ショップカードを受け取りに「ニュージーランドの手」

Photo_3Photo_4Photo_5ライストチャーチの空港に降り立った時、澄み切った青空がお気楽夫婦を迎えてくれた。調べてみると、確かにNZは大気に含まれる塵が少なく、鮮烈とも言える空の青さはそのためだという。そんなNZ滞在中のある日、試合が終わった後、旧カンタベリー大学の校舎を利用したクライストチャーチ・アートセンターを訪ねた。タクシーを降りて建物に入ろうとした瞬間、ふと見上げると見事な夕焼け。思わず息を飲んだ。そして中庭にはその空に続く階段。センスの良い空間デザイン。いずれも澄んだ空の色にぴったりな風景だった。

PhotoPhoto_2Photo_6ころで、ニュージランドを訪れて驚いたのは料理とワインの美味しさ。街の風景はイギリスに近いのだけれど、料理やワインはイギリスとは大違い。カジュアルなお店に入って、お手軽価格のワインを飲んでも、決して外れなかった。特に白ワインの美味しさは、期待した水準以上。事前予習のために訪れた都内のNZ料理「アオテア・ランギ」の店長に教えてもらったお店「Saggio di vino(サギオ・ディ・ヴィノ)」のワインも素晴らしかった。盛り付けやサービスもいずれも合格。お気取り系のパリのお店よりも、よほどリラックスして楽しめる。但し、どの店もオードブルも、メインも、サラダも一気に出て来るのはいかがなものか・・・。

Photo_7Photo_8Photo_9カッシュの観戦、参戦に明け暮れたNZ滞在ではあったが、試合の合間に訪れたクライストチャーチの街の風景も印象的だった。街の中心に清冽なエイヴォン川が流れ、その周辺に広大なハグレイ公園の緑が広がる。165ヘクタールもある公園の中には、ラグビー場、クリケット競技場、ゴルフコース、テニスコートなどが複数(それもかなりの数が)あり、市民の憩いの場となっている。街路樹もきちんと管理されており、緑の保全にはかなりの予算を使っているはず。落葉の処理に困り樹を切ってしまうことの多い東京に住む身としては、実に羨ましい限りだ。

Photo_10Photo_12 Photo_11本帰国前にツアーメンバーと一時別れ、2人で訪ねたオークランドも気持の良い街だった。若い頃にヨットやディンギーの経験のあるお気楽夫婦が真っ先に訪ねたのが街の中心にあるアメリカズ・カップ・ヴィレッジ。2000年にアメリカズ・カップがオークランドで開催された際に再開発したベイエリア。巨大なクルーザーが係留されるマリーナ近くにこぢゃれたマンションが建ち、その1階にはシーフードレストランなどが軒を連ねる。青い空と白いセイルが似合う、爽やかな街並。「良いなぁ。住むんだったらここが良いね」その中の1軒のレストランでシーフードを食べながら妻が呟く。そうだね。今度は長期滞在で来てみたいね。帰り際に妻はコレクションしているショップカードの在処をスタッフに尋ねる。「あぁ、ごめんね。今切らしてるんだ。また来てよ、準備しておくから。ところで今日はオークランドの初日かい」残念ながら、最終日なんだ。「あぁ、そうか。だったらまたニュージーランドに来た時に寄ってもらえば良いさ。楽しみにしてるよ♪」

フリカの手」ということばがある。一度アフリカを訪れ、その魅力に触れ、アフリカの手に包まれると、人はまたその地を訪れたくなるという。日本帰国の朝、オークランド空港に降り立ち、ヨットのセイルを模したターミナルを眺めた時、お気楽夫婦ははっきりと自覚した。あぁ、ニュージーランドの手にすっかり包み込まれてしまったと。

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