毎日がクリスマス(後編)「なかむらや/サザン/SILIN」

サザンつぶ貝サザンプティシャンパンリスマスの夜、スカッシュコートに現れたお気楽夫婦。「クリスマスにスカッシュやってて良いんですか?どこかで食事じゃないんですか?」と驚くコーチの山ちゃん。今年食べ歩いた馴染みの店に挨拶を兼ねて訪問しており、その日はスポーツクラブの地下にある「なかむらや」の番だと告げると納得の様子。「IGAさんたちは、毎日がクリスマスのようなものですもんね」むむ、言い得て妙。さっそくブログ記事のタイトルにさせてもらう。ひと汗流し、なかむらやに向かうと残念ながら満席。店主に年末のご挨拶をしつつ、「サザン」へ。この店も団体客で一杯。カウンタでちんまりと乾杯。

今日の海鮮今日の焼モノ日は騒々しくてすみません」と馴染みのスタッフに声を掛けられる。いえいえ、自分たちが好きで通う店が賑わうのは何より。嬉しい限り。さっくりと食事をして席を立つ。こうして“美味しい食事感謝週間”も無事5日目を過ぎた。そして6日目、待望の「SILIN」へ。夏にNYC帰りの友人夫妻と共にこの店を訪れた際に、次回は冬の名物「土鍋ご飯」を食べに来ようと約束をし、再訪を果たした。ご近所の友人夫妻もお誘いし、3組6人での忘年会。ところが当日ご近所の友人(夫)が風邪でダウン。残念。けれど、大勢で中華料理を食べるというコンセプトには5人でも充分。さっそく海鮮をチョイス♪

ホタテと黄ニラ炒めモンゴウイカ炒め配人の根本さんが満面の笑みで海鮮プレートを持ってやって来る。ご近所の友人(妻)は魚屋の娘で、世田谷の火龍園のご近所だと告げるとすぐに意気投合。お魚談義に花が咲く。その日選んだのは、たっぷりとしたホタテ、ぴちぴちのモンゴウイカ。それぞれおススメの調理法をチョイス。そんな根本さんとのやり取りもまた楽しい。巨大なホタテの貝柱は黄ニラと一緒にあっさり塩味で、モンゴウイカは山椒塩で炒める。「美味しぃ〜♪こんな大きなホタテは食べたことがないね」魚に詳しいご近所の友人(妻)も唸らせる美味しさ。素材の味を最大限に引き出すための最小限の味付け。実に旨い。

田菜炒めザーサイに伺った時に飲んだ国産のワイン、何でしたっけ」NYC帰りの友人夫妻が声を揃える。2人共前回訪問の際に飲んだアルガブランカ イセハラが気に入ったらしい。「前にお飲みいただいたのは2008ですが、先日2009が入荷しました。これも良い出来です」と根本さん。さっそくお願いしてテイスティング。ふぅわりと広がる香りが素晴らしい♪NYC帰りの友人夫妻と一緒に、結局2本のボトルをいただくことに。釜焼前菜の盛り合せ、シラウオのフリット、搨菜(ターサイ)炒め、絶品のXO醤など、その日選んだメニューのどれもがワインの味を引立て、ワインが美味しい料理を引立てる。いずれも(まるで3組の夫婦のように?)良い組合せだ。

土鍋土鍋ごはんして待望の煲仔飯(土鍋炊き込みご飯)。土鍋で炊いたほっこりご飯と、かりかりのお焦げ、甘辛い2種類の腸詰め、豚と鶏肉が絶妙のハーモニー。「ん、んまいっ」大食漢のNYC帰りの友人(夫)が絶賛。ご近所の友人(夫)へのお土産にドギーバックに詰めるのも忘れない。「この漬物とまた合うねぇ♪」支配人の根本さんが薦めてくれた中華漬物が口の中の余分な脂を中和する。「いつか香港に皆で行って、こうして一緒に食事ができると良いね」「その時には根本さんに案内いただいて♫」そう言って皆で笑うと「はい!ぜひ。店を辞めてご一緒します」おいおい、何も辞めんでも。笑いが広がる。

日がクリスマス。そんな1年が、こうしてまた過ぎて行く。友人たちと、お気に入りの店で、美味しい料理。これほどのお気楽な日々があろうか。「今年のクリスマスプレゼントは、お互いに無しで良いね」と妻。良いよ。こんな時間を一緒に過ごすことが、きっと何よりのプレゼントだ。「あ、でも片方無くしたピアスを買ってもらおうかな♫」え?

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