海辺のHIDEAWAY♬「SCAPES THE SUITE 葉山」

Scapes1Scapes2山の「SCAPES THE SUITE(スケープス ザ・スイート)」は、お気楽夫婦にとって一度は泊まりたい憧れのホテルだった。数年前、一度は予約したのに仕事でキャンセル。その後は何度か予約を試みるも、なかなか空室がなく、その度に宿泊を断念した。その海辺のホテルは客室数わずか4室。全てスイート(ジュニアスイート)の客室は海に面しており、週末は予約が取りにくい人気の宿なのだ。妻の腱鞘炎療養のため、仕事を休んでのんびりしようと計画。今度こそ!との思いが通じたか、金曜日の夜に何とか予約ができた。直前にホテルから確認の電話があり、電車で向かうと告げると、到着時間に合わせて最寄の逗子駅まで提携しているタクシーで迎えに来てくれると言う。

Scapes3Scapes4子駅から海岸線を走りホテルに到着。メインストリートから海沿いに路地を入った隠れ家ホテルの風情。ホテルの横から浜に出られるという期待以上のロケーション。さっそくライブラリーに案内され、冷たいおしぼりとウェルカムドリンクをいただく。デザインコンセプトがしっかりしている内装は視覚的にも心地良い空間だ。チェックイン前なのにクロスバイクやウェアまで貸してくれると言う。ランチから戻り案内された部屋は、相模湾に面した大きな窓がある明るい部屋。バスルームからもガラスの壁越しに広いデッキと海を望むことができる。オーディオマニア垂涎のBang&Olugsen製のプレイヤー、シモンズのベッド、実に居心地の良さそうな部屋だ。

Scapes5Scapes6ェルカムシャンパンをご用意しております」案内してくれたスタッフがさり気なく説明してくれる。その上、冷蔵庫に入っているビールやソフトドリンクも無料だと言う。素晴らしい!そして恥ずかしい!というのも、実はご近所で葉山コロッケを買ったついでに、ビールとスパークリングワインを買ってこっそり持ち込んでいたのだ。買って来たビールは封印し、さっそく冷蔵庫に入っていた冷え冷えの葉山ビールをぐびり。コロッケをがぶり。うう〜っ、旨い!そして予約してあった(宿泊者は滞在中に1度無料!)屋上の貸切ジャグージにシャンパンを持ち込む。室内と屋外にあるジャクージに交互に浸かりながらシャンパンをぐびり。海風が心地良い。極楽!極楽♪

Scapes7Scapes8ャクージで汗を流しさっぱりした後は、ホテル内のレストランで食事。このホテルのレストランは宿泊客よりも外部からの客の方が多い。…って、4部屋しかないのだから営業的には当然だけれど。その日も週末ということもあり、オープンキッチンの中では大勢のスタッフが立ち働き、店内は大勢の客で賑わう。活気がある店は居心地が良い。翌朝、早朝に目覚めたジジイは1人で海岸を散歩。朝霧が立ち込めた海岸で、愛犬を連れた地元民の交流や、釣り客の釣果を眺める。朝食はルームサービスで。何せ全4部屋。レストランをOPENするまでもない。メインのエッグベネディクトをはじめ、料理の味はもちろん盛付けや器にも細やかな気配りを感じるメニューに満足。

Scapes9Scapes10食後、ウッドデッキのテラスで、のんびりと海を眺めながら寛ぐ。早朝は釣り船が、その後にはディンギーやウィンドサーフィンのセールが相模湾に現れる。レースをやっているのか、何艘ものディンギーが一斉にタッキングをして方向を変えたり、チン(横転して沈没)したりと、ずっ〜と眺めて飽きない風景。たまたま海開きだったその日、森戸神社の神主や関係者が登場し、儀式を執り行い、花火が上がる。ライフセーバーの屈強な男たちが集まり朝礼を行う。その日に結婚式を挙げる新郎新婦がスケープスのスタッフを伴い、浜辺で記念写真を撮っている。子供連れ、カップルが風に飛ばされないようにテントを押さえる。ビキニ姿のオネーちゃんたちがポーズを取り自撮りをする。

いホテルだよね」13時と遅いチェックアウト時間。ランチにとホテルの近所にある人気ベーカリーで買って来たパンを頬張りながら、お気楽妻が満足そうに微笑む。都内からわずか1時間余り。気軽に旅情を味わえ、近いからこそ時間的にものんびりと寛げる。スタッフのカジュアルながら丁寧なサービスも、対応の柔軟さも心地よい。「また来なきゃね。きっとリピーターになっちゃうね」妻がそう断言する。さて、次回はいつ予約しようか。

あゝ青春の葉山「ラ・マーレ&葉山マリーナ」

Hayama1Hayama2気楽夫婦にとって、葉山には特別な思い出がある。それも別々に。学生時代、友人2人と一緒に中古のディンギーを購入し、野比や三浦海岸でセーリングを楽しんでいた私。そのディンギー(Y15)の購入の際、前の所有者の方が艇置していた葉山マリーナまで中古艇を引き取りに行った。マリーナの会員になどなれない貧乏学生にとって、そこは華やかな別世界だった。数年後、某百貨店の外商マンだった私は、VIP客の誕生パーティを企画した。竹芝からクルーザーをチャーターし、東京湾クルージングの後、葉山沖に停泊し(大き過ぎて係留できなかった)マリーナまで招待客を送迎。2階のレストランで食事。その場で私の退職もお祝いしていただいた。前職での私の最後の仕事だった。

Hayama3Hayama4の腱鞘炎療養のためと称し、週末ショートトリップに選んだ先は、そんな記憶が蘇る葉山。チェックイン前のホテルで借りたクロスバイクを駆って、ランチにやって来たのは「ラ・マーレ」。創業300年の「日影茶屋」が経営する人気のレストランだ。葉山の海に浮かぶように、波打ち際に建てられた洋館。この春にリニューアルしたばかりの真っ白な外観が眩しい。1階のカフェ・ブラッセリーで、まずは名物だというお刺身サラダを肴に「湘南ビーチFMビール789」をぐびり。そして佐島産タコのラグーパスタをいただく。ピリッと辛く濃厚なラグーソースがビールに良く合う。んまい。何より、平日の日中に飲むビールは、禁断の味わいが加わり格別に旨い。すまんすまん。

Hayama5Hayama6だかキレーになったなぁ」ラ・マーレのすぐ隣にある葉山マリーナに立ち寄った妻の感想。あれ?意外なほどにお気楽モード。20年以上前、妻と元カレ(というか元夫)はこのマリーナをベースに本格的な競技用クルーザーに乗っていた。たぶん彼は今でも通っているはず。すなわち、大げさに言えば、私にとってこのマリーナは結界が張られた空間。そこに2人一緒に立ち入ることは、その結界を破ることになる。「ショップで何かお土産でも買ってく?」あれれ?さらにお気軽モード。結局、妻はリゾート風Tシャツと短パンを買い、私はなぜかヨットの信号旗デザインの腕時計を購入。ふぅ〜む、この時計は結界踏破の記念だと思えば良いか。腕時計を変え、クロスバイクに跨る。

Hayama7Hayama8に葉山灯台、遠くには江ノ島が見える。残念ながら富士山の姿はなかったけれど、無風、快晴、湿度も低い。絶好のサイクリング日和だ。スタンダップ・パドルボードが人気のようで、波のない海面をアメンボのようにスイスイと何人もが漕いで行く。森戸海岸まで戻り、森戸大明神にお参り。岬の先には石原裕次郎の石碑がある。「夢はとおく 白い帆に のって消えていく…石原裕次郎を偲んで」裕次郎のレリーフと共にそんな詩が刻まれている。間近に見える葉山灯台は通称「裕次郎灯台」と呼ばれ、彼の3周忌の際に建設されたものだという。湘南の海を愛し、ヨットを愛した彼の石碑と一緒に記念撮影。さぁて、では裕次郎が大好きだったという葉山コロッケでも買いに行くか!

山元町の交差点からすぐ、「葉山コロッケ」を売っているのは「旭屋牛肉店」という小さな店。1ヶ80円、2人分2ケで160円也をゲットして、その日の宿へ。以前からずっと宿泊したかった、待望のホテル「SCAPES THE SUITE(スケープス ザ・スイート」という4部屋だけの小さな宿だ。ホテルの詳細は明日のブログで♬

スカッシュを愛し♡愛され「山ちゃん コーチ25thParty」

25th125th217年前、お気楽夫婦は彼に出会ってスカッシュに目覚めた。ラケットボールをやっていた2人はハードヒッター。早い展開でキルショットを打ち込むのが得意だった。それに対しスカッシュは長いラリーの応酬で、攻め手を欠き、余り魅力を感じなかった。ところが、彼、山崎貴行コーチ(山ちゃん)のスカッシュは違った。ボレーを多用し、アグレッシブな攻めのスカッシュ。技術的なレベルの高さはもちろん、何よりもスカッシュを愛し、それがレッスンを受ける生徒たちに伝染する。実に魅力的なスカッシュだった。そんな彼がスカッシュコーチを始めて、今年で25年になると言う。これは皆でお祝いしなければ。さっそく所属クラブのレッスン生を中心にパーティの準備が始まった。

25th425th3ちゃんが育て、全日本を制した選手は男女各1名。4度の日本チャンピオンとなり、日本スカッシュ界の広告塔的な存在でもある松井千夏、そして怪我を乗り越えて日本チャンピオンとなった石渡康則だ。パーティの日程を決めた後、真っ先にスペシャルゲストとしてお2人をお誘いした。当日パーティに出席できないメンバーも含めて寄書きを書いてもらい、お祝いのプレゼント購入の参加を募った。パーティの発起人でもある顔の広い“古株レッスン生”幹事の功績もあり、出席者は50名を超え、お祝いメッセージは100名近く集まった。千夏ちゃん、石渡くんにも声を掛け、山ちゃんのコーチ25年間の軌跡を辿る思い出の写真を集め、パーティ会場で流すスライドショー用に編集した。

25th525th6ちゃん、おめでとう!」当日のレッスンを終えた山ちゃんを、参加者の拍手とクラッカーが迎える。間髪を入れず、スペシャルゲストのチャンピオン2人を紹介し、花束と“本日の主役”というタスキを贈呈する。メンバーのお嬢さんが手作りの金メダルを授与する。続いて、最長老76歳の現役スクール生による乾杯の挨拶。さぁ、パーティの始まりだ。懐かしいメンバーとの再会あり、緊張気味に日本チャンピオンと初対面の挨拶する者あり、山ちゃんを囲んだ記念撮影もあちこちで行われた。ここで活躍したのが2人の小さな子供を持つお父さんレッスン生。手馴れた様子でデジタル一眼レフを操り、参加者全員を撮影し、歓談風景と共に膨大な量の画像をカメラに収めた。グッジョブ!

25th725th8やかに賑やかに時間は流れ、中締めとしてレッスン生を代表して、不詳私がお祝いの挨拶。当日の司会進行や企画を率先してやってきたのも、山ちゃんに感謝とお祝いのメッセージを伝えたかったからこそ。彼と出会い、スカッシュが大好きになり、スカッシュを通じて多くの友人たちと出会い、良い仲間に恵まれたことを心から感謝したかった。こういった機会でもなければ、面と向かって言えない気持ちを伝えることができた。他の多くの参加者も同じ気持ちだと思う。これでミッション終了。ふぅ。その後に記念品贈呈、山ちゃんからの挨拶でパーティは最高潮の盛上がり。全員での記念撮影を終えた所で1次会は終了。さらに希望者を募り貸切飲み放題を延長し2次会に突入!

25周年、おめでとうございます」改めてスペシャルゲストの2人からお祝いのメッセージをいただく。急なフリにも関わらず、山ちゃんとの出会いや貴重なエピソードを聞くことができた、愛弟子だった2人からの愛を感じる、とても温かく良いスピーチだった。自分自身も日本代表となり、その後日本代表のナショナルコーチを務め、ちょうど現在行われている「東アジアスカッシュ選手権」に日本代表チームの監督として参加している山ちゃん。愛するスカッシュを生業とし、スカッシュに愛され、スカッシュ愛を伝えた教え子たちに愛された25年。実に幸福な男なのだと実感した。これから30周年、50周年と楽しく一緒にスカッシュしようぜ!

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SINCE 1.May 2005