Archive for 6 月 3rd, 2006

内には何が?「ふやき御汁 宝の麩」

P10_19北の都、金沢から美味しいお土産がやってきた。金沢は藩祖前田利家から何代にも渡って築かれた城下町。京都と比較されたり、小京都という括りで語られたりすることもあるが、豪快、繊細、素朴さが混在する独特の文化。加賀友禅、加賀蒔絵、九谷焼、加賀料理など・・・。京都との交流による影響や、雪深い気候、豊富な海・山の幸、それらが魅力的な街を形作ってきた。そんな街からやってきたのは、加賀麩 不室屋「宝の麩 暫」。たかがお吸いものに、何を大袈裟な!加賀百万石といえども、ちょっとそのネーミングはどうよ。

・・・ところが、注意書き通りに作ってみてびっくり。“お湯を注ぐだけで彩り豊かなお吸いもの”というキャッチ通り。歌舞伎十八番、「暫」をイメージした最中の皮「麩焼」に指で穴を開ける。お椀の中に、添えてある「おぼろ昆布」や「出汁粉」を一緒に入れる。そして、ふやきの開けた穴に向けてお湯を注ぐ。すると、びっくり!穴の中から色とりどりの「花麩」や「ほうれん草」などが飛び出してくる。きれい!美味しそう!

P10_7なかなかやるなぁ、金沢。外見は大人しそうで、内面に隠したものが、ここぞという時に溢れ出る、というのはお土産をいただいた“のんべ隊員”のお姉さんと一緒?「あなたは橋の下で拾われたんだよ。あの日は雨が降っててね、お母さんが出かけた時に、橋の下で泣いていたあなたを、・・・とか、すっごいリアルな物語作って、子供の頃に何度も私をいじめたんですよ」“ランチ隊”隊員たちと、お姉さんと一緒に食事をした時に“のんべ隊員”がそんなことを言っていた。確かに姉妹の外見はあまり似ていない。でも、その攻め方は凄い。私だったらトラウマになりそうな話。姉妹の仲が良いからこそ?

「長女はたいへんなんだよ。門限だとか、小遣いだとか、親と戦い続けて得たものを妹は何の苦労もなく受け取れるんだから」偶然、私を含めた同席の4人は長男、長女。「そうだ、そうだぁ!」同感の声が上がる。「これは、いぢめだ!」唯一の次女の“のんべ隊員”が嘆く。兄弟姉妹の関係は、人の性格を形作る要素のひとつ。そして、他人にはなかなか掘り起こせない内面を、いとも簡単に顕にすることができる。「仲良くなったのは最近なんです」と、のんべ隊員。そう言えば、私も離れて暮らす弟と自然に会話できるようになったのはここ数年。近すぎて、お互いに嫌だった部分を、時間と距離とが優しく包みだし、柔らかい関係にしてくれたのかもしれない。「お姉ちゃんに、この夜景を観てもらいたかったんです」案内した乾杯バーで、のんべ隊員が呟いた。・・・良い姉妹だね。

001694447

SINCE 1.May 2005