街の灯りがとてもきれいね♬「ヨコハマ G インタコ ホテル」

Inter1Inter2直に言えば、希望通りの選択ではなかった。Bestプランは葉山の「スケープス」に連泊すること。横浜であれば、定宿の「横浜ベイホテル東急」のビューバス付き客室が希望だった。ところがどちらも叶わず、お気楽妻の腱鞘炎療養の旅の2日目に選んだホテルは「ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル」だった。ゼータクだ!と言われようが、以前宿泊した際の印象として、コンサバな内装や調度がセクシーさに欠け、お気楽夫婦好みではなかったのだ。ところが、今回の滞在は少しだけ違った。リニューアルされたクラブフロアの客屋は、船室を意識したインテリアが好感度高し。横浜港やベイブリッジが一望できる広い窓に向かって椅子が2脚。ん、良いじゃないか!

Inter3Inter4待していなかっただけに、すっかりご機嫌になった2人。さっそくホテルのフィットネスクラブで汗を流す。ウエア、ソックス、シューズ、バスローブ、タオル、水着など無料レンタル付きとは言え、宿泊者の利用料は5,400円と割高。開業の際には豪華な高級クラブだった面影はあるものの、施設は老朽化が進み、メンテナンスも残念ながら充分ではない。けれど、ジムエリアからの眺めは良く、スタッフの対応も柔らかくフレンドリーで、ゲスト利用なのにリラックスできる雰囲気。トレッドミルなどの有酸素系のマシンで汗を流して、ジャクージに浸かり、サウナでさらに汗を絞り出し、シャワーを浴びてさっぱり。気分爽快。結果オーライでお気に入り。良いじゃないか!単純な2人。

Inter5Inter6を流してさっぱりした後は、もちろんキリッと冷えたビールだ。さっそくクラブラウンジに向かう。17時からのカクテルタイムはオードブルが出され、ワインなどのフリードリンク。料理のレベルによって、ラウンジで完結するか、軽く食べて飲んで中華街へ出かけるかを判断しようという作戦。結果は、ラウンジで夕食ということになった。ホテル内の各レストランから、中華系飲茶、洋風オードブルなどが供され、品数は多くはないものの、少食の2人には充分な内容。合格。腰を落ち着けてビールを飲み、シャンパンをいただく。スタッフの対応は丁寧ながら柔らかさが足りず、各テーブルの間が狭く、寛ぐまでにはいかない雰囲気が残念。でも酔ってしまえば、リラックス♬

Inter7Inter8闇が迫る頃、客室のベンチソファでのんびりと本を読む。窓からの風景が実に見事だ。街の灯りがとてもキレーね、ヨコハマ♬などと(年代的にどうしても)口ずさんでしまう。左手下にはみなとみらい「パシフィコ横浜」の大屋根が鈍く輝き、臨港パークの濃い緑、奥には東京のスカイスクレーパー群、横浜港を縁取るように横浜ベイブリッジが大黒ふ頭と本牧ふ頭を結び、手前には山下ふ頭、大桟橋と続き、赤レンガ倉庫の広場では何やらライブイベントが行われている。ホントにキレーだ。…と、港と街の灯りを眺めながら、前日に買い込んだビールとワインを飲み干し、眠りにつく。そして、翌朝、ビュフェスタイルの朝食でサラダ中心の食事。健康な1日のスタートだ。

Inter10IMG_0816歩に行こうよ!」と、トレーニングモード全開の妻。私はと言えば、相変わらず横浜の街を眺めて飽かず。濃度の高い夜の景色とはまた違う、軽やかで爽やかな朝の風景もまた良しと。涼しくて良いんだけどなぁと思いつつ、せっかくだから外に出て眺めてみようか。…あじじっ。外気に触れただけで、外出したことを後悔するような猛暑。強く吹いている浜風も生温い。それでも吹き出る汗をものともせず、臨海パークをのんびりと歩く。横浜港をジェットスキーの一団が飛沫を上げてやって来る。芝生の上ではハワイアンドレスを着た女性たちがフラの準備をしている。木陰にレジャーマットを敷いてお茶を飲んでいる男女チームは草食系の合コンか?何とも平和な休日の風景だ。

かなか良いホテルだったじゃない」お気楽妻の評価は相変わらずの上から目線。確かに期待していなかっただけ、良いホテルではあった。けれども積極的に選択するかと言ったら微妙ではある。と言うよりは、選ばないだろう。ん〜、何だか反感を買いそうだ。けれど、仕方ないのだ。絶対的な評価は世の中にはない。お気楽夫婦の嗜好には合致しないというよりは、もっと好みのホテルがあるというだけなのだ。「で、秋はいつスケープスに行けるかな」2人の嗜好は明確だ。

海辺のHIDEAWAY♬「SCAPES THE SUITE 葉山」

Scapes1Scapes2山の「SCAPES THE SUITE(スケープス ザ・スイート)」は、お気楽夫婦にとって一度は泊まりたい憧れのホテルだった。数年前、一度は予約したのに仕事でキャンセル。その後は何度か予約を試みるも、なかなか空室がなく、その度に宿泊を断念した。その海辺のホテルは客室数わずか4室。全てスイート(ジュニアスイート)の客室は海に面しており、週末は予約が取りにくい人気の宿なのだ。妻の腱鞘炎療養のため、仕事を休んでのんびりしようと計画。今度こそ!との思いが通じたか、金曜日の夜に何とか予約ができた。直前にホテルから確認の電話があり、電車で向かうと告げると、到着時間に合わせて最寄の逗子駅まで提携しているタクシーで迎えに来てくれると言う。

Scapes3Scapes4子駅から海岸線を走りホテルに到着。メインストリートから海沿いに路地を入った隠れ家ホテルの風情。ホテルの横から浜に出られるという期待以上のロケーション。さっそくライブラリーに案内され、冷たいおしぼりとウェルカムドリンクをいただく。デザインコンセプトがしっかりしている内装は視覚的にも心地良い空間だ。チェックイン前なのにクロスバイクやウェアまで貸してくれると言う。ランチから戻り案内された部屋は、相模湾に面した大きな窓がある明るい部屋。バスルームからもガラスの壁越しに広いデッキと海を望むことができる。オーディオマニア垂涎のBang&Olugsen製のプレイヤー、シモンズのベッド、実に居心地の良さそうな部屋だ。

Scapes5Scapes6ェルカムシャンパンをご用意しております」案内してくれたスタッフがさり気なく説明してくれる。その上、冷蔵庫に入っているビールやソフトドリンクも無料だと言う。素晴らしい!そして恥ずかしい!というのも、実はご近所で葉山コロッケを買ったついでに、ビールとスパークリングワインを買ってこっそり持ち込んでいたのだ。買って来たビールは封印し、さっそく冷蔵庫に入っていた冷え冷えの葉山ビールをぐびり。コロッケをがぶり。うう〜っ、旨い!そして予約してあった(宿泊者は滞在中に1度無料!)屋上の貸切ジャグージにシャンパンを持ち込む。室内と屋外にあるジャクージに交互に浸かりながらシャンパンをぐびり。海風が心地良い。極楽!極楽♪

Scapes7Scapes8ャクージで汗を流しさっぱりした後は、ホテル内のレストランで食事。このホテルのレストランは宿泊客よりも外部からの客の方が多い。…って、4部屋しかないのだから営業的には当然だけれど。その日も週末ということもあり、オープンキッチンの中では大勢のスタッフが立ち働き、店内は大勢の客で賑わう。活気がある店は居心地が良い。翌朝、早朝に目覚めたジジイは1人で海岸を散歩。朝霧が立ち込めた海岸で、愛犬を連れた地元民の交流や、釣り客の釣果を眺める。朝食はルームサービスで。何せ全4部屋。レストランをOPENするまでもない。メインのエッグベネディクトをはじめ、料理の味はもちろん盛付けや器にも細やかな気配りを感じるメニューに満足。

Scapes9Scapes10食後、ウッドデッキのテラスで、のんびりと海を眺めながら寛ぐ。早朝は釣り船が、その後にはディンギーやウィンドサーフィンのセールが相模湾に現れる。レースをやっているのか、何艘ものディンギーが一斉にタッキングをして方向を変えたり、チン(横転して沈没)したりと、ずっ〜と眺めて飽きない風景。たまたま海開きだったその日、森戸神社の神主や関係者が登場し、儀式を執り行い、花火が上がる。ライフセーバーの屈強な男たちが集まり朝礼を行う。その日に結婚式を挙げる新郎新婦がスケープスのスタッフを伴い、浜辺で記念写真を撮っている。子供連れ、カップルが風に飛ばされないようにテントを押さえる。ビキニ姿のオネーちゃんたちがポーズを取り自撮りをする。

いホテルだよね」13時と遅いチェックアウト時間。ランチにとホテルの近所にある人気ベーカリーで買って来たパンを頬張りながら、お気楽妻が満足そうに微笑む。都内からわずか1時間余り。気軽に旅情を味わえ、近いからこそ時間的にものんびりと寛げる。スタッフのカジュアルながら丁寧なサービスも、対応の柔軟さも心地よい。「また来なきゃね。きっとリピーターになっちゃうね」妻がそう断言する。さて、次回はいつ予約しようか。

あゝ青春の葉山「ラ・マーレ&葉山マリーナ」

Hayama1Hayama2気楽夫婦にとって、葉山には特別な思い出がある。それも別々に。学生時代、友人2人と一緒に中古のディンギーを購入し、野比や三浦海岸でセーリングを楽しんでいた私。そのディンギー(Y15)の購入の際、前の所有者の方が艇置していた葉山マリーナまで中古艇を引き取りに行った。マリーナの会員になどなれない貧乏学生にとって、そこは華やかな別世界だった。数年後、某百貨店の外商マンだった私は、VIP客の誕生パーティを企画した。竹芝からクルーザーをチャーターし、東京湾クルージングの後、葉山沖に停泊し(大き過ぎて係留できなかった)マリーナまで招待客を送迎。2階のレストランで食事。その場で私の退職もお祝いしていただいた。前職での私の最後の仕事だった。

Hayama3Hayama4の腱鞘炎療養のためと称し、週末ショートトリップに選んだ先は、そんな記憶が蘇る葉山。チェックイン前のホテルで借りたクロスバイクを駆って、ランチにやって来たのは「ラ・マーレ」。創業300年の「日影茶屋」が経営する人気のレストランだ。葉山の海に浮かぶように、波打ち際に建てられた洋館。この春にリニューアルしたばかりの真っ白な外観が眩しい。1階のカフェ・ブラッセリーで、まずは名物だというお刺身サラダを肴に「湘南ビーチFMビール789」をぐびり。そして佐島産タコのラグーパスタをいただく。ピリッと辛く濃厚なラグーソースがビールに良く合う。んまい。何より、平日の日中に飲むビールは、禁断の味わいが加わり格別に旨い。すまんすまん。

Hayama5Hayama6だかキレーになったなぁ」ラ・マーレのすぐ隣にある葉山マリーナに立ち寄った妻の感想。あれ?意外なほどにお気楽モード。20年以上前、妻と元カレ(というか元夫)はこのマリーナをベースに本格的な競技用クルーザーに乗っていた。たぶん彼は今でも通っているはず。すなわち、大げさに言えば、私にとってこのマリーナは結界が張られた空間。そこに2人一緒に立ち入ることは、その結界を破ることになる。「ショップで何かお土産でも買ってく?」あれれ?さらにお気軽モード。結局、妻はリゾート風Tシャツと短パンを買い、私はなぜかヨットの信号旗デザインの腕時計を購入。ふぅ〜む、この時計は結界踏破の記念だと思えば良いか。腕時計を変え、クロスバイクに跨る。

Hayama7Hayama8に葉山灯台、遠くには江ノ島が見える。残念ながら富士山の姿はなかったけれど、無風、快晴、湿度も低い。絶好のサイクリング日和だ。スタンダップ・パドルボードが人気のようで、波のない海面をアメンボのようにスイスイと何人もが漕いで行く。森戸海岸まで戻り、森戸大明神にお参り。岬の先には石原裕次郎の石碑がある。「夢はとおく 白い帆に のって消えていく…石原裕次郎を偲んで」裕次郎のレリーフと共にそんな詩が刻まれている。間近に見える葉山灯台は通称「裕次郎灯台」と呼ばれ、彼の3周忌の際に建設されたものだという。湘南の海を愛し、ヨットを愛した彼の石碑と一緒に記念撮影。さぁて、では裕次郎が大好きだったという葉山コロッケでも買いに行くか!

山元町の交差点からすぐ、「葉山コロッケ」を売っているのは「旭屋牛肉店」という小さな店。1ヶ80円、2人分2ケで160円也をゲットして、その日の宿へ。以前からずっと宿泊したかった、待望のホテル「SCAPES THE SUITE(スケープス ザ・スイート」という4部屋だけの小さな宿だ。ホテルの詳細は明日のブログで♬

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SINCE 1.May 2005