Macがウチにやって来た!「職業選択の自由(オヤヂ版)」
2008年 8 月30日(土)
お気楽夫婦宅にビッグマックがやって来た。と言っても、マクドナルドではなく、マッキントッシュ。「iMac 20インチモデル」だ。嬉しい♪ちょ〜嬉しい♫何も言えねぇ!私が初めてパソコンを買ったのは1994年。当時のMac最新機種「LC575」だった。標準メインメモリ(8Mb)を16Mb(!)に変えて、価格は今のiMacの約2倍。ちなみにiMacのメモリは1Gb。実に隔世の感あり、ふぇ〜って感じ。マスコミの端くれの前職の会社ですら、ワープロで作った文字だけの企画書だった時代。パソコンはセクションに1台。今では想像もできないが、プリンタの順番待ちさえあった。Windows95が日本で発売される前。パソコン黎明期。「Macドロー」というソフトを駆使し、ビジュアル多用の企画書を量産した。機械には弱いけれど、ソフトを道具として使うのは得意。自らの企画が、思い通りに表現できる。実に面白く、嬉しく、かつ自分の仕事の幅が格段に広がった。そして、1995年。会社にパソコンが本格導入され、Windowsになったことで、我が家ではMac禁止令が出された。長い鎖国の始まりだ。
もう二度とMacを使うことはないだろうと諦めていた。アップルストアを覗いては、その細部まで妥協しない美しいデザインに溜息を付いた。「だって互換性がないし、仕事で使えないじゃない」妻にはそう言われ続けた。…ところがある日、風向きが変わった。職を変えたい、「街」「コミュニティ」「環境」「エコ」そんな自分にとって重要なキー・ワードに関わり続けたい。経済性を優先させるのではなく、自分のやりたいことを優先したい。仕事を通じてだけではなく、一市民としても深く地域に関わりたい。ついでに、自分のホームページを充実させたい。そんな話を妻にしてはいた。そんな頃、仕事を通じて知り合ったデザイナー集団に、Macの素晴らしさを改めて聞かされた。彼らのオフィスで、その機能を改めて目にした。心が揺れ動いた。欲しい!このGUIこそが本物だ!その日、彼らと一緒に食事をしている場に妻を誘った。今のMacは、エクセルやパワポも使えるとか、画像がきれいだとか、いろいろと提案した。早い話、やっぱりMacが欲しいと。すると一言。「良いんじゃない」えっ!?良いの?あっけない開国の瞬間だった。
「良かったですねぇ、IGAさん!」「ぜひ僕らが操作を教えましょう!」Macユーザは、Macが大好き。他人がMacを買いたいと言うだけで嬉しくなるらしい。「だけど、ウチの書斎狭いからなぁ」「だったらMacBookが良いですかねぇ」でも、大きなディスプレーは魅力的。「やっぱりiMacはきれいですよ♪お薦めです」ホームページを作りたくて、Dreamweaverとか研究してみたんだけどね。ブログの記事を書く感覚で更新したいんだよね。でも、既存ソフトだとタイトルに使えるフォントが今イチなんだよ。「だったら僕がフレームを作りましょうか」良いねぇ。頼むよ!…そんな経緯でiMacの20インチモデルがやって来たという訳だ。嬉しい。実に嬉しい。そう言えば前職の会社を辞め、今の会社(8月現在)に移った時にもパソコンを買い替えた。その際にも思うところがあり、いろいろな環境を意識して変えた。そのひとつがパソコンの買い替えだった。そして今回も。
9月から勤務するのは社員10人足らずの小さなベンチャー企業。現在(8月現在)所属する通信系企業の巨大さと比べようもない。でも、ココロオドル。Macがやって来たのと同様に、大きく環境が変わることが楽しみで仕方がない。ここ数年の仕事を通じて知り合った人たちとの新たなコラボレーションが始まる。今までばらばらのように見えていたピースが、ぴたっとハマった。きれいな絵になりそうな予感があった。そこに偶然の出会いがいくつも重なった。ちょっと早めの地域デビューを並行して進めていたこともあり、自分の住む街との関係も大きく変わって来た。それをチャンスとして受け止め、自然な選択として、会社を、職業を、変えることができる幸せ。経済的にはマイナス。けれど、それが“職業を選ぶ”ことを妨げなかったことがさらなる幸せ。そして、「まぁ、あなたは何とかする人だから」…そんな選択に反対しなかった妻がいてくれることが最大の幸せ。「ノロケで終わったら、読んでる人は引いちゃうよ」まぁ、そんな日もあるさ♪