都会の快適ホテル「マンダリン・オリエンタル・KL」
2006年 9 月10日(日)
お気楽夫婦がリゾートホテルと、シティホテルに望むものは違う。多くの人もそうだと思うが、リゾートホテルのヴィラの部屋に殺虫剤や蚊取りマットが常備されていても不思議には思わないけれど、もし都心のシティホテルにそんなものがあったら・・・。そんな違い。どんなにきちんと部屋を清掃し、防虫の対応をしても、リゾートホテルには虫は確実にやって来るのだ。だからこそ、いい意味でリラックスして滞在しないと、「きゃーっ!虫!とかげ!ごきぶり~っ!」と幻滅することになる。
そう。リゾートには、ウチナー(沖縄)ことばで言う、てーげー(いい加減、アバウト)さが必要なのだ。ところが、「フォーシーズンズ・ランカウイ」には、なんだか“てーげー”を許さない完璧さがあった。リゾートホテルの環境に、シティホテルの快適さとサービスを持ち込もうとしている感じ。(落ち着けなかった理由は、きっとこれ)しかぁし、それでも、虫はやって来る。ゲジゲジが洗面所の床を這い回り、壁の間にリスが巣を作り夜中に騒ぎ出す。・・・でも、てーげーなお気楽夫婦は、そんなことも楽しめる。
そんなリゾートから東京の現実に戻る前に、都市の空気をちょっと吸うのが二人の行動パターン。今回は数年前にも滞在したクアラ・ルンプルのマンダリン・オリエンタルに宿泊。以前ここに宿泊したデータのお陰で、日本橋のマンダリン宿泊優待のDMが飛んできた、嬉しいホテル。宿泊料金は、日本橋の1/4程度。リーズナブル。サービス水準は日本橋と同様。ちなみに、日本橋のマンダリンは、2006インターナショナル・スターダイアモンド・アワードを受賞し、世界初の6ッ星ホテルになったとか。マンダリンのファンとしても嬉しいニュース。(お祝いにまた泊まりに行かなきゃ!)
スムースなチェック・インの後、「まだお部屋のご用意ができないので」と、ハイ・ティを薦められ(無料サービス)、お茶を飲みながらのんびり。公園を見下ろす広い部屋に入るとまもなく突然の豪雨。外出は中止。貸切状態のスカッシュコートで汗を流し、ジムでランニング。ビルを眺めながらのランは、リゾートの汗と微妙に違う。快適。東京に帰ったらすぐに福岡出張だなぁと、リゾートでの一週間では全く浮かばなかった予定を思い出す。・・・ふぅ、もう一度記憶を消して、美味しい中華料理でも食べに行こう!
こうして、2人のお気楽ヴァカンスは過ぎていく。残業続きの日々には、カロリーメイトを齧りながら、夏の数日の休暇のためにと頑張るエネルギーとなる。来年もまたどこかでまったりできるように、蒸し暑い東京で汗を流す日々が始まる。「やっぱり、現実はやってくるんだねぇ。始まらないと良いのに」・・・始まります。