さすがだね!劇団四季『ウィキッド』
2008年 5 月03日(土)
季節労働者である妻の仕事が佳境。毎年春先に忙しい業務が2ヶ月ほどズレ込み、GW前後にピークが来てしまうという最悪の状況。そんな理由で、今年の連休は遠出をせずに引き籠り、自身の<HP>立ち上げの準備をしようと覚悟を決めた。(これがなかなか大変。皆さま、しばらくお待ちください)でも、何のイベントもないのも淋しいから芝居でも観に行こうか。「うん、良いね。この日だったら大丈夫だと思うよ!」と、ミュージカルのチケットを連休直前に購入。そして、まさしくその公演日に(それを知った誰かから意地悪をされたかのように)妻が休日出勤せざるを得ない状況に陥った。マィガァッ!慌てて友人の女性たちに連絡を取る。(なんたって四季のミュージカル、男性2人で観に行く訳にもいかない)
「ごめ~ん、先約があって」「あぁん、残念。もっと早く誘ってくれたら良かったのにって、それは無理よねぇ」「ダメだけど、今度はピンチヒッターじゃなくスタメンで誘ってね!」「今回はダメなんです。ごめんなさい」・・・年々お誘いできる女性たちが減ってきている。最近は妻としか芝居を観に行くこともないしなぁ。(あったり前でしょ!と妻)仕方ない、独りで観に行こうかと諦めかける。そんな窮地を救ってくれたのが前職の会社の後輩。「あ、良いですよ。暇です、暇です。楽しみにしてまぁす♪」おいおいっ!公演名ぐらい聞いてから返事しなさい。でも助かったよぉ。謝謝。という訳で出掛けたのが、汐留でロングラン公演中の『ウィキッド』。久しぶりの劇団四季のミュージカル。
前職で劇団四季との関りは深かった。ミュージカル『CAT’S』の地方ロングラン公演が決定される度に長期出張に出掛けた。名古屋では販売ネットワークの構築に関り数ヶ月、博多と札幌はコールセンターの立ち上げでそれぞれ数週間。新しい“文化”を劇団四季と共に新しい街に持ち込み、立ち上げる、濃厚で楽しい仕事だった。(もちろん美味しい店もたっぷり開拓した)「へぇ、そうだったんですかぁ」そうか、後輩の彼女はまだ入社していない頃の話。でも、プライベートでも四季の公演は結構観てるんだよ。『コーラスライン』『オペラ座の怪人』『ライオンキング』『マンマ・ミーア!』『美女と野獣』『エビータ』『李香蘭』『ユタと不思議な仲間たち』『ジーザスクライスト=スーパースター』などなど・・・「すっごいですねぇ」そう、実は(こっそりと)劇団四季好きなのよ。
会場は「四季劇場 海」。次々に立ち上げた専用劇場のひとつ。席に付くと、ステージの上、2階席の目の前には巨大なドラゴン。金かかってんなぁ。ストーリーは(まだ観ていない妻と再度観に行くために)ネタバレしない程度に紹介すると、誰もが知っている「オズの魔法使い」のサイドストーリー。ジュディ・ガーランド(ライザ・ミネリのお母さん:後輩はどっちも知りません!と言っていたけど)が主人公:ドロシーだったミュージカル映画の印象が変わる。弱虫ライオンが、案山子が、ブリキ男が、そんなエピソードを持っていたなんて。肌の色、動物たちに象徴させた、弱者への差別に対するメッセージが痛い。でも、ラストが心地良い。「良かったですねぇ。面白かったです。また友だち誘って観に来ようかな♪」うん、さすがだね、劇団四季。舞台としても面白いし、きちんと商業的にも成功するようにいろんな仕掛けが作ってあるね。これだったら客を呼べるよなぁ。よしっ、元気が出たし、飲みに行くかっ!「はい。私、お酒飲めませんけど」ま、良いか。