出張ヴァカンス?「ANA vs JAL」
2010年 9 月26日(日)
「政(まつりごと)」とは、国の主権者がその領土・人民を統治すること、である。ことば通りに言えば、現在のこの国には政は存在しないのだろう。ここ数日、TVのニュース番組は観ないようにしている。不愉快なのだ。新聞やネットで得る情報は強制的に視覚や聴覚に入ってこないため、情報の取捨選択ができる。けれど、TVで強制的に流される情報は神経を逆撫でする。彼の国の対抗措置に危惧しつつ、釈放の際には異を唱える都合の良いマスコミ各社や、識者と言われる老人たちの発言が嫌だ。芯がない。一貫性がない。戦略がない。対処療法だけではこの国の病は治らない。淀んだ空気を刷新すべき新たな政権党の、新たな顔ぶれに、斬新な発言に、期待していたのに…。
過日、関西に出張に出かけた。前段の文章とは何の関係もない。(このブログに相応しくない書き出しを削除したいぐらいだけれど、たまには零したい)姫路での早い時間の打合せのため、神戸に前泊。独りで食べる夕食は駅弁で済ませ、汗を流し美味しいビールを飲むことを優先してホテルを選択。新神戸駅に直結するANA CROWNE PLAZA HOTEL 神戸を予約。スポーツクラブの開いている時間までになんとかチェックイン。「一休」で予約したお手頃プランは、部屋の窓から神戸の街が見渡せるヴュー。北野が間近に、元町のポートタワーまでが一望。ジムはこぢんまりとしてはいるものの、夜景を観ながらのランニングは心地良い。天井がガラス張りのプール&ジャグージも爽快。
ジムとプールで汗を流した後はビールが旨い。神戸の夜景を眺めながら駅弁とポテチで独り宴会。ご機嫌。そして、翌日。仕事が終わり姫路駅へ。新幹線へ乗車しようとホームに上がったところでアナウンスが。「ただいま台風の影響で、小田原、新横浜間が運転見合わせとなりました。再開のメドは立っておりません…」ざわつく乗客。大阪方面に向う在来線に乗ろうと払い戻しを求める客たちで窓口には大行列。うむむ。決断の時間は限られる。運転再開となっても帰り着くのは深夜になるに違いない。そうだ、その日に食べたランチがなかなか美味しかった駅前のHOTEL NIKKO 姫路に宿泊して、翌日の新幹線で帰ろう!確か、ジムもあったはず。お気楽モノの決断は素早い。
関西方面に台風の影響があったのは早朝から昼頃まで。姫路の空は快晴。いわゆる台風一家(笑)。台風が一家揃って変わったルートを旅し、首都圏に大雨をもたらしたことをTVで知る。ふぅん。まるで他人事。新幹線の車内で食べようと買っていた駅弁を抱え、JAL HOTELへ。ロビーから妻に連絡をして、ホテルの格安プランを予約してもらう。そして、チェックイン後にジムへ。本格的なトレーニング施設は、前夜のANAとは違い地元住民が通う老舗の風情。大勢のメンバーが汗を流している。ロッカールームには無料ドリンクコーナーとリクライニングチェア付きの休憩室まで完備。アウトドアジャグジーまであるスパ施設も充実。あれ?出張じゃなかったっけ、とのご指摘には耳を塞ぎ、ゆったりとした時間を過ごす。
「電話もらった時は会議中だったから、焦ったよ。なのに、これ?」妻は少々ご立腹モード。ごもっともである。けれど、私の行動には、お気楽という一貫性がある。ピンチをチャンスに変える戦略がある。どこかの政府にも見習って欲しいと願うばかりだ。