マイペース母娘とタイ料理「ラーン・チンチンタイ成城」
2010年 5 月03日(月)
「成城にはお店がないから」地元に住むスカッシュ仲間がそう零す。地元では余り食事をしない成城学園住民の典型。じゃあ、一緒に成城のタイ料理を食べに行こうよ。「行く!連れてって!」休日の夜、スカッシュ仲間の母娘と訪れたのは「RAAN JING JING THAI Seijo(ラーン・チンチンタイ成城」というタイ料理レストラン。スカッシュのレッスンの後、フットケアのために一足先に成城に向かったお気楽夫婦。年に数回訪れる「フットアドバンス」というリフレクソロジーサロンですっきりした後は、成城での食事がセットになっている。(今回は食事の約束をした後にフットアドバンスを予約)その日も、フットケアでたっぷりの粉チーズのような角質を削り、すっきり。すぐお隣のタイ料理の店に向かう。
ラーン・チンチンタイは成城学園の駅前から少し離れた場所にある、こぢんまりとした店。エントランスを入るとすぐにガラス張りのキッチン。(あれ?タイ人のシェフじゃない?)1階は大きなテーブルがひとつと、窓の外の小さなテラス席だけ。決して足繁く通う常連ではないけれど、この店の佇まいは気に入っている。タイ料理にワインを合わせるというこの店のコンセプトも。「いらっしゃいませ」ソムリエの星野さんに案内され、急な階段を上り2階のメインダイニングに。あれ?レイアウト変わりましたね。「そうなんです。ソファ席だけだとご予約に対応しきれなかったものですから」以前のまったりとした妖しげな雰囲気が薄まり、スクエアな黒いテーブルが一列に並ぶ。
「遅くなっちゃったぁ。ごめんねぇ、あ!美味しそう♪」スカッシュ仲間が賑やかに登場。少し遅れるとメールがあったため、2人前の前菜の盛り合わせをお願いし、ちょうど料理がテーブルに出てきたところだった。どうぞ、一緒に食べようよ。「あ、良いよぉ。どうぞ先に食べて。待ってる待ってる。私たちも同じものを頼むから。あっ生ビールとこの盛り合わせください♪」と元気なスカッシュ仲間。前菜の盛り合わせはソフトシェルクラブの唐揚げ、ホタテのマリネ、生春巻きなど、日本で手に入る素材をタイ料理に活かすというこの店のコンセプト通りの一品。どれも辛味は柔らかく、汗をかくほどではなく、旨い。「これ何ですか」スカッシュ仲間の娘が尋ねる。蟹が脱皮するときにね…オヤジが薀蓄を語りだそうとすと、「IGAさんって突っ込みどころ満載ですよね」と娘の辛目のジャブ。う~む、反応が難しい。
「今回もカリフォルニアワインのプロモーションをやっていますが、いかがですか」星野さんの案内にすかさず「お願いします」とスカッシュ仲間。グラスワインを4杯選んで3,400円というお得なメニュー。まずはGirardのソーヴィニヨン・ブラン、そしてフランシス・フォード・コッポラ・ヴォトル・サンテという白ワインをチョイス。「うん、美味しいワイン♪ヴォトル・サンテ(あなたの健康に!)ってフランスの乾杯だよね」「そうなんです。コッポラ監督の祖母が…」星野さんの説明を聞いていない辛口娘。「お腹が空いてるんで、何か頼んで良いですか」はいはい。スパイシーチャーハンをオーダー。ワインはドンキー&ゴート。「辛ぁい!甘いものも食べよう!」デザートを頼みつつ、最後のワインはSmith & hook。すっかり酔い心地。気が付けば満席だった店内に他の客はおらず、最後の客になっていた。
「美味しかったぁ。良い店だね」とスカッシュ仲間の母娘。タイ人のシェフが変り、店内がカジュアルな雰囲気に変り、気軽にタイ料理とワインを楽しむ店になった。「あれ?次の店は?」最後までマイペースの娘。「楽しかったね」妻もこのペースに合っているらしい。
*残念ながら「ラーン・チンチンタイ成城」は閉店
佐藤頼太
IGA様
いつも記事にしていただきありがとうございます。
RAAN JING JING THAI Seijoのオーナーシェフの佐藤頼太です。
事情があり、昨年2009年の9月をもって、タイ人シェフ達は帰国してしまいました。
しかし、もともと当店のメニューは私佐藤とタイ人シェフの二人で作ったものなので、そのままわたくしがシェフとして継続をしております。
お客様の中にはタイ人シェフでなくなった事に残念がっているお客様もいらっしゃいますが、その思いを良い意味で裏切って行こうと日々精進しております。
今年はニュージーランドのワインやオーストラリアのワインなどもプロモーションを行っていきますので、是非またお越し下さいませ。
IGA
佐藤さん
ニュージーランド、オーストラリアのワイン、手頃で美味しいものが多いですよね。楽しみにしています。