Archive for 8 月 17th, 2008

世田谷からミッドタウンへ(2)「SILIN 火龍園」

Photo_5田谷から東京ミッドタウンに出店したもう1店。「SILIN 火龍園(Fun Long Yuen)という広東料理の店。まずは店に出向いて予約。空いていることを確認し、店内を見せてもらう。明るい午後の陽射しが、大きなガラス窓を通じて店いっぱいに注ぐ。芝生の広場と、その向こうには赤坂方面の高層ビル群。元気になる眺め。いったん外に出て、期間限定で開催されているガーデン・シアター・カフェの会場を散策。芝生の緑が清々しい。ヴァケーション・クラブの説明会の後、お店に向かう。まだほんのりと明かるい空。ガーデン・シアターにも人が集まって来はじめた。「いらっしゃいませ。お待ちしておりました」予約した際に案内していただいたスタッフが迎えてくれる。一番奥まった窓際の席。店内全体が見渡せる良い席だ。

Photo_6ほどのスタッフが大きなステンレスのバットに大量の魚介類を載せてやって来た。「本日は海鮮でしたら、こちらの三陸産の活けホタテ貝、秋田の岩ガキ、能登のアズキハタなどがお薦めです。いかがでしょうか」うひゃあ、イキの良い魚たちだ。目が元気だ。旨そうだ。じゃあ、アズキハタと岩ガキをお願いします。ところで、魚たちの写真撮っても良いですか。「どうぞお撮りください。こちらの角度でよろしいですか」客がまだ少ないのを良いことにおことばに甘える。あれ?スタッフの名札に総支配人とある。若いのにしっかりとしたサービスがさすがだ。

Xoずはビール。広東料理ということで、青島ビールをいただく。そして、妻の頼んだプーアール茶は、お茶の入ったポットと、差し湯用のポットが別に付いてくる。それもキャンドルで保温できるタイプ。う〜む、それで500円はお得。「なかなかいい感じだね♬」総支配人がやって来る。「おつまみにも良いですが、XO醤は召し上がりになりますか」XO醤好きの妻がすかさず「はい♪」と答える。干し貝柱などの具がやたらと大きい、もはや料理と言っても良い一皿がやってくる。「うわぁ、美味しい♪なぁんだか楽しくなってきたぞぉ!」夏のヴァカンスに行けそうもないと嘆いていた妻の顔が綻ぶ。2週連続のミッドタウンが2人のプチ・ヴァカンス。

いて「サイマキ海老の湯引き」が登場。ちょっと上品に1人当たり3匹。「サイマキじゃなくて良いから、香港みたいに山盛りの海老をがしがし食べたいね」妻が贅沢なことを言う。でも、きっちり美味しい。おしぼりが次々に交換される。良い感じ。「香港はよく行かれるんですか」近くにいた総支配人が、さりげなく会話に入ってくる。「えぇ、中華料理を食べに行くようなものですけど」妻が答えると「私も世田谷の店の後輩と行って来たばかりなんです。鯉魚門(レイユームン)に行かなくても、湾仔(ワンチャイ)にも良い市場がありますね」「大きなシャコとか、香港の海鮮は美味しいですよね」香港談義が弾む。

Photo_8し岩ガキです」「うわぁ〜っ、美味しそう」どれどれ。うんっ、これは旨い。粗挽きの黒胡椒が斬新な味付け。「ブラック・ペッパーが合いますね」「そうなんです。この組み合せはお薦めです」確かに。季節の素材を大事にしつつ、新たなチャレンジをするというお店のコンセプト通り。「美味しいねぇ。このカキから出たスープ、涙が出そうなくらいに美味しいよ♪」美味しい料理を食べている時が最も素直な妻。実に幸福そうな良い顔をしている。これで香港に行ってる気分だね。「うん、かなり良い感じ」ほんと、SILIN、良い店だ。

Photo_7して、いよいよ「アズキハタの姿蒸し」が堂々とやってきた。う〜ん、これは絶品。実に上品な仕上がり。上湯が抜群に美味しいからこの味が出るんだね。「確かに、この味付けは凄いね」魚の身を取るのが苦手な妻なのに、丁寧に丁寧に身を取り、口に含む。そしてその度に幸せそうに微笑む。余程気に入ったらしい。それを見ていると、私もなんだかとっても幸せになる。「この店はなかなかだねぇ。明日の夜、世田谷の店にも行こうよ」え?明日?そ、そうだね。じゃあ総支配人に頼んでみよう。「え、明日ですか!それは、ありがとうございます。私の後輩なんですが、さっそく世田谷の支配人にプレッシャーかけておきます」なんと2日連続の広東料理。おバカな2人。でも、これでますます香港気分。ヴァカンスに行けないお気楽夫婦の逆襲は・・・来週に続く。

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