街の元気を掘り起こせ!「ちとからまちバル」

MachiBal1MachiBal2本各地の商店街で開催されている「街バル」は、2004年に函館で初めて開催されたものらしい。スペインの“バル”は、立ち飲みの居酒屋で、チョイとつまめるおつまみ(タパスやピンチョス)を肴に、友人同士で何軒かハシゴしながら楽しむ店。そのバル文化を日本の街に持ち込み、参加店を募集し、お手頃なメニューを用意してもらい、お得なチケット制にして何軒かを廻って楽しんでもらおうという企画。それが全国に拡がり、地域活性化や飲食店の集客支援のイベントとして定着し始めた。そんなイベントがお気楽夫婦の住む街でも開催されるという。まるでお気楽夫婦のための企画。これは行かねば。

MachiBal3MachiBal4前に5枚綴りの前売り券を購入。いただいたパンフレットにはチケットの利用方法や参加店の紹介が記載されている。写真のクオリティはイマイチながら、なかなか良くできている。さて、当日。どんな作戦で攻めようか。参加店は最寄り駅から数分以内に45店。お気楽夫婦が行きつけの店もあれば、気になっていた未訪問店や、パンフレットを読んで初めて知る店も。まずは気になっていた人気の店へ向かう。途中、ふだんは見かけない客層のグループがパンフレットを手に歩いている。店の前まで来ると、のぼり旗を店頭に掲げる目当ての店には長蛇の列。近隣の店も同様に列ができている。出遅れか!

MachiBal5MachiBal6ゃあ、あの店に行こうか!」いつも店の前を通りながら入ったことのなかった「PecoPeco」というイタリアンバルに向かう。店はいつもより賑わってはいるものの、辛うじてカウンタ席が空いている。他の客は、独り飲みの初老の女性、カップル、グループと多彩。店内は高揚感に溢れ、店のスタッフもハイテンションで迎えてくれる。バルメニューはドリンク1杯と4種のタパスの盛合せ。ようやく乾杯。「私はこの店で5軒目なのよ」独り飲みの女性がスタッフと会話している声が耳に入る。どうやら初来店の模様。ふぅむ、どうやら企画意図通りに新規顧客の取り込みは上手くいっていっている気配。

MachiBal7MachiBal8だか凄いことになってるね。でも街には良いことだ」地元の街LOVEの妻。思うようにチケットが使えないことをポジティブに捉えつつ、2軒目の韓国料理店で再び乾杯。その後、何軒かの店を見て回るも、いずこも店の前に待ち行列。「今日はもうダメだね」と言いながら嬉しそうな妻。その余裕の笑顔は、「あとバル」という企画があるから。イベント当日に使いきれなかったチケットは、期間限定ではあるものの、何店かで割引クーポンなどとして利用できるのだ。先行した街のノウハウの共有なのか、なかなか工夫されている。今日行けなかったあの店に行こうか、それとも…と企画に乗っかる2人。

2人が住む街の飲食店は、量も質も十分なポテンシャルがあると思いながら、必ずしも繁盛店ばかりではないことが残念だった。点(個店)の力(魅力)はあっても、面(街)の魅力には繋がり切ってはいなかった。小売店の元気がなくなってきた昨今、飲食店はまだまだ元気なのに、なぜ連携しないのかと思っていた。そこに嬉しい今回の企画。小売店と飲食店の相互連携で街の魅力は向上する。街に深みが生まれる。掘り起こせば、街には魅力のある店、すなわち街の元気が埋もれている。その元気を掘り起こそうという企画、第1回と記載されているから、継続したい!という意気込みがあって良い感じ。自分の街が元気になって嬉しくない住民はいない。次回以降も是非。今度は友人たちを誘って飲み回ろうか。頑張れ!わが街。

夏の新作メニュー登場♬「ビストロ808」

Bistro8081Bistro8082回行けなかったから、ビストロ808に行きたぁいっ!」スカッシュ仲間から開店リクエストがあった。彼女は1月の開店時にお招きしていたのに、インフルエンザに罹患し来店を断念。そんな彼女は2度目の来店、他に3度目の来店が2人、初来店が1人。それぞれ来店の際のメニューをチェック。さぁて、どんな料理を作ろうか。数日前からおおよそのメニューを決め、食材を調達し始め、一部の料理は作り始める。パテドカンパーニュやキャロットラペは、作って数日経った方が味が落ち着いて美味しいのだ。そして開店当日の朝、TVをみていた妻が「あ、これ良いんじゃない?」と宣うた。彼女の疑問形の使い方は、命令形ないしは依頼形。この場合はこれ作って!という意味になる。

Bistro8083Bistro8084組で取り上げていたのは「ベジデコサラダ(R)」という、野菜を使ったデコレーションケーキのようなサラダ。むむむ、ハードルが高い。けれど、ふと閃いて、ケーキ型とコンビニのポテトサラダ(具が少ないタイプ)を購入。ケーキ型の底にクラッカーを敷き詰め、周囲に薄切りにしたキューリを並べ、ポテトを潰し滑らかにしたポテトサラダを塗り込める。その器の中に作ってあったキャロットラペを入れ、固めに押し込み、その上からポテトサラダを塗り込み、トッピングとして、プティトマト、レッドペッパー、チャービルを飾る。すると、初めてとは思えない出来の、(巨匠風に)ベジデコサラダの完成でぇ〜すっ!「わぁっ!すごい!」「キレー♡」女子会メンバーから歓声が上がる。

Bistro8085Bistro8087ャロットラペ美味しいね。大好き♡」妻のサラダランチ弁当の定番料理。レシピを見ずに作れるメニュー。スーシェフが焼いた牛肉のタリアータも好評。ローズマリーとニンニクを炒ったローズマリーソルトも、牛肉の焼き具合も確かにいい感じ♬どこで買ったのかと尋ねられ、地元の商店街の肉屋で買ったと答えると、いい商店街だよねという反応に嬉しそうな妻。地元LOVE。「このラタトゥイユも、ちょっとピリッと美味しいわぁ」「それにしても、どの料理も盛付けキレーだよね」料理が上手なのに盛付けが悪いのは、せっかくの美人なのに化粧が下手な女性と同じ。逆に盛付けという“見た目”は、料理の“味”の底上げをしてくれる。料理の盛付けは、かなり重要な要素だ。

Bistro8086Bistro8088目が美味しそうだぁ♬」唯一、ライブで作るメニュー、アクアパッツアの調理をしていると、スカッシュ仲間たちが無水鍋を覗き込む。これが対面キッチンの楽しさでもある。さて、盛り付けようかと思っていると、そのままで美味しそうだから、鍋のままで良いよぉ〜!との声。ではと、イタリアンパセリを飾って完成。お客様に買ってきてもらった、ヴィロンの絶品バゲットと一緒にサーブ。「さっきのお肉でも思ったけど、今まで食べたアクアパッツアの中で一番美味しい!」それはちょっと大袈裟。とは言え、嬉しい感想。どれどれ、バゲットを浸してスープを味わう。確かに旨いと自画自賛。地元の魚屋で買った金目と、大粒のアサリの出汁が良く利いている。魚屋のおかげ。

ストロ808の料理の味は、気の置けない仲間と、馴染みの店(自宅だけど)で飲んで味わうからこその美味しさ。閉店時間を気にすることなく、貸切(笑)だから他の客に気を遣うことなく寛ぐことができる。自分たちの飲みたいものを、飲みたいだけ(持ってきただけ)味わえる。それこそがホームパーティの(ビストロを名乗ってはいるが)良さ。今回もホストとして、シェフとして、とても楽しい開店だった。「プロ級のお料理に楽しいお話、楽しい週末でした(^^)」初来店のスカッシュ仲間からもお礼のメッセージが届いた。どうぞ、またのご来店を!次回は、秋の新作メニューでお待ちしています♬

お気に入り度アップ♬「リッツカールトン東京」

Ritz1Ritz2に忙しい妻の仕事が一段落。のんびり温泉にでも行こうか?と妻に希望を尋ねると、遠くまで出かけて時間を掛けるなら、都内のホテルに宿泊して、交通費分だけゼータクにアップグレードしよう!という作戦になった。選んだホテルはリッツカールトン東京。前回の宿泊は2008年の夏。東京タワーを望むクラブフロアの客室だった。今回は、ゼータクにもエグゼクティブクラブスイートをチョイス。とは言え、クラブルームを通常料金で予約すると、スイートにアップグレードできるプラン。チェックイン当日、友人たちと一緒にランチを楽しんだ後、客室でのんびりと部屋飲み。外で買い込み、持ち込んだビールで乾杯。独立したリビングルームは5人で過ごしても余裕の広さだ。

Ritz3Ritz4回の滞在は、リニューアルしたばかりのクラブラウンジのサービスが楽しみだった。45階のフロントを素通りし、最上階53階のラウンジでチェックイン。以前滞在した際とは大きく様変わりした、シックでゴージャスな内装。ダイニングルーム、ライブラリーなど、4つのエリアに区切られ、以前のようなフロアの広さは感じなくなったけれど、どのコーナーも落ち着きのあるデザインだ。1日に5回あるフードプレゼンテーションを堪能するために、宿泊客は無料で利用できるプールへ。46階からの景色を楽しみながらジャグージに浸かり、昼から飲みすぎた酔いを醒ます。シャワーを浴びてスッキリした後は、クラブラウンジでシャンパン飲み放題(笑)が待っている。

Ritz5Ritz6ラブフロアの宿泊は、ラウンジのサービスレベルによってお得感が増す。夕刻のイブニングオードブルの料理は、少食のお気楽夫婦には充分な内容。何種類かの冷製オードブル、たっぷりのサラダ、デザート、そして何よりもシャンパンを含めたフリードリンクが嬉しい。料理の補充もスムースで、ゲストにストレスを感じさせない、適量の料理を何度も追加する方法。夜景を眺めながらゆったりと過ごすことができる。いい感じ。朝食も同様に充実。コールドフードのコーナーでサラダやフルーツなどを選び、ホットコーナーで卵料理などをオーダー。決して料理の種類は豊富な訳ではないけれど、ペストリーなどのパンのレベルも高く、フレッシュジュースもきちんと美味しい。

Ritz7Ritz8食の後は、いつもより摂り過ぎたカロリーを消費するためにジムで走る。facebook仲間に「前から思ってたけれど、ジムの後に朝食じゃないのか?」と突っ込まれたけれど、2人はストイック系のアスリートではなく、お気楽系のエンジョイスポーツ派。あくまでも、朝食後に部屋で寛いだ後にジムというのがいつものスタイル。丁寧にストレッチをして、都心の風景を見下ろしながらクロストレーナーで1時間ほど汗を流し、再びじっくりとストレッチを行い、シャワーを浴びる。ふぅ〜っ、さっぱり、気分爽快。12時までのチェックアウトもクラブラウンジで。そしてそのままラウンジで、オードブルとビール、そしてサンドウィッチとサラダの軽いランチ。幸福な時間だ。

だか大阪のリッツもそうだったけど、2度目のリッツはいい感じだね」すっかりリラックスモードで、ご満悦の妻が微笑む。大阪のリッツカールトンも、今回の東京も、いずれも2度目の滞在で個人的な評価が大幅に向上した。クラブラウンジのサービスに満足し、ストレスなく滞在できたことが好感度アップの理由。国内では一番のお気に入りホテル、パークハイアット東京にはクラブラウンジという概念がなく、フリーフード&ドリンクのサービスが受けられない。ラウンジのサービスを重視すれば、リッツのお気に入りランキングはTOPかもしれない。「また来たいホテルだね」妻の上から目線発言がそれを裏付ける。

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