食い改めたまえ「桂花(けいふぁ)」成城学園前
2007年 2 月12日(月)
その店は、足裏マッサージの帰りに立ち寄るのがいつものパターン。記憶中枢に残る美味しかった料理を思い出し、たっぷり涎を溜めつつ店に向かう。すっかり豪華になった駅ビルを横目に見ながら、哀愁漂う古びたビルの階段を上る。そして、店の前で「うっ!満席だぁ」…そう、人気のこの店、「桂花」は週末にはなかなかすんなり入れない。なのに近所の気軽な店だから、つい甘えて予約せずに向かい、入れずに近所の店で食事をすることになる。無念。
しかし、さすがに学習したお気楽夫婦。平日のある日、予約をして店に向かった。自らの誕生日に、無理やり部下を誘い、お祝いをしてもらうという暴挙。パワハラ食事会?(前の会社の部下だから違うか)中華は大勢の方が楽しいという言い訳をしながら。ところが、予約したのに、その日の店内はがらがら。そのおかげで料理を薦めていただいたり、普段は忙しそうなマスターにもいろいろと話が伺えた。「平日は割りと暇なんですよぉ」と、彼は至って鷹揚。
蒸地鶏とマンゴー、キウイのサラダ、鯛とフカヒレ・・・、水餃子などをオーダー。優しい味付けがしみじみ旨い。この店は薬膳料理も看板メニュー。身体にも優しい。「これはイタリアンの店で美味しかったから、アイディアいただいたんですよ」と、中華というジャンルに拘らず、自由な発想で“美味”を追求する姿勢が嬉しい。「“パクリ”ってやつですね」「そうなんです、はっはっは」と、これまた大らかなお答え。「最後に麺はいかがですか?」来店する人のほとんどがオーダーするという酸辛湯麺を薦められる。もちろんいただきます♪
「食べましたねぇ」「薬膳だから、いくら食べても太らない…なぁんてことありませんよねぇ」そんなものは、ない。でも、もう少し飲んで行くかぁということで、街へ繰り出す4人。民夫さん縁のワインバーはお休み。代わりに「ペニーレイン」というバーへ。これがまた良いお店。堂々とした体躯のマスターをはじめ、スタッフ全員が思わず振り返ってしまうような“美声(低音)”の持ち主。酒の品揃えも、店名通りにビートルズのジャケットを飾る店内の雰囲気も、好み。ついうっかり、たっぷり飲んでしまう。それにしても最近(に限らず)、食べ過ぎ飲み過ぎ。悔い改めず、食い改まる日々。良いのか?