クラブ・フロアの愉しみ「ザ・リッツ・カールトン東京」③
2008年 8 月09日(土)
ザ・リッツ・カールトン東京のクラブ・フロアを選んだのは、眺望以外に、もうひとつ理由がある。それは、クラブ・ラウンジのサービス。例えば、チェック・イン前からアフタヌーン・ティのサービスを受けられ、ウェルカム・ドリンクとしてキリッと冷えたビールを1杯。ゆったりソファに座り、軽いつまみを食べながらチェック・インの手続きをすることができる。具体的には…、その日の私は、休日なのに会社に顔を出し、昼食も取らずにバタバタとホテルに向かった。真夏の昼下がり、たっぷり汗をかいた身体にビールの旨さが沁みこみ、冷たいおしぼりに息を吹き返す。お腹が空いていたことを思い出し、こぢゃれたオードブルをいただく。うん、こりゃ美味しい。あら、食器は全てウェッジ・ウッドのターコイズ。もう、その日の私のためにあるようなサービス。そして、ゆったりとした気持で部屋を選ぶ。ふぅ。実に優雅な時間である。
遅れてやって来た妻と一緒にあらためてアフタヌーン・ティをいただく。部屋を案内してくれた女性スタッフが「こんにちは♪」と微笑んでくれる。妻はオーソドックスにスコーンと紅茶。私は再び、ビール♪なんたって、堂々たる休日。くぅ~っ、明るい陽射しの中で飲むビールの旨さよ。妻もようやく落ち着いたらしく、嬉々としてスィーツを選んでいる。おっ、それは確かに美味しそうだ。「うん、美味しいよ♪食べる?」ここで食べ過ぎてはいけない。夕方からの軽食サービスにも来たいし、何よりその後に友人と一緒の夕食が待っているのだ。「大丈~夫!まだ時間はたっぷりあるし、これからプールで腹ごなしさ!」余裕の妻。
プールでひと泳ぎした後、部屋でシャワーを浴び、暮れなずむ東京タワーを眺めた後は再びクラブ・ラウンジへ。女性スタッフともすっかり顔なじみ。「こんばんは。プールはいかがでしたか」「すっかりリラックスしちゃいました♪」おぉ~っ、私を待っていたシャンパンたち。飲んであげるよ、待ってなさい。チーズとオリーブをつまみながら夕暮れの風景を楽しむ。ラウンジに客の姿も増えてきた。スタッフと談笑している客も多い。リッツのサービスは柔らかく、フレンドリー。好感が持てる。開業してしばらくの間は余り良い評判を聞かなかったため、宿泊する順番を換え、先にペニンシュラに泊まったことが功を奏したかも。作戦成功。いずれにしても心地良いホテルだ。「シャンパンお代わりいかがですか」あ♪いただきます。
翌朝、ラウンジで朝食をしっかり食べて再びプールへ。「ぎりぎりまでのんびりジャグジー&プールという予定にしよう!」妻はすっかりこのホテルがお気に入りらしい。チェック・アウトの正午過ぎにクラブ・ラウンジに向かうとさすがに大勢のゲストで席が埋まっていた。急ぐ旅ではなし、のんびりお茶を飲みながら手続き。そうだ、もう外でランチなんて言わないで、ここで食べちゃおうか。「ん~、良いね。実は、美味しそうなサンドウィッチがあったんだ♪」だんだんゲストが消えていくラウンジでゆったりと昼食。結果的に、かなりお得に利用してるよね。「うんっ、このサンドウィッチ美味しいし♫」満足そうに妻が頷く。この夏、南の島のリゾートには行けそうもないけれど、その代わりに、濃縮されたアーバン・リゾートを味わえた。たまにはこんな夏も良いね。「ん~、でも秋には…」…まだ含みを残す。