期待通りに♬「中国飯店 六本木店」
2015年 4 月12日(日)
六本木の「中国飯店」は、お気楽夫婦お気に入りの店。市ヶ谷にある支店は度々利用していたものの、六本木店と系列の「富麗華」は別格の店。美味しい中華料理を食べに行くぞっ!と気合いが入るし、気持が高揚する。「え?富麗華って中国飯店の系列なの?会社で領収書が回ってくるんだけど、すごい高いよ」と役員秘書。ん、フカヒレやアワビなどを遠慮なく選べば、そこそこの料金になるだろうね。でもご安心を。今日は選ばないし、選べないし。「へぇ、中国飯店も初めてだ。楽しみ」と役員秘書のテンションが上がる。「へへ、前に2階でセナの誕生日会やったんだ」と、さすがは某高級住宅街にお住まいのスカッシュ仲間。そんな方々の御用達の店でもある。
程なく店に到着。ライブ会場からは2,3分の距離。店の間口は狭いものの、堂々たる店構え。老舗の風格。ウチは美味しいぞ!というオーラを周囲に放っている。ライブが始る前に予約をしていたため、スムースに席に付く。ほぼ満席の程良い混み具合。前菜に皮蛋とくらげ。生ビールとプーアル茶で乾杯。「くらげコリコリ美味しい♬」どの店でも出すモノだから違いが分る。安心できる美味しさ。「この店では黒酢酢豚食べなきゃね」妻が意気込む。他の店では妻が決してオーダーすることのない酢豚。この店は、他の具材が全く入っていない“豚だけ”の酢豚。カリカリに揚げられたジューシーな豚と黒酢の絶妙な味付けがお気に入り。「う〜ん、確かに美味しい♬」役員秘書も絶賛。
「北京ダック頼んで良い?」さすが、セレブリティな奥さま。高級食材をサラッとオーダー。しばらくすると飴色に焼き上がった(半羽とは言え)立派な北京ダックが登場。銀皿に乗ったダックを見せられ、スタッフにお作りしますと言われ、餅皮(カオヤーピン)に包まれて戻って来たダックは、僅かにひとつづつ。「もっと食べるとこありそうだったよねぇ」と不満気な世田谷奥さま。皆で大笑い。こんなバランスの良さが彼女の良いところ。その後も紹興酒を味わいながら、春野菜とキノコのフリット、シラスとアスパラのチャーハンなどをいただく。何を頼んでもハズレのない美味しさ。慇懃ではなく、柔らかで丁寧な接客。いつも通りの、期待に違わない味とサービス。
「うん、どれも美味しいね。ここは個室もあるの?」と仕事モードのスイッチが入る役員秘書。2階にあると伝えると、ふんふんと頷く。プライベートでも情報収集を忘れない、さすがの秘書魂。市ヶ谷の支店を接待で使ったことがあり、招いた客に喜ばれたと伝えると納得の様子。確かに安心して大切なお客様をお招きできる店だ。そう言えば、前職の会社に在籍していた(ワカゾーだった)頃に、役員や顧問の方とご一緒したのがこの店の初訪問だったなぁと思い出す。こんな店にプライベートで来られるようになりたい!と思った若き日の自分を微笑ましく思い浮かべる。確かにここは年齢や経済的なことだけではなく、場数を踏み、気持の余裕が必要な店、かもしれない。
そしてシメのデザート。やはり中華料理は大勢で来るに限る。2人だけでは辿り着かないメニューも味わえ、妻も満足の笑み。「なんだか良いね。コンサート行って、美味しいモノ食べて、元気になったよ」担当役員の異動で慌ただしい日々を過ごす秘書も笑顔。「あ、ショップカードもらって帰ろう」と最後まで仕事モードをキープしながら。「中国飯店 六本木店」は、そんなオトナが楽しめる店だ。