紅葉の効用?それとも…「高尾山」

Photo行楽の秋、手軽な観光地、お出かけ日和の3連休。友人夫妻と一緒に高尾山にでも紅葉を観に行って蕎麦でも食べようかぁ、と当日の朝に行先を決めて電車に乗った。二組の夫婦が住む街の沿線の終点にある“お気軽”な山。帰宅の際にも「高尾山口行き」などという電車が来る訳で、そりゃ身近でいつでも行ける場所。はい。はっきり言えばなめてました。現在の高尾山が国際的な観光地になっていたことを知らなかったのが敗因。凄いことになってます。高尾山。

Photo_2ここでまたも登場するのがミシュラ>の日本版。と言っても本屋で売り切れ続出の「ギド・ルージュ」ではなく「ミシュラン・ボワイヤジェ・プラティック・ジャポン」というガイドブック。日本政府のビジット・ジャパン・キャンペーンの一環で2007年4月に発刊された。そこで高尾山が紹介され★★★が付いたらしい。掲載されたという情報は知っていたけれど、ここまで効果があるとは。電車を降りるとホームは立錐の余地もない混雑。聞こえてくるのは、中国語、韓国語、英語、そして日本語。ケーブルカーの駅に向かう間もインド人の家族連れにすれ違ったり、英語圏の団体客を追い抜いたり。

Photo_4「何この列?えっ!もしかしてケーブルカーに乗る人?」清滝駅前は身動きが取れないほどの人、人、人。「ケーブルカーはただ今1時間待ちとなっておりまぁす」げげっ!そんなに待てない。じゃあ登るかぁと、気軽に登り始める4人。ところが登山道も人の列。「自分のペースで歩けないと嫌だよね」と言いながら妻はがんがんと先行する人たちを追い抜いて行く。あれ?確か山歩きは嫌いだったはず。「スポーツだと思えば良いんだよ♪」なるほど。陽も射さないひんやりとした杉並木の間、九十九折の登山道をひーひーと汗をかきながら登ること40分。やっと展望台に到達。しかしそこも人、人、人。ふぇ~。それでも気を取り直して遥か都心を眺める。うん、こりゃ良い景色。すっかり冷たくなった手を、焼きたてでカリカリの天狗焼で温める。うんまぁ~い。疲れた身体に黒豆の上品な甘さが浸みていく。お薦め。

Photo_3しかし、登りで懲りた4人は、景色を楽しむことも早々に切り上げ、下りのケーブルカーに乗り込み、山麓の街で蕎麦屋を探索。しかしどの店にも長蛇の列。ここまで来ると待つことにも慣れ諦念の境地に達する。「むぎとろつたや」という店でようやくありつけた蕎麦は思いのほか美味。「うん、美味しいね♪」諦念から希望が生まれる。ところで、昨年までは<冬ソナ>に掛けて<冬そば>キャンペーンを展開していた京王線。今年は外国人観光客向けに蕎麦屋に★を付けてガイドする作戦に出るのか?この人気は紅葉の時期の一時的なものか、ガイドブックの効用か、それをどう生かすか。がんばれ!京王線!

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