そうだ パリ行こう!「カフェ ドゥマゴ」

Project1:6Bearbrickの娘が持っている物体が気になっていた。どこかで見かけたことがある、可愛いと言えば…可愛い、きも系と言えばそうも言える動物の人形。学生時代から映像制作を手がけ、今も子育ての合間に今でもビデオカメラを回す。お気楽夫婦の友人、その娘の母のグループが定期的に開催する映像作品発表会に出かけた会場で、彼女の娘が持っていたカラフルな物体。会場から駅までの帰り道、その正体が分かった。フィギアなどの制作販売を行うメディコム・トイのオフィシャルショップが会場近くにあったのだ。店内に無数にあったカラフルな物体。かつて何かのメディアで紹介されていたブリックベアという商品であることが分かり、喉元にひっかかっていたものがすとんと落ちた。

LesDeuxMagots2LesDeuxMagotsい出せずにすっきりしなかった居心地の悪さが解消。すっきり。お腹も空いた。さぁて、何を食べようか。「台湾料理!」おぉ、麗郷も良いね。「天ぷらは?」東急本店の天一ね、悪くない。駅までのんびり歩きながら、お気楽夫婦のやり取りが続く。初冬の空気が身体を冷やす。温まるものが良いかな。そうだ、ヴァンショーを飲みに、ご近所のパリに行こう。さっそく東急文化村に向う。お目当ての店は「ドゥ マゴ パリ」。パリ、サンジェルマン・デ・プレにある老舗カフェ「ドゥ マゴ」。その海外提携店としてOPENして20年以上。日本における先駆的フレンチカフェとしてすっかり街に馴染んだ。地下1階のテラスに並ぶ丸い小さなカフェテーブル。店のロゴ、内装などのデザインも、店内よりもテラス席が人気なのも、パリのカフェ同様。

VinChaudBlancLa salade niçoiseっかり身体が冷えたお気楽夫婦。テラス席を避け、店内のベンチシートに腰を下ろす。ふぅ。取り合えずビールではなく、ヴァンショーブラン。ほっとワイン。フランスでは冬になるとオレンジピール、シナモンなどの香辛料と一緒に温めた赤ワインを飲む。映画『アメリ』に何度も出てきた赤がお馴染みだけれど、白ワインの産地アルザスなどでは白のヴァンショー(Vin Chaud)も飲むらしい。サラダニソワーズ(ニース風サラダ)を食べながら、ワインをひと口。あ、熱っ!戌年生まれ、猫舌の私には熱過ぎて冷まして飲むしかない。ビールをぐきゅぐきゅ飲むのも良いけれど、ちびちびと熱い液体を身体に注ぎ、ゆっくりと温まるのも悪くない。

RoastedBeefVinChaud体が温まったところで、さらにヴァンショーの赤。シナモンスティックで熱々ワインをゆっくりとかき混ぜる。ふぅ。すっかりリラックス。メインの料理はがっつりとローストビーフ。文化村の美術館「ザ・ミュージアム」で開催中の「巨匠たちの英国水彩画展」に合わせたタイアップメニュー。この店はいつも空いていて大丈夫か?と東急グループに対して余計なことを心配するのだけれど、開催中のイベントとのタイアップやシアターメニューという当日のチケットを見せると割引になるメニューがあったり、何より芝居などを観た後の余韻に浸れる店があることは嬉しい。特にフランス映画を中心に上映する「ル・シネマ」の帰りにはぴったり。まさしくご近所のパリ。

ギリスで食べたローストビーフよりずっと美味しいね」ローストビーフ好きの妻。パリの香り漂う店内で、ロンドンよりも美味しいお肉を食べる。各国のいいとこ取り。そして自分たちの文化や生活に取り込み、洗練させる。遣唐使の時代から、さらに明治維新以降、これが日本の得意技になったと思うのだけれど、ドメスティックに閉じ過ぎてしまったのは残念だなぁと思う冬の日だった。

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