妻のいぬ間に…「ふふふふふ♡」

シウマイ弁当&特撰シウマイ曜日の夜、妻から急な残業で遅くなるとの連絡。あっそう、分かった。じゃあ、自分で何か買って食べるか、誰かを誘って飲みに行くよ。はぁ〜い、そこそこ頑張ってね。と、電話を切る。…ふふふふふ。チャァンスッ!誰と、どこに行こうか。何を食べようか。妻との電話を切った後に、すかさず電話帳やメールアドレスを検索。もちろん女子限定。う〜む、恵比寿辺りか、青山か。それとも中目黒も良いかなぁ。…オチャメな頃の私なら、迷わずそうしていた。そう、迷うことなく。

特撰シウマイころが、ところが、である。渋谷駅のコンコースを横切った時に私の目に入ったのは、崎陽軒のシウマイ弁当。その隣に、横濱名物特撰シウマイも。思わず立ち止まってしまった。そして、ほんの瞬間の逡巡の後、買ってしまった。それも、シウマイ弁当と横濱名物特撰シウマイの両方とも。それも、口の端に笑みさえも浮かべながら。ふふふふふふ。ゼータクにも両方買っちまったぜ。などと心の中で呟きながら。

いっただきまぁす♡は、冷たいシウマイに興味を示さない。今夜がチャンスだったんだ。これを逃す手はなかったんだ。そう自分に言い聞かせる。自分の選択は間違っていなかったと。決して草食系になったわけではないと。なにしろ、特撰シウマイはでかい、旨い。シウマイの上にカラシを乗せて、ひょうちゃんの醤油をかける。ひと口でぱくり。旨い。歯応えとジュワッと広がる甘さがたまらない。マグロの照り焼き、タケノコ。これだよなぁ。実に旨い。ふふふふふふ。独り笑顔で頬張る。ふぅ。満足の夕餉。

から電話。あ、そう。終わったの。お疲れさま。うん、こっちは弁当食べた。えっ?何で分かるの?シウマイ弁当って言った?

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