中華三昧の日々「第二夜:状元樓 自由が丘店」

yamamoto由が丘の物件は契約の見通しとなりました。IGAさん、ありがとうございました。やったぁ〜!」フットケア店のオーナーから、そんな嬉しいメッセージが届いた。だったら祝杯だ。自由が丘で飲みましょう!と返信。さっそく予約したのは、中華街にある「状元樓」の自由が丘店。お祝いの乾杯をするのに相応しい上海料理の名店だ。おめでとうございます!自由が丘へようこそ!と嬉しい乾杯。満面の笑みが零れるオーナー。「ホントに厳しい条件だったんですけど、店のロゴを作り直して大家さんに見せたら、頑張ったじゃないか、これで姉に説明しやすくなったよって言われて。窓口になった建築士さんのお姉さんが大家さんだったんですね。結果的には良い人でした」そんなエピソードも契約できる今となれば笑い話。良かった良かった。

Asparaめでたいということで、前菜盛合せの後にオーダーしたのは、「五福小籠包」という五色の小籠包、さらに「上海蟹入り小籠包」、「大海老とアスパラガスの蟹味噌炒め」という豪華に上海蟹を使った料理。素材の味を活かした上品な味付けや、逆に甘めで濃厚な味付けは上海料理の特徴。「どれも美味しいですね」と嬉しそうなオーナー。嬉しさは何よりの美味だろう。とは言え、確かに安心の美味しさ。甕出し紹興酒を飲みつつ、何軒かハシゴして自由が丘の夜を案内しますよと提案。「良いですね!行きましょう!」とノリノリ。そこに支配人がご飯か麺でもとオススメに登場。自由が丘へ支店を出すのだとオーナーを紹介し、この後何軒か自由が丘の店をご案内するのだと伝えると、お見送りの際「行ってらっしゃい」と笑顔で送られる。さすが。

spayside2軒目に向かったのは、状元樓から歩いて数十秒の「スペイサイドウェイ」というシングルモルトのバー。薄暗い店に入るとカウンターの奥にシングルモルトの瓶がずらりと並ぶ。壮観で荘厳な眺め。京都の三十三間堂に並ぶ仏像のように、1本1本が美しく妖しく輝く。仏像を守る僧侶のような店主に、余りウィスキーには詳しくないというオーナーにオススメの1杯をお願いすると、恭しくやってきたのは「The TEN」というシングルモルトのロック。「ラ・メゾン・ドュ・ウィスキー」というフランスに拠点を置くウィスキーショップの企画で、初心者向けに作られたアイラのシングルモルトだという。なるほど、ぴったり。私のラフロイグ、妻のガス入りウォーターで、再度乾杯。丁寧に丸く削られた氷を弄びながら、ぐびり。ん、これも自由が丘。

IMG_8909軒目は、熊野神社近くのカラオケスナック。転けたら骨折は必須という急な階段を登り、雑居ビルの3階へ。「実はカラオケ大好きなんです♬」とさっそくマイクを握るオーナー。ん、巧い。確かに歌いこんでる。ママにオーナーを紹介し、自由が丘に支店を出すのだと伝えると、「頑張ってね。商売は大変だけど、良い街よ」とエールを送ってくれる。「あら、この歌好きよ♡」とオーナーの歌う曲を口ずさみ、遠慮がちに一緒に歌い始める。ん、良い感じ。こんなワカモノの曲も知ってるんだぁ。さすが。「あれ?これ庄内弁?」飲まない冷静な妻が、店の壁に貼ってある似顔絵の吹き出しに目を留めた。「そう、酒田出身なんです」とママさん。「あら、彼は鶴岡ですよ」「あれ〜、びっくり!珍しいね」と喜ぶママさんとおもわず握手&ハグ。

日はありがとうございました。また飲みすぎてしまいました。中華美味しかったです。楽しいお店も紹介いただき、ありがとうございました」さっそくオーナーから丁寧なメッセージ。今まではフットケア店の客と施術師という関係だったけれど、これからは自由が丘の仕事仲間にもなる。商店街にも加盟いただけるとのことでもあり、ますます身近な関係になりそうだ。またぜひご一緒に!

中華料理三昧の日々「第一夜:天天厨房」

tenten1tenten2華料理好きのお気楽夫婦は、数日なら(例えば香港滞在6日間)毎晩中華料理でもOK。それはすごいねと言われることもあるけれど、「中華料理」と大きく括っているから、「日本料理」が好きと同意。毎日和食と言うなら誰も疑問は湧かないはず。中華料理も幅広く、各地方の料理はそれぞれ進化し、融合し合い、洗練されてきている。日本においても、北京、広東、上海、台湾ときちんとカテゴリが分けられつつあり、店毎に特色ある料理を出す店が増えている。だから毎日中華でも飽きずに楽しめる環境は整ってきたと言える。中華好きのお気楽夫婦にとっては嬉しい限り。そんな2人が、ある週末偶然にも3日間連続で中華!ということになった。初日は、台湾料理「天天厨房」だ。

tenten3tenten4湾料理と言えば、渋谷の老舗「麗郷」「台南担仔麺」(今は渋谷に店はなくなり、水道橋店しかなくなったが)など、お気楽夫婦の大好物。特にパクチーをたっぷり使った料理が多く、パクチー好きの2人は、中国では香菜(シャンツァイ)と呼ばれるパクチーだけ追加でオーダーしていた。2年ほど前に、ご近所に開店したこの店「天天厨房」のシェフは、かの「パクチーハウス」のシェフを務めたということで、パクチー好きにとっては嬉しいメニューが多い。店の名前の「天天」は「毎日」という意味。毎日食べても身体に良いものを提供するというのが店のコンセプト。また、紹興酒はもちろん、日本酒の品揃えも多く、飲み比べ利き酒3種というメニューも嬉しい。

tenten5tenten6ビールの後は、その日も紹興酒の利き酒セット。3年、5年、8年の香りも味わいも違う黄金色の酒を味わいつつ、3種の前菜盛り合わせ。その日は、パクチーがたっぷりの干し豆腐香味野菜和え、半熟ピータン豆腐、鶏胸肉とパクチーの麻辣和えというラインナップ。旨し。「今日は酔っ払い海老がありますが、いかがですか」シェフからそんなオススメ。もちろんいただきます♬活きた車海老を紹興酒に漬け込む酔っ払い海老は、ねっとりと甘く香りたつ一品。頭と尻尾を除いて殻も剥いてあり、食べやすく、頭を咥えてちゅるっと味噌を吸い込む。ふふふ。旨いに決まってる。さらに、季節野菜のパクチーサラダ。どんだけパクチー好きなんだ。NO PAXI NO LIFE。

tenten7tenten8湾料理の醍醐味は、屋台料理にもある。例えば、「牡蠣と旬野菜のオムレツ」、麗郷名物でもある「台湾腸詰」そして、「魯肉(ルーロー)飯」や「汁ビーフン」など、お馴染みの料理がメニューが並ぶ。その日は残念ながら麺が品切れとのことで、オムレツとルーロー飯。そしてオススメの日本酒、長野の「麻輝(あさき)」をいただく。ふくよかジューシーな牡蠣がたっぷり入った、ふかふか美味しいオムレツ、旨し。そして小食な2人が頑張って辿り着いた炭水化物、タレが浸みたルーロー飯が実に美味しい。小さなポーションで取り分けてくれたから、あっという間にぱくりといただく。もちろんご飯の上にはこんもりとパクチー。くぅ〜っ、〆まで幸福なパクパクパクチー♡

た来まぁ〜す♬すぐに来まぁ〜す」かなり気に入った様子の妻が、珍しくテンション高く挨拶をする。季節の新鮮な食材を活かした、とっても素直な台湾料理。カウンタ席がほとんどで、テーブル席は1つだけの小さな店だけど、そんなこぢんまりとした店だから、いい意味でシェフとの距離が近く、親しみやすく心地よい空間だ。確かに妻好み。酒の種類が多いのは私好み。こうして2人のお気に入りの店がまたひとつ♬

愛妻と、愛人と、自由が丘で♬「マリスコス・ブー」

megami1megami2由が丘女神まつり」初日は小雨模様だったけれど、2日目は暑くもなく、寒くもない絶好の外飲み日和。自由が丘の街中に人が溢れ、特に緑道沿いではワインやビールのグラスを片手に、大勢の人々が笑顔で談笑している。「今年は一段と賑わってるねぇ」いつものようにお気楽夫婦に同行してくれるのは役員秘書。自由が丘で仕事をし始めて以来、毎年のように一緒に参加する恒例行事になった。まずは街をぶらぶら。幸福そうなカップルやグループを眺めているだけで、幸福な気持が伝染する。何人もの商店街スタッフに、声をかけられ、挨拶を交わす。誰もが忙しそうに動きながらも笑顔。本部テントには街の旦那衆が集まりワインを酌み交わしている。これまた笑顔。

megami3pepperSAKURAバル」の店先で買い求めた生ビールと白ワインで乾杯♬くぅ〜っ。しみじみ旨い。明るい内に飲む酒は、普段なら背徳的に美味しいけれど、こんな日の酒は健全で健康的に旨い。ウキウキ気分で、新たな事業を一緒に立上げる予定のスタッフたちが待つイベントブースに向かう。「あぁ、IGAさん、こんにちは」初対面の妻と、役員秘書を愛人だと紹介する。「奥様公認の愛人でぇ〜す」軽いノリで役員秘書が乗ってくれる。うはは♬さすが秘書。ペッパーくんと一緒に記念撮影をした後に、妻と愛人を伴い自由が丘の街をご案内。日本で一番高価なクロワッサン(1ケなんと450円!)の店、マドレーヌ専門店など、話題の店にお連れする。散歩日和で、これまた楽し。

boo1boo2い感じでお腹がすいてきたね♬」予約の時間に合わせ自由が丘散歩を終了。駅の南口に移転してきたばかりの「マリスコス・ブー」というお店に向かう。事前に独りランチで試食し、店の雰囲気も料理もチェック済み。まずはシェフお任せタパスの6種盛合せをオーダー。ジャガイモとブルーチーズのカリカリ焼き、セロリアックのムース、レバーペーストなど、どれも丁寧に作られた小皿料理が良い感じ。ルッコラとアンディーブのサラダ、アナゴと椎茸のフリットなどをいただきつつ、グラスワインを2杯。妻と愛人はガス入ミネラルウォーターを仲良くシェア。メインはがっつり骨つき鴨モモ肉のコンフィ。カリカリの皮、ジューシーな鴨肉でさらにワインを1杯。幸福は続く。

boo3boo4はパスタでどう?そう尋ねると「食べる!」と炭水化物好きの愛人が答え、「食べられるかなぁ」と体重増加傾向を気にする妻が迷う。2人に食べて欲しかったのは、イクラと明太子の冷製カッペリーニ。この店の名物メニューで、ランチでもいただいた保証付の一皿。白い皿に鮮やかなイクラの朱色、大葉の緑、刻み海苔の黒が映えるフォトジェニックなパスタ。最初から取り分けてサーブされた1人分は、妻にも行けそう!と思わせる量。「うわぁ、美味しいねぇ」とテンションが上がる愛人。「うん、細いパスタにソースがからんで良い感じ」とクールな妻。この2人のバランスが絶妙。感情体温が低く、いつも冷静な妻は安心で、感情を素直に表す愛人の反応が嬉しい。

日はありがとーございました。楽しかったねーっ。今朝はアップルマフィンいただきましたー。くるみとりんごがたくさん入っていて美味しかったよー。ではまたー( ´ ▽ ` )ノ」と愛人からメッセージが入り、「女神まつりといえば、やっぱりHちゃんだね。楽しかったわ」と妻が返信。妻と愛人が仲がいいのは、ダンナにとっては何よりなこと(笑)。お互いにリラックスできる共通の友人の存在はありがたい。この先もずっとこんな嬉しい関係でいられますように。

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SINCE 1.May 2005