料理はレジャー「夫婦でキッチン」

Photoる日、お気楽夫婦宅のキッチンで500g入りの米が発見された。仏事のお返しでいただいた小袋。賞味期限は2005年。ということで、炊飯器は存在するが、少なくとも3年以上使用していないことが発覚。共働きの2人は、ほぼ毎晩外食であるのに加え、デパ地下などで総菜を買って自宅で夕食を取る時もパン食がほとんど。ご飯を食べるのは、せいぜいがレトルトカレーを食べる際の「サトウのごはん」程度。炊きたてのご飯を自宅で食べる機会は余りない。と、ここまでの記載ではブログを読んでいただいている方々に料理下手と思われても仕方ない。しかし、何でも楽しむことをモットーとするお気楽夫婦、やる時はやるのだった。

Photo_2る週末、ご近所の友人夫妻と、ご近所のショコラティエンヌ:ミキちゃん夫妻をお招きし、自宅での忘年会を企画。パリのメゾン・ド・ショコラでの話を聞くのも楽しみ。何日か前からメニューを検討し、前日に食材を買出し。朝から2人でキッチンに立ち、料理の仕込みを開始。選んだメニューは、ラタトゥイユ、ブイヤベース、牛肉のたたき、トマトのマリネ、など。久しぶりに料理を始めてみると、これが実に面白い。妻もにんじんの面取りに集中しながら「なんか楽しいねぇ♫」などとのたまう。2人の役割も明確。下ごしらえや調理の段取り、指示は妻。実際の調理や味付け、盛付けは私。休日のお気楽パーティ料理。レジャー気分で取り組む。

Photo_4 人夫妻たちを迎え、さっそく乾杯。料理の味はどうだろう。「どれもすごく美味しいですねぇ♪」「盛付けが美しい〜!」「牛肉のたたきも作ったの?美味しいね」あ、それは肉屋で買って来た。でも、お褒めに預かり光栄。プロのシェフに手料理を出す素人の暴挙もご愛嬌。仕事のため遅れて到着したご近所の友人(夫)のために、メイン料理のブイヤベースを皆の目の前で調理。素人料理の醍醐味はライブ感。たっぷりの海鮮素材がサフラン色に染まっていく。「うん、このブイヤベース旨ぁいっ。たっぷりのムール貝が良いですね」ストレートに誉めていただくと素直に嬉しい。おみやげのワインやナパスブレッドのパンと良く合う。

Photo_3っかり満腹になった後は、お待ちかね別腹スィート。ミキちゃんがケーキを作って来てくれた。実はプロのショコラティエンヌにデザートをお願いしていた贅沢な私。その結果は大正解。スパイシーな紅茶をベースにした大人のチョコレートケーキ。「これ皆で飲みましょう♫」さらにミキちゃんが持参してきたのは「大紅袍」という中国でもめったに本物は手に入らないという幻のウーロン茶。「何煎めでも美味しいんですけど、3煎めぐらいからの味は最高ですよ」絶品ケーキと一緒に幻のお茶をいただく。「美味しいっ」「すごく良い香りだねぇ」お湯を注ぐ度に味と香りが微妙に変わり、その度ごとに新しい美味に出会える不思議なお茶だ。

Photo うして3組の夫婦が集まった忘年会は、しっかり満足の贅沢ディナーになった。たまにはこうしてオウチごはん、オウチパーティも悪くない。時間を気にせず、ご近所同士でのんびり過ごす夜。時間がありさえすれば自宅で料理を作るというスタイルも実践可能。世界的な大不況のこの冬、遠出をせずに“巣ごもり”する家族が多いらしいが、それもまた良し。ポジティブに自宅での食事を楽しむことは悪くない。「まぁ、引退したらそれも良いかもね」妻は相変わらずのスタンス。日常的な料理はレジャーにはならない。夫婦でキッチンに立ち、自宅で日々の料理を楽しむのはまだまだ先。「引退するだけだったら、すぐでも良いけどね」・・・うぅむ。

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