本日開店!「ビストロ MARR」
2009年 6 月20日(土)
BISTRO(ビストロ)とは、フランス語でお気軽でカジュアルなレストラン、居酒屋を指す。「ビストロSMAP」ですっかり日本人にも馴染みのあることばとなった分、高級感ある、お洒落なイメージが定着した。美味しい料理も出す酒場といったところだろうか。梅雨時のある週末、お気楽夫婦のご近所に1軒のビストロがオープンした。シェフは10年以上スカッシュでご一緒している友人。その日はオープン記念にスペシャリテ(名物料理)を選りすぐったメニューでご招待頂いた。集まったのは同じスカッシュ仲間の友人夫妻3組。オーナーであるシェフの奥さまと合わせて8人でテーブルを囲んだ。
テーブルの上には生ハムメロン、アスパラのフリットなどのアミューズが並ぶ。食前酒(またはウィルキンソン)を飲みながら久しぶりに揃ったメンバー同士、会話が弾む。「これ絶妙〜♪」サクサクのプティ パイが人気。遅れて登場したNYC帰りの友人(妻)が登場したところで乾杯。シャンパンがシュワシュワと幸せな泡を立てる。「ずっとシャンパンが良いですか。他の酒にしますか」と前掛け姿のシェフ。見ればカウンタの上に並ぶ酒の種類も豊富。じゃあ、マティーニを!「良いですねぇ♪ドライにしますか」好きなお酒を好きなタイミングで飲めるのもビストロの真骨頂。う〜ん、美味しい。
前菜はプチトマトとチーズのサラダ仕立て。少し酸味のあるソースが絶品♪うぅ〜ん、パンと良く合うね。ん?このパニエ美味しいけど、これもオリジナル?「ワッフルメーカーを使って焼き直すんですよ」「へぇ〜っ。やってみよう!」「ワッフルメーカーっていろいろできるんだねぇ」2人の奥さまからは絶賛の声。妻と言えばただパンを食むばかり。自分でやってみようとスタンスは全くないらしい。「だって作ってもらった方が美味しいじゃない♪」と妻。ごもっとも。「そうよねぇ。私もその方が良い」シェフの奥さまもにこにこと同意する。確かに、この料理の味だったらますますごもっとも。
メインの肉料理の後にはタコのパスタ。トマトソースが絶品。「美味しい〜っ♪」「このソース旨いね」「これどうやって作るの?」奥さまたちは相変わらずレシピを聞き出したり、作り方に興味津々。妻はもちろん関心は薄い。「食器もどれもお洒落だよねぇ」「この取り皿はウェッジだよねぇ」「サラダも美味しいね」「しっかし、プロみたいだねぇ」「ドレッシングはレモンが利いてるね」「あ、今日はそれだけ楽して気に入ってる市販のものを使ったんですよ」・・・お気付きの方もいるかもしれない。このビストロのシェフ、通称MARRくんはプロではない。他に仕事を持つれっきとした(?)アマチュア。お招き頂いたのは彼らのご自宅。
「ということはドレッシング以外全部作ったってことだよね」「すっごいねぇ!」改めて驚く友人たち。「ウチだったらデパ地下で買って来て並べても料理作った感満載だよね」と妻。威張るポイントがどうかと思う。しかし事実だ。それにしても満足の夕餉。デザートのケーキも手作りだという。シェフはインテリアにこだわり、食器にこだわり、食材にこだわる男。仕事も忙しく、スカッシュもやり、多趣味の彼はいったいいつ寝ているのやら。「2時か3時ぐらいには寝てますよ」うぅむ。エネルギッシュだ。参りました。ビストロ MARRは、そんなシェフの絶品料理で不定期営業中。次回の営業の際も是非!