんですよね?」と思いもよらずエステティシャンの美女から2人に声が掛かる。どうやらスタッフ内でラケットを抱えて島にやって来る(変わった)夫婦として知られたらしい。何だか恥ずかしいけれど嬉しいぞ。何か好きなことを見つけると徹底するのがお気楽夫婦の持ち味だ。

okinawa11終日、チェックアウトの手続きをしていると、お見送りにとOさん登場。「合宿ありがとうございました。楽しかったですね。またすぐに来てください。催促してるみたいですけど、催促してます!」とOさん。ふふふ、実はチェックアウトしながら、ハイアットのサイトで次の宿泊予約をしていたのさ。「おぉ、すごいっ!」これがお気楽夫婦の真骨頂だ。次回は一緒に食事でもしましょうとお誘いすると「ぜひ!」とOさんから即答。よしっ、またウチナーにやって来るモチベーションがひとつ増えた。2人にとってホテルステイは目的そのもの。お気に入りのホテルに滞在し、暮らすように過ごす。ジムで走り、バドミントンで汗を流し、美味しいウチナー料理をいただく。遙か南の島の別荘(勝手にそう呼んでいる)の楽しい日々だ。2人にとってウチナー(沖縄)はすっかりバドミントンの島になった。Oさん、また初夏の頃に!

ライフタイムグローバリストへの道「WORLD OF HYATT」

IMG_7393IMG_7497かにチェックインには早めの時間ではあった。けれど、だからこそ、まさかそんな僥倖が待っているとは思いもしなかった。「ご予約いただいた部屋がまだご用意できておりません」スタッフが申し訳なさそうに続けた「TOKYOスイートというお部屋ならご用意できるのですが」え゛っ!! 何ですって?「ぜひお願いします」慌てて答えるワタシ。あのTOKYOスイートですよね?声に出さずにスタッフに念を押す。スタッフは何事もなかったように「ではお部屋にご案内いたします」とワタシを促しエレベータに向かう。

IMG_7494IMG_7496内された客室は5008。間違いなく、このホテルでプレジデンシャルスイートに次ぐ広さのスイートルームだ。かつて一度だけ見学させてもらったことがある、スタイリッシュで豪華な客室。「お部屋の設備は良くご存じでしょうから、これで失礼します。ごゆっくりお過ごしください」とスタッフが部屋を辞した瞬間、「うははっ」と思わず笑ってしまう。こりゃさすがに凄い。遅れてチェックインの予定の妻に連絡すると、「え!え!え!」とすぐに返信があった。感情体温が低いお気楽妻でも慌てるレベルのサプライズ。

IMG_5927IMG_7406TOKYOスイートは、1994年に開業した「パークハイアット東京」のシグネチャースイートルームとして、2007年に新たに誕生した客室。広さは220㎡だから、本来宿泊する予定だったパークスイートの2倍強!お気楽夫婦の住むマンションの4倍近く!! そう考えると改めて凄いぞ(汗)。客室に入るとエントランスでは現代日本画家の越前谷嘉高氏の大きな絵が迎えてくれる。正面のリビングルームの右手にはグランドピアノ、左手には結城美栄子さん作のマスクのオブジェ、そして何よりも壁面を飾る約1,000冊の書籍が並ぶ本棚が印象的。エントランスの左にはキッチン。何人分かのパーティができそうな各種グラス、皿、カテラリーが揃う。右に回るとこのスペースだけで充分ですと言いたくなるソファーもある広々としたベッドルーム。中央には大きな2面ビューのバスルーム。サウナルーム付き。バスタブは楽々4人くらいは一緒に入れそう。

IMG_7461IMG_75112人だけで過ごすのは勿体ないから、誰か誘おう!」と急遽友人たちを招き、連夜インルームダイニングパーティを開催♬ *1組は元々約束済み、フットワークの軽い若いカップルはお招きしたその日の内にやって来てくれた。「凄〜いっ!」ゲストたちは一様に目を丸くして室内の撮影会が始まる。不思議と皆んな同じ行動になるのが面白い。そしてホテルが用意してくれたシャンパンで乾杯♪このホテルはルームサービスでお願いする料理も、朝食の和定食も、妻が毎回オーダーするフルーツの盛合せも、盛付けが美しく、レベルが高く、サービスも柔らかで素晴らしい。それにこの広いダイニングテーブルがあれば、外で食べる必要がない。というか、この部屋を使い切らなければ勿体無い。時間を気にすることなく、プライベートな時間をゼータクに過ごせる。正規料金なら1泊○○万円の客室、出かけず過ごすのが正しいというものだ。

IMG_5980IMG_2636ークハイアット東京の魅力は、「クラブオンザパーク」というスパ施設にもある。吹き抜けの4方向に大きな窓があるプールを中央に配し、東西にジムスペースがあり、爽快な都心の風景を眺めながら汗を流すことができる。このジムを利用したいがためにこのホテルに泊まる、というのもお気楽夫婦のモチベーション。落ち着いた雰囲気のジャグジー、3ヶ所あるサウナルーム、ゆったりとしたリラグゼーションスペース(やはり3か所ある)や、明るい窓に面したロッカールームなど、お気楽夫婦の理想のスポーツクラブ。スカッシュコートさえあれば、即入会するのだが。年会費はもちろんお高い(汗)。

IMG_3593IMG_3955ころで、ハイアットホテルズには「WORLD OF HYATT」という会員制度がある。コロナ禍で一時的に会員資格条件が緩和されたのをチャンスに、お気楽夫婦は最上位の「グローバリスト」になった。空室があればスイートルームへ無料アップグレード、クラブラウンジがあれば無料で利用可能、朝食は無料、16時までのレイトチェックアウト、(パークハイアット東京の場合はクラブオンザパークが無料なのが嬉しい)など、1年間その特典を享受した2人は決意した。妻の引退を機に卒業旅行に出かける際に、グローバリストでありたい!と。そしてこの1年、「修行」と称してハイアットホテルズに宿泊しまくった。辛く厳しく苦しい(嘘です)1年間の修行だった。

IMG_4396IMG_6630内近郊のハイアットホテルズから通勤した。リゾートでワーケーションの日々を過ごした。春には京都へ、夏には北海道へ、秋には沖縄へ出かけた。横浜のハイアットリージェンシーに長期滞在した際には、中華街に出かけウマウマ中華料理を堪能した。箱根のハイアットでは温泉三昧。沖縄ではなぜか実業団での選手経験のあるスタッフとバドミントンの特訓を経験した。ニセコでは旧友と再会し、BBQパーティやら醸造所見学などにご一緒いただいた。銀座のハイアット宿泊の際には街をぶらぶら散歩したり、銀座の名店を訪ねたり。大袈裟に言えば、ハイアットホテルズを基点に日本の魅力を再発見した旅の数々を経験した。観光だけではなく、住んでいるような生活を堪能した。

スクリーンショット 2022-12-19 7.45.28んな修行を終え、会員資格条件をクリアした記念の宿泊がパークハイアットだった。偶然とは言え、そのゴールしたお祝いに(?)とんでもない広さのスイートルーム宿泊というご褒美をいただいた訳だ。そして「グローバリスト会員資格更新」という待望のメールが届いた。これで妻の引退後、翌年の春までは有資格となった。「良かったね。これで次に目指すのはライフタイムグローバリストだね」と、お気楽妻が事もなげに宣った。ライフタイム、すなわち生涯グローバリストとは、毎年更新される条件を一定基準を満たせば、その後は更新条件なく資格を持てる。そのためには、こんな生活を最短5年は続ける必要がある。あぁ、その道は細く長く厳しい(これは本当)。

002184427

SINCE 1.May 2005