大人食い「中華三昧」
2007年 2 月04日(日)
週末、また中華を食べに行った。1泊2日。朝一番で香港に飛び、湾仔(ワンチャイ)で晩ごはんを食べ、翌朝に中環(セントラル)で「痩肉ピータン粥」を食べ、空港で飲茶して、午後の便に飛び乗った。強行スケジュールにも程がある・・・すいません!嘘ついてました。でも、いつかそんな贅沢旅行をやってみたい。そう言えば、学生の頃憧れていた年上の女性が、「上司から美味しい鰻を食べようって言われて、良いよって言ったら三島まで日帰りで連れて行かれちゃった・・・」的な話をするのを、苦々しく、しかし羨望の気持を含み、自分には訪れるかどうか分からない遠い未来の話として聞いた覚えがある。・・・ふぅ。
現実に訪れたのは、こんな観覧車のある街。毎年恒例の“誕生日プレゼント”ご近所ホテル宿泊。今年は中華を食べることをコンセプトに、久しぶりの「パン パシフィック ホテル横浜」。渋谷から乗り換えなしにみなとみらい駅まで特急で30分。駅からはエスカレータを乗り継いで数分。圧倒的に便利になったし、「横浜ワールドポーターズ」や「赤レンガ倉庫」など、周辺の観光スポットも充実。脇屋シェフの「トゥーランドット」にも後ろ髪を引かれながらも、目的の中華街へ。電車で二駅。こりゃぁ楽ちん。
まずは中華街大通り、焼物が有名な「金陵酒家」で生ビールに「皮付焼豚」「ローストダック」「八宝菜」。焼豚の皮がカリカリで美味しいが、残念ながらちょっと冷たい。焼き置きを切っただけ。うぅ~ん、ここで満腹になるのはどうかなぁと顔に出た妻の表情を見て取った私は、思わず閃いた。次に小籠包を食べたいんだったら、「状元楼」に行かない?何軒か“はしご”しようぜっ!「行くっ♪」迷わず移動。二軒目では「豆鼓北蟹(タラバ蟹の黒豆ソース炒め」「上海小籠包」「ピータン」と紹興酒。お洒落な高級店で“うまうま中華”。ふんだんに使われたタラバの身が贅沢。味付けもお上品。旨し。
次は何食べたい?「麺とデザート♪」裏通りを散歩しながら四川料理の名店「景徳鎮」へ。閉店直前に店に飛び込み「坦々麺」と「マンゴープリン」そして「桂花陳酒」オーダー。しかし、もともと小食の二人、さすがにペースは落ちる。そして、マンゴープリンのスプーンが妙に気になる。・・・それにしても、それぞれの店にとって二人は(たぶん)嫌な客。オーダーは少ないし、さっさと食べて帰ってしまう。不味かったのか?と思われても仕方がない。でも、食べ歩く二人にとっては実に楽しかった。そうか、こんな食べ方もあったかという、新たな発見。前菜はこの店、メインはここ、麺はあの店、そしてデザートは・・・。そうか、これが“大人買い”ならぬ“大人食い”かぁ。確かに若い頃にはできなかっただろうなぁ。経済的な理由ではなく、気持の面で。
でも、これで図に乗ったお気楽夫婦。次回は懲りずに最初からそんな計画で。