酔顔は…「アルカイック・スマイル?」

Photo_2インに関する自らの知識のなさを店のスタッフに補っていただき、味の記憶は妻にお任せの私。特に赤ワインに関しては知識も記憶もお手上げ。赤ワインに関して敷居が高くなってしまうのは、飲み頃の難しさ。空気に触れさせてどれぐらい置いた方が美味しいとか(困ったことに、確かに驚くほど時間によって違うのだ!)さっぱり分からない。そしてダメ押しは、その香りや味、色の表現。例えば・・・色調はレンガ色がかった濃いガーネット色。香りはブルベリージャム、バラのドライフラワー、紅茶、なめし革の香りが上品に調和する。味わいも豊かなボリューム感をアタックに感じ、酸味が柔らかく、タンニンもきめ細やかに溶け込んでいる。余韻も長くバランスが良い。…なんのこっちゃ!

Photo_8は言え、最後の1杯は赤ワインかなぁ。お肉をがっつりと食べたいし。「この酔払いは、赤ワインを飲みたいのか、お肉を食べたいのか…」妻が傍らで呟いた。うん、その組合せを楽しみたいんだね、きっと。ということで「牛フィレ肉の炙り焼きと温野菜、ハーブサラダ仕立て」をオーダー。ソムリエの星野さんが薦めてくれた「シルクウッド キャブ・シラー・レッド デュエット 2004」と合わせる。ん~、んまい♪どちらも実に旨い。「もしかして、もう酔ってきて雰囲気で美味しいって思ってるでしょう?」まぁ、そうとも言える。だけど、誰と、どこで、何を飲んで、食べても美味しい訳ではないし。楽しく飲んで、美味しく食べれば、それで幸せじゃないっすか。幸せだよぉ、私は。「やっぱり、こいつ酔ってる…」

Photo_3杯全部美味しかった。お料理も(唐辛子マーク付きを避けたことでパンチには欠けたが)美味しかった。タイ料理とワインの組合せは、「アリ」ですよね。「そうなんです。もっとそんなお店があっても良いと思うんですけどね。シンハーだけじゃなくって、…シンハーも美味しいんですけど」はい、私も1杯目はシンハーでしたし。ところで、このグラスの下に付いているタグ、これが今回の記事が無事に書けた理由。たん熊北店なども同様のサービスをしているが、グラスごとにお酒の種類が記入してあり、持ち帰ることができる。取材ではないから食事をしながらメモをするのも無粋だし、ボトルで頼んでいないからラベルをいただく訳にはいかないし。それにさすがの外部記憶装置(妻)も、そこまで正確に記憶できない。

Photo_4Photo_7~酔った酔った。ん~っ、私も店に置いてあるこの仏像のような、きっとこんな顔。もしかしてアルカイック・スマイル(archaic smile)って、酔っ払った時の顔なんじゃない?酔っぱらった顔は人生を達観していて、機嫌が良いとか、愉快だとかという水準を超えた表情だよね。「早い話が、何も考えずに酔いに身を委ねているってことだよね」そう!そう!それって無我の境地?「ちょっと違うとは思うけどね、でも確かに君は幸せそうだねぇ♪」ふふふ、それだけは自信あるよ♪こうやって美味しく食べ、飲んでいること自体が現実を超越する(現実から逃避する?)ことだからねぇ。美食家でも、料理評論家でもない、ただのお気楽夫婦だから、気分良く飲んで、食べて、幸福な時間が過ごせるんだから…zzzzz

っ、ちょっと寝ちゃいましたけど、本当にごちそうさまでした。楽しかったでぇす。またお邪魔しまぁす。「ほらっ!タクシー乗るよ!誰にお礼言ってんの!」

2つのコメントがあります。

  1. 佐藤頼太


    IGA様

     RAAN JING JING THAI Seijoの支配人の佐藤頼太と申します。

     先日は狭いカウンターテーブル席へのご案内、誠に申し訳ありませんでした。

     本日お客様のブログを拝見させて頂きました。

     本当にお心にお感じになられた率直なコメントをありがとうございます。

     ブログを拝見させて頂き、とても嬉しくなってしまいましたので、あえてコメントさせて頂きます。

     IGAさまのおっしゃるとおり、DBをお客様がお持ちになる必要は無いと私たちも考えております。

     その為にわたくしたちも日々精進させて頂き、お客様の本当に楽しいお食事の時間のお手伝いをさせて頂くことが、わたくしたちの存在意味と感じております。

     是非、またいらして下さいませ。

     「来るもの帰るが如し」の精神を基本に、今後とも頑張ってまいります。

     心からお待ち申し上げております。

  2. IGA


    佐藤さん、こんばんは。
    丁寧なコメントありがとうございます。
    書き散らした記事をお褒めいただくのも恐縮です。

    味覚は絶対なものではなく、嗜好性の高いものですから、
    万人に受ける味は(サービスも)絶対に存在しないですし、
    だから楽しいし、だからこそたいへんですよね。
    でも、店の味とサービスに合う客だけでやっていけたら良いですよね。
    決して傲慢に言っているのではなく、あるヴォリュームの客に支持され、
    継続できる味とサービスと店のスタイル。私はそれで良いと思います。

    私のブログは極力ネガティブなコメントは書かないようにしています。
    書きたい気持を抑える時もあるのですが、ポジティブな方が楽しいし。
    だからこその“快楽主義宣言”です。
    でも、失礼なコメントがあったらお許しください。決して悪意はありません。

    また、フツーにお邪魔します。

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