Archive for 10 月 15th, 2006

大阪“粉もん”シリーズ「天平」

P1_13大阪の餃子と言えば“一口餃子”。その発祥の店が新地にある。店の名前は<天平>。頂いたパンフレットによると、先代の女主人の手が小さかったために、自然と“ひとくちサイズ”になったとか。<梅田はがくれ>の“うどん”を征した二人は、店を探して新地の街を歩く。確かこの辺と当たりを付けた場所には見当たらず、悩んだところに<ひとくち餃子の天平>と、看板発見!「IGAさん、これじゃないですか?」…しかし、それはどう見ても、古びた雑貨屋。店のおぢさんに尋ねると、持ち帰り用の餃子を扱っていると言う。「すぐに食べはるんなら、次を入って右側すぐにありますわぁ」

ついさっき探した小路を戻る。そろそろ酔客が出歩き始める繁華街。灯りが途切れた駐車場の前、小さな看板。あった。「これって、すぐぢゃぁないですよねぇ」確かに。しっかし、営業しているのか、していないのか判らない外観。恐る恐るドアを開けると、いかにも常連風の2組の客と、カウンタの内側に2人のスタッフ。「いらっしゃぁいっ!」と声を掛けてもらうものの、明らかに異分子の2人が入ってきたと言う雰囲気が漂う。しかし、そこはお調子者の私。スタッフに声を掛け、コミュニケーション&情報収集開始。聞けば、先ほどの看板の店では確かにこの店の餃子を販売しているとのこと。特約店?

「餃子はいくつにしましょう?普通でしたら、20個か30個ぐらいですかねぇ」「じゃぁ、ビール1本と30個づつ!漬物も二人分ちょうだい!」…実は、この店のメニューは、これだけしかない。シンプル、というか潔し。目の前で焼いてもらう餃子。裏表と焦げ色が付いて、美味しそう。ビールで乾杯し、焼き上がりを待つ。「熱々食べていただくために、まず20個です」目の前に盛られた餃子は意外に大振り。あれ?しかし、カリカリに焼けた餃子を口に含んだ瞬間に、そんな疑念も吹き飛ぶ。ハグッ、カリッ、おぉっ!うんまぁ~いっ!仄かな辛さがまた一段と食欲をそそる。

「醤油3、酢は7の割合で食べてみてください」店主が新しくタレを作ってくれる。「その方が餃子の味を楽しめます」食べ比べると、ほっほぉ、ジューシーな具とパリッカリッの皮の味が淡いタレで引き立つ。「10個ぐらい召し上がると、タレに辛味が付いてきます」確かに、具に練りこまれた唐辛子がタレに染み出て旨さが引き立つ。「次の10個です」焼き立てが追加される。旨そうっ♪だけど、そろそろ<満腹中枢>が悲鳴を上げ始める。連れを見ると、食べるスピードが明らかに遅くなっている。「さすがに、うどんの後だときっついすねぇ」“大食い選手権”の様相を呈してきた。作戦失敗か。食べきれるか?

「奥に座ってるのが先代です。昔は歳暮の時期になると皆徹夜で餃子を包んで、いっつもこの辺で誰かが倒れてました」そう言って“お歳暮先行予約”のパンフレットを手渡される。これはいよいよ残すという選択肢は残っていない。ふぅ~。そして、ようやく完食。よろよろと店を出る2人。「美味しかったですけど、しばらく餃子はいらないって感じです」ごもっとも。ぢゃあ、明日は大阪“粉もん”シリーズで、<お好み><たこ焼き>のはしご?と、出掛かったことばを慌てて引っ込めた。明日は独りで飲みに行こう…。

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