“食”で、ツナガル♬「凧 (ハタ) 経堂」

Tebaムの帰りに寄りますね」と、お気楽妻がメッセージを送った相手は、先日「ビストロ808」にご来店いただいたイケメン料理研究家の高橋善郎くん。すると、「たいしておもてなしもできませんが、ふらりとお立ち寄りください」と返信があった。ジムで走った後、お気楽夫婦が向かったのは「凧」という経堂の駅前にある小料理屋。善郎くんのお父さんが経営する店。店のコンセプトは、仕事を辞め年金生活になっても気軽に立ち寄れる店、なのだという。店に入ってびっくり。ラストオーダー直前の時間にも関わらず、こぢんまりした店に客が溢れている。「IGAさん、いらっしゃいませ。今席をお作りします」と善郎くんから声が掛る。タイミング良く、カウンタ席がちょうど空いたところだった。そして、メニューを見て2度目のびっくり。全てのメニュー(価格の記載がある一部を除いて)が325円!なのだ。

Sashimi初にオーダーした「手羽元と煮卵」を食べ、3度目のびっくり。ほろほろと柔らかく、味が良く浸み、実に旨いのだ。この料理を325円で出すことができるのは、経営努力。凄いことだと感嘆し、カウンタ越しにイケメンくんにそう伝えると、爽やかに笑って「ありがとうございます。僕もこんな店が近くにあったら通いたいです」と返す。良いなぁ、そのコメント。その間も手を休めることなく、素早い動作で料理を仕上げ、サービススタッフに出している。客への目配りも忘れず、声が掛れば優しく軽やかに応える。同程度の価格のナショナルチェーンの居酒屋と比べるまでもなく、料理にも接客にも心がこもり、それなのに325円。繁盛の理由が良く分かる。蒸し野菜のサラダが325円。刺身の盛合せをお願いしても、1人前で325円〜540円。ではと、おススメの日本酒を飲んでも540円。しつこく書いてしまうけれど、これは凄い。

Takahashi郎がお世話になっております」ようやく店も落着いた時間になり、アイコンタクトと最小限の会話で息子と連携を取り、絶妙な間合いで料理を出していた店主のお父上からご挨拶いただく。長くやっていた下北沢の店はご長男に任せ、数年前にこの店を始めたとのこと。とは言え、店を譲っても引退せずに、好きな食の仕事を続けたいとの思いなのだろう。そして、店を継いだ長男に続き、こうして次男も父の後を追い、食の世界に入った。本業の料理研究家の活動の合間に店を手伝う孝行息子。実に幸福な父親だ。狭い厨房で2人が共に楽しそうに働く姿を眺めていると、何だか涙ぐみそうになる。イケメン息子の爽やか笑顔とは対照的に、穏やかな表情で親子写真の撮影に応じていただく。良いなぁ、この親子。良いなぁ、この店。

MInaIGAさん、お先に!」早い時間から店を訪れ、入れ違いに帰ってしまう予定だった友人母娘が帰路に付く。彼女もやはり、先日のビストロ808で善郎くんと知り合った。“食”で出会った仲間は、“食”を通じて広がって行く。ところで、友人の母上とは久しぶりにお会いしたけれど、相変わらず元気で姉妹のように仲の良い2人だ。こちらも、こうして一緒に2人で食事をしたり、旅行に行ったりと、実に羨ましい関係の母娘。後から我々が来ると聞き、それではと母上が待っていてくれたと伺うと、何だかとても嬉しいなぁとしみじみ。こちらも“食”をきっかけに知り合い、親しくなったと言っても良い母娘。こうして機会があれば同じ店で顔を合わせることもできる。ご近所にお住まいということもあり、友人を通じてご紹介した何軒かの店にも(ご家族で)ずいぶん足を運んでいただいたらしい。重ねて嬉しいことだ。

橋さんですよね、今彼と仕事でご一緒してます」その日のエピソードをfacebookに書き込むと、今は転職して他の出版社で働いている前職の後輩女子がコメント。善郎くんが監修した出版されたばかりの料理本と、現在進行中の企画の担当なのだと言う。世の中狭い。ちなみに彼女にも、私のブログを読み、自分の結婚記念日に「トロワキャール」を訪れていただいたという嬉しいエピソードがある。これも不思議なご縁。“食”で繋がった仲間には、嗜好が近いという安心感がある。さらに拡がる、ツナガルのではという嬉しい予感がある。人と、店と、美味しいモノと、これからも出会い、つながり、拡がって行こう。

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