Archive for 11 月 7th, 2005

オーダーメイドの一杯「サローネ・オンダータ/銀座」①

dscそこに座ると、美味しい酒が飲めるという期待に自然と笑みがこぼれ、何時の間にか“すっと”空間に馴染んでしまう、心地の良いバーを銀座で見つけてしまった。初めての時、お酒を飲みに行った、・・・訳ではなかった。きっとそんな出合いが良かったのかもしれない。人も、お店も、出会いは大切だ。出会いがなければ恋に落ちることもない。

・・・友人の紹介で、妻がブラウスをオーダーすることになった。交詢ビルのバーニーズで待ち合わせ、友人達に連れられサロンに向かった。既製品のワイシャツで充分な私は付き添いだけ、その後の食事を楽しみにしながら。銀座7丁目の小さなビルの裏口から入り、業務用のエレベーターに乗り7階で降りる。フロアの奥、ステンドグラスの小窓の付いたドアが入口らしい。“お愛想なし”のロケーションに不安な気持になる。

ところが、一歩店の中に入った瞬間に、それまでの印象が払拭される。明るい色の大理石の床と、カウンター、ダークブラウンの棚、茶系の革張りソファ。決して広くない空間に、それらがバランスよく、清潔にまとめられている。良い店だ。

入口右手にあるカウンターは、バーになっている。気になる。「その店、お酒も飲めるのよ」そう言えば、友人がそんなことを言っていた。カウンターの上に数本だけ置いてあるボトルに目が止まる。「ラフロイグ」・・・ん?思わず身体が反応し、スツールに腰掛ける。酒飲みの本能というのは恐ろしい。・・・その本能を知り尽くす妻は、私のことは意に介さず友人たちと生地選びを始めている。これもある意味、ちょっと怖い。

カウンターの奥にいた長髪のスタッフが声を掛けてくれた。「何かお飲みになりますか?」「これ、アイラ島のシングルモルトですよね」「お好きなようでしたら、他にもいくつかありますが」・・・これは楽しい展開になってきたかもしれない。(続く)

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