晴天の霹靂、幸運のサプライズ!「ウェスティンホテル仙台」

Westin Hotel SendaiAfternoon Tea天の霹靂だね、そう父親に送ったら「全くだ」と短い答えが返って来た。つい最近まで、バレーボールのコーチをしていた。風邪さえもひかず、病気には全く縁のないまま喜寿の祝いを迎えた。いつまでも元気で若々しいままの父親だった。けれど、最近までコーチをしていたと言いながら、20年以上も前のことだったと気付いた。ある日、故郷に住む父親が胆石で緊急入院。手術の前に精密検査をしたところ、胃の入口に癌細胞が見つかった。場所が悪かったとのことで、全摘との診断が出た。本人に説明した上で、手術ということになった。本人が病気を自覚できて、選択肢があることは幸せだねとメールを送った。脳溢血で倒れ長いリハビリ生活を送って逝った母。突然の交通事故で還らぬ人となった末弟の義父。いずれも選択肢のない、病と死だった。「そうかもしれないな」と入院中の父から短い返信。

Living RoomLiving room2得しなきゃ手術するような人じゃないしね」妻の言うことももっとも。見つかった胆石に感謝すべきだろう。手術前にお見舞いに行こうかと妻に告げると、「そうだね、元気な姿を見られるのも最後だしね」とストレートな反応。確かに全摘する胃は再生しない。手術が上手くいっても、手術前の健康な身体は完全には戻ってこない。それを実感できない息子を余所に、最後だと言い切る妻。そのことばで振り切れた。全ての命は有限で、違えこそすれ順番なのだ。だったらどこかに旅行ついで、という感じで見舞いに行こうか!「OK!良いねぇ♬」これこそが本来のお気楽夫婦だ。そう言えば仙台にウェスティンができたらしい。「ん、良いんじゃない♪調べてみるよ」妻がさっそくネット検索し、部屋を選ぶ。「クラブ プレミア ルームっていうのが、ビューバス付きで良い感じだよ♡」さっそく予約。

Mt.Zao ViewHeavenly Bed親の手術も無事に終わり、高速バスで仙台に向う。到着後、仙台名物「はらこ飯」をいただき、東北初の外資系ラグジュアリーホテル、ウェスティンホテル仙台に向う。今年の8月の開業とのことだが、スタッフの対応は柔らかで心地良い。クラブラウンジに案内され、ソファに座りゆったりとチェックイン。客室に入ると、37階建ての上層に位置するエグゼクティブフロアの展望の素晴らしさに目を見張る。足下に広がる杜の都の風景を堪能。バスルームも広く、明るい…明る過ぎ?西日が差し込み暑いぐらい。部屋が空いていたら変えていただけないかとフロントに依頼。何度かのやり取りの後、同じタイプの部屋は空いていないが、同じフロアの大きめの客室はどうかとホテル側から返答。では部屋を見せていただいてから決めますと返す。案内されたのは、デラックスコーナー スイート!うわぉ!

City ViewBathroom王連峰と中心街を臨む眺望も、各2面の窓を配し明るくゆったりとしたリビングとベッドルームも、2つのトイレ付きの92㎡という部屋の広さも、文句の付けようもなし。どうしようか?と妻に尋ね、迷う姿を演出しつつ、気持は決まっていた。まぁ、こちらの方が良いかもねという風に頷く妻を確認し、この部屋でお願いしますと答える。ところで、お部屋の料金は?「同じタイプですから、ご予約いただいた料金のままで結構です」と神のお告げのようなことば。“同じ”理由がないけれど、さらっと言っていただくと気持が軽くなる。この辺りの対応もさすが。ありがとうございます。お手数をお掛けしましたと心からのお礼。よし、外出は最小限にして、このホテルを堪能するぞ!お気楽夫婦の滞在方針が決まった。

っそく24h開いているジムで走るためのランニングシューズを購入。チェックイン直後にレンタルシューズがないことを知り、ジムを使うことを諦めていたけれど方針を変更だ。クラブラウンジでアフタヌーンティを堪能し、こぢんまりとしたジムで汗を流し、レインシャワー付きのシャワーブースでさっぱりした後は、TV付きのバスタブでのんびり。バスルームを出ると仙台の夜景がパノラマのように広がる。ふぅ〜♡幸せな風景だ。「お義父さんの検査の結果が出て、退院したらまた来なくちゃね」と妻。ん?それは、お見舞いに?それともこのホテルに?

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