トマトは野菜か果物か「手料理の日々」
2011年 7 月10日(日)
子供の頃、トマトは果物だと信じて疑っていなかった。果物の定義はいろいろあるだろうが、広辞苑には「①草木の果実の食用となるもの」とある。トマトも草木の果実で、食用になる。しかし、狭義には樹木になるものだけを指すことがあるらしい。すると、スイカやメロンやイチゴの立場はどうなる!と言いたい。(農林水産省の分類では、果物のように食べられる野菜となるらしい)さらには、デザートとして食後に生で食べられるもの、という区分もある。ここが、私の幼少時の記憶につながる。わが生家では、食後に、デザートとして、トマトを食していたのだ。それも、冷やしたトマトに砂糖をかけて。夏の日の夕餉。ガラスの器に盛られた赤いトマト。そして、その上には白砂糖。イチゴにグラニュー糖をかけて食べる感覚と全く一緒。
調べてみると、秋田ではトマトに砂糖をかける例が多く、韓国ではフルーツ籠の中にトマトを入れることがあるらしい。近頃のトマトの糖度は高い。ましてここ数年はフルーツトマトという名前で、さらに糖度を上げた品種が出回っている。トマト果物派としては、しめしめとほくそ笑む傾向だ。さらに、青山に本店のある「セレブ・デ・トマト」というトマト料理専門店では、フツーにトマトを使ったスイーツの数々がメニューに並ぶ。自家製トマトジャムのロールケーキ、完熟トマトのブリュレ、フルーツトマトのジュレなど、完全にフルーツ扱い。もちろん、スイーツだけではなく、スープからメインまでトマトに徹底的に拘った料理が供される。代官山、自由が丘、二子玉川などに支店が続々オープンしていることから、トマト人気はかなり高いということだろう。
ところで、生でも良し、火を通しても、ソースにしても美味しいトマト。お気楽夫婦の食卓にトマトは頻繁に登場する。盛付ける際に映えるトマトの赤い色は食欲をそそる。妻が怪我をして松葉杖生活が続いているため、外食がめっきり減っているお気楽夫婦。自宅で料理をして食べる頻度が上がった。そこで活躍するのがトマトという訳だ。ミディサイズの赤と黄色のトマトを使ったサラダ、トマトとバジルのパスタ、野菜たっぷりの冷麺、トマトの冷製パスタ風そうめん、妻に代わって私が作る料理のバリエーションも広がった。ちなみに、正確に言えば料理担当はもともと私。妻に代わってという表現は当たらない。早めに帰宅できさえすれば、料理を作ることは厭わない。料理の後片付けも嫌いではない。今がチャンスとばかりに料理のレパートリーを増やす。
「このトマト美味しいね。自宅で食べると、野菜たっぷり取れるから良いよね」と野菜好きの妻。そう言えば、トマトは野菜だと周囲に合わせて思い直した学生時代、野菜不足を補うために安売りのトマトジュースを買込み、毎日のように飲んでいたことを思い出す。野菜不足を手軽に補うことのできる代表格がトマトジュースだと思っていたのだから、堂々たる宗旨替えだ。トマトの赤色はリコピンという成分が多く含まれ、抗酸化作用が強く病気に対する予防効果があるという。熱を加えてもリコピンなどの成分がさほど減少しないトマトは、まさに気軽な素人料理の味方。栄養価が高く、手軽に扱える上に、何の料理に使っても失敗が少ない。
「美味しければ、野菜でも果物でも、どっちでも良いんじゃない」記事を読みながら妻が呟く。確かに、敢えてラベルを貼る必要はない。トマトはトマト。家事をどちらが分担しようが、お気楽夫婦はお気楽な関係のまま。
KATO
ごぶさたしてますー
そういえば、韓国のバースデーケーキには
いちごのかわりなのか、トマトがのっていましたよ。
フルーツトマトなのかしら・・?と思いながら食べたら
普通のプチトマトでした(笑)
奥さま、大変だったんですね。
順調に回復されているようでよかったです。
これからどんどん暑くなりますし、まだまだ厳しい時期が
続くかと思いますが、どうぞお大事に。。。。
hide
トマトは野菜です!w
IGA
KATOさん バースデーケーキにトマトというのも なんだかシュール♬
やはり韓国では トマトはフルーツ!ですね♡
hideさん トマトはトマトということで…。