私をスタジアムへ連れてって!「J初観戦」
2006年 10 月08日(日)
お恥ずかしい話をしなければいけない。前職での仕事の性格上、観戦した事がないというのは、たぶん致命的。決して嫌いな訳ではなく、興味がなかった訳でもない。“きっかけ”がつかめなかっただけ。企画、提案などでチームやリーグの方々と打合せをした経験は数多く、スタジアム自体に足を運んだことは度々。<豊田スタジアム>にも、<ヤマハスタジアム>にも、<味の素スタジアム>にも。しかし、一度もJリーグの公式試合の“生”観戦をしたことがなかったのだ。
なのに、妙なきっかけでJ初観戦することになった。地元の商店街で買物をして集めたポイントを、Jリーグ観戦チケットに交換。地味~なきっかけ。人生、そんなもんである。会場は<味の素スタジアム>。理由はご近所だったから。対戦カードはホームのFC東京と、アルビレックス新潟。理由はスケジュールが合ったから。・・・やっぱり、積極的な興味はないんだろうなぁ。そして、なぜか新潟出身の前職の友人が合流することになった。彼は筋金入りのアルビレックス・ファンらしい。なのに、ホームのスタンドで一緒に観戦してくれるという。感謝。一緒にビールを飲みたいだけかもしれないけれど。
とは言え、実は、私の目的も一緒。野球もサッカーも、観戦しながら飲むビールが目的。最寄り駅で待ち合わせ、スタジアム到着早々にさっそくビールをGET!最近、野球はドーム球場が多くて、爽やかな空の下、美味しいビールを飲む快感が薄れている。しかし、このスタジアムは爽快。加えてその日は10月だというのに、暑いぐらいの陽射し。そして、巨大スタジアムの独特の解放感。ビールが一段と旨い。「なんだか、ワクワクするねぇ」お酒を飲まない妻も、キックオフ前のザワザワとした雰囲気に包まれ、興奮気味。独特の応援や歓声、“お約束”(チームグッズのタオルを前に掲げる儀式)などに慣れないお気楽夫婦は、ちょっとドキドキ。
そしてドキドキを増幅させるのが、ホームの<FC東京>を圧倒する、アウェイの<アルビレックス新潟>のサポーター。やたら元気で、楽しそうなのだ。♪アル~ビレックス、チャチャチャチャチャ、アル~ビレックス♪思わずFC東京サイドに座っていながらリズムを取ってしまう3人。そして、試合が始まると、そんな声援に後押しされたように、得点を重ねるアルビレックス。エジミウソンの速いパス回しがスッと気持ち良く決まる。「良いパスだねぇ~」隣の新潟県人も嬉しそう。唯一のFC東京のゴールの瞬間、「あぁ~」と思わず溜息を付き、焦って周囲を見回す。そうか、これだったんだ。贔屓のチームや、選手がいることが観戦のエネルギー。高校野球のように、故郷のチームを応援する楽しみ。“おらがチーム”を持つことは、悪くない。「今度、新潟まで一緒に行きますか?」と友人。・・・うぅ~ん、ほんとに行ってしまいそうだぁ。