オヤヂ、女子会に闖入!「用賀 本城」
2010年 9 月19日(日)
女子会とは、女性だけが友人同士で集い、飲み、食べ、語る、男性の入る隙など全くない場…らしい。人気ドラマ『Sex and the City』でのキャリー(サラ・ジェシカ・パーカー)、シャーロット(クリスティン・デービス)、ミランダ(シンシア・ニクソン)、サマンサ(キム・キャトラル)の4人が明け透けで、容赦なく、ことばを選ばず、それでも快活に語り合う恋愛、セックス、仕事、食事、ファッション…。確かにそんな場には男は、ましてオヤヂが入る空間は存在しない。けれど、その女子会の話題は、恋愛ではなくピーナッツブックスのヒーローだったり(その主人公を彼女らの何人かは“彼”と呼ぶ)、セックスではなくスポーツ、それも夏の北アルプス縦走の話題だったり、スポーツクラブのスタジオメニューだったり。オヤヂが紛れ込むには充分だった。
5人の女性が毎月1回、“プティ・セレブの会”と称して、ちょっとゼータクな食事をするメンバーたちがいる。毎回、交代で幹事を持ち回り、行きたい店を決めるのだという。そして3年以上続いたプチセレの会に選ばれた店は、用賀 本城。お気楽夫婦を良く知る幹事の女性は、本城に行くなら2人を誘って…と企てた。そして、それにまんまと乗せられ本城に予約の電話。「あぁ~、IGAさん。ご無沙汰してます」なかなか直近では予約が取れず、しばらくお邪魔できなかったことを電話に出た奥さまに詫び、7人での予約だと告げる。「じゃあ、カウンタになさいますか?」え?人気のカウンタ席は望むところだが、カウンタは7席だけのはず。良いんですか?「えぇ、空いてますし」と、茶目っ気たっぷりの奥さま。まぁ、それも面白かろう。
「今朝から楽しみで、もう本城の近くまで来てます。コジマ電器で時間を潰してますが、もうちょっとで向かおうかと」当日、幹事の女性からメールが入る。おいおい、まだ30分も前だよ。入れ込み過ぎ。慌てて店に向かう。誰よりも先に店に着き、本城さんにその日の会の趣旨を伝えておきたかった。なんとか15分前に店に到着。幹事もまだ来ていない。ふう。カウンタ席の中央に座り、本城さんにご挨拶。女性6人、男性は自分だけの食事会で、お会いしたことのない人もいる、ということを伝えると「それは両手に余る花ですなぁ」との感想。なるほど。確かに余る。接待するぐらいのつもりで来たけれど、本城さんのコメントで、急にお気楽モードに突入。独りビールを飲みながらメンバーを待つ。
そこに幹事をはじめとしたメンバーが次々に登場。初対面の2人とも挨拶を交わす。中央の私を挟んで、右にプチセレの会立ち上げメンバー、左に妻と新規メンバーという構成。乾杯!の後は、左右それぞれで会話が進む。なにしろゆったりとしたカウンタ席。全員が同じ話題で話すには左右端のメンバー同士は遠すぎる。右では料理そっちのけで話が弾み、左では料理に感嘆し、ゆったりと話が進む。ふぅむ、面白いポジションだ。左右それぞれの話題に絡み、本城さんと会話し、料理を楽しむ。コンダクターのような、水先案内人のような、たまたま居合わせた他人のような、不思議な感覚。そんなこととは関係なく、いつも通り本城の料理は笑みが零れる皿が続く。はしりの鱧を二子玉川のたん熊で味わい、名残の鱧を本城でいただいた。ゼータクな夏。「ほんと、美味しいですね♪」会の中心人物が微笑む。それは良かった。話に夢中で料理はどうか心配だったけれど、味わってもいたんだね(笑)
「月に1回ぐらい、ゼータクをしよう!って、皆で集まるのが楽しみなんです」確かに、健全でポジティブ。仕事の愚痴だけではなく、会社の付き合いではなく、経費でもなく、自腹で美味しいものを食べるという女子会は、女性ならでは。オバちゃんの血が混じる私としては、参加していても何の違和感もない。「ところでIGAさん、福澤朗に似てるって言われませんか?」「なかにし礼の方が似てる!」右側の3人がケータイで画像を検索。すると3人が声を揃えて「なかにし礼ってことで!」福澤なら年齢が近いけど、なかにし礼だと、2回り近く年上なんですけど…。女子会に闖入したオヤヂの運命は、まぁ、こんなもの(笑/涙)
■食いしん坊夫婦の御用達 「用賀 本城」お店のご紹介
MARR
私は 矢島健一さんに雰囲気が 似ていると思います。
IGA
矢島健一さん、知らなかったので、検索してみました。
で、その結果は、実に微妙〜(汗)
でも、傍から見たらこんな感じなのかぁ。自覚します。