横浜三塔を巡る旅「OLD横浜探訪 」マイクロツーリズムvol.3&6

Yokohama1Yokohama2大黒埠頭で虹を見て シーガーディアンで酔わされて♪と、サザンでお馴染みのバー「シーガーディアンⅢ」のアフタヌーンティからお気楽夫婦の横浜の旅は始まった。ちなみに「シーガーディアンⅠ」は現存せず、Ⅱは「ホテルニューグランド」に、Ⅲはなぜか「横浜SOGO」にある。

Yokohama3Yokohama4浜中央郵便局を改装した「アソビル」で「バンクシー展」を観た後は、日本大通りへ。ここは日大がある通りではなく、日本で初めての西洋式街路。日本初(横浜には日本初が多い)の西洋式公園「横濱公園」と横浜港初の波止場「象の鼻」を真っ直ぐ結ぶ、緑溢れる大通りだ。

Yokohama7Yokohama8本大通りの周辺には歴史ある建物や謂れが多く、「横浜開港資料館」の中庭にある「たまくす」の木はペリー来航時に描かれた絵にあるタブノキに由来を持つと言うし、神奈川県庁本庁舎(キングの塔)をはじめとした横浜三塔は、その独特の外観で古き横浜の趣を残している。

Yokohama9Yokohama10かにいかにもジャックの塔だよね」と妻が感心する「横浜市開港記念会館」も、クイーンの塔と呼ばれる「横浜税関」も、それぞれがその名にぴったりの佇まい。7月に横浜を訪れた(vol.3)際に晴れて彼女のお気に入りとなり、今回の横浜再訪=横浜三塔探訪の旅となった。

Yokohama5Yokohama6震災や大戦をくぐり抜けて来た古き横浜を学んだ「開港開港資料館」の向かいに建つ「横浜貿易協会」は昭和4年築という味わいのある建物。北欧料理「スカンディア」などの老舗が入居しているのもお似合い。お隣に建つ「ジャックカフェ」と共に古き港町の風情を醸し出す。

Yokohama11Yokohama12食は迷った末にホテルのラウンジで軽く飲んだ後に、「スリーマティーニ」という昭和の香り漂うバーへ。名物のカツサンドをつまみ、店名に敬意を表して「巨峰のマティーニ」で乾杯。ちょっと渋めのオトナな夜を堪能。オトナな妻はいつもの辛口ジンジャーエール。

Yokohama13Yokohama14コハマの夜を締めくくるのは「ホテルニューグランド」の「シーガーディアンⅡ」。ただし入口から見学のみ。写真を撮った中庭にも、館内にも、その後に訪ねた山下公園にも観光客が大勢溢れ、前回の7月の訪問の時とは様相が違っていた。ご近所と近郊の街再発見の旅人多し。

「やっぱり横浜はいい街だね」お気楽妻がしみじみと呟く。恵比寿、鎌倉、横浜、六本木、新宿、そして横浜再訪というお気楽夫婦のマイクロツーリズム。宿泊したホテルの極々周辺だけを歩く旅。それでもその土地の歴史や(もちろん大好きなホテルの)魅力をたっぷり楽しめた。「次は飛行機か新幹線に乗りたいね」という妻の野望は、果たして叶うのか。そんなお気楽な2人の旅は続く。

「もう次も予約したよ!」え?

理想の住まい「パークスイートキング」

Park01Park02気楽夫婦宅をフルリノベーションした2014年、理想の住まいとして頭に描いていたのは「パークハイアット東京」の客室「パークスイートキング」だった。かたや100㎡のスイートルーム、こちらは僅か54㎡余りのマンションと、広さは倍近く差があるけれど、“憧れの住まい”だ。

Park03Park04修設計を依頼するに当たって、ホテルのスイートルームが理想と伝えていた。それが「パークスイートキング」。ポイントは、ドアは引き戸にして開放した際にはワンルームのように見渡せること。そして、動線が行き止まりにならないウォークスルーのレイアウトだ。

Park05Park06えて、デコラティブな意匠は避けて、スタイリッシュなデザインにすること。それらが実現すると、広さを感じる仕上がりになる。そして照明は間接照明やダウンライト、スポットライトを多用することで部屋の陰影ができ、昼と夜の印象を大きく変えることができる。

Park07Park08屋と部屋の境目を曖昧にして、閉じた空間は作らない。例えば、ベッドルームからすぐにバスルームに行くことができて、くるっと回ればエントランスに至るというレイアウト。風呂上がりにすぐにベッドに倒れ込めるのは、かなり便利でオススメだ。酔っ払った時は特に(汗)。

80818082ークスイートキング」の写真の中に、こうして我が家の画像を何枚か紛れ込ませても、違和感がない。…言い過ぎか。それにしても、パークスイートの同じ場所の昼と夜の2枚の写真を比べると、印象が変わるのが分かる。昼夜どちらもスタイリッシュなのは同じ。

Park11Park12回りの配置も見事。扉のない開放的なバスタブ、ガラス張りのシャワーブース、ダブルボウルの洗面台、トイレ、ウォークインクローゼットが直線的に配され、実に機能的で使い易い。そして水回りに限らず、壁面の至る所に鏡が貼られ、錯視でさらに広さを演出している。

Park14Park15こにキッチンがあったら住めるし、住みたいねと妻に問うと「キッチンなくても良いよ。ニューヨークバーとかデリカテッセンとかあるし」と即答。その答えこそ、お気楽妻のお気楽妻たる所以であり、私が到底及ばない達成不可能な境地だ。「あ、ジムもね」はい、降参です。

憧れの理想の住まいに居住することは叶わなくても、こうして短期間滞在し、住人気分でその雰囲気に浸る生活も悪くない。微力ながらホテル業界を応援しよう!というお気楽夫婦のマイクロツーリズム、まだまだ続きます。

さて、ちょっとニューヨークへ♬「パークハイアット東京」

Park01Park02ークハイアット東京の「ニューヨークバー」は、お気楽夫婦が地球上で最も好きな場所のひとつだ。2人に何か良いことがあったり、何かのお祝いをしたい時に、またはこの場所にご一緒したい友人を招いて、このバーを訪れる。3泊4日の今回のゼータク合宿で訪れたのは2度。

Park05Park06NYに行くには客室用とは別のエレベータで最上階の52階へ。最初のワクワクはそのエレベータを降りた瞬間。フワッと夜景の中に歩き出せるような錯覚に陥る。滞在中2度目の訪問は若いカップルと一緒に。すると期待通りに「わぁ〜っ!すごい。素敵!」との反応。ふふっ。

Park07Park08分たちの大好きな場所に友人たちをお連れして、彼らに喜んでもらえることほど嬉しいことはない。ましてやその日は年下の可愛い2人。姪っ子、甥っ子を連れてオトナな時間を味わうような愉しみがある。「素敵な店ですね」と言われると自分たちのモノでああるように嬉しい。

Park03Park04は彼らとはお昼に「ピークラウンジ」で待ち合わせ、アフタヌーンティをご一緒していた。ハリー・ウィンストンとコラボした宝石のようなスイーツ三昧。そしてNYバーの後は客室で深夜まで、パークハイアットを堪能してもらった。楽しそうな友人たちの顔を見るのは嬉しい。

Park10IMG_1307気楽夫婦のゼータクホテル滞在には、ほぼ毎回友人たちをお招きする。せっかくの広い部屋を2人で過ごすよりも、友人たちと一緒に楽しんだ方がお得という発想。とは言え、このご時世だから1日1組2人限定のご招待。若いカップルの前日はスカッシュ 仲間と部屋飲み。愉しいっ♬

Park11Park12食のお約束は、お気楽妻の大好物エッグ・ベネディクト。そして私は和定食。ドコモタワー、東京タワー、スカイツリーのトリプルタワーを眺めながら、インルームダイニングでいただく朝食は、和洋折衷で選べるから嬉しい。「3日あると他のメニューも選べて良いね」と妻。

Park13うなのだ。これまで最長2泊の滞在では、どうしても食べたいいつものメニューだけを選びがち。選択の幅が狭い。3日目の朝に妻が選んだのは、フレンチトースト。これが素晴らしい美味しさ。ふわふわしっとりで香り高い絶品。「やっぱりパークハイアットは良いなぁ」と妻が繰り返す。サービスの細やかさ、スタイリッシュなのにフレンドリーなホテル全体の佇まい。そして美味しい食事と飽きる事ない爽快な眺め。

「ここに住みたいなぁ…」と呟く妻。さすがにそれは無理だけど、やはりその気持は分かる。ではせめて、ちょっとニューヨークへ、というノリでこの地球上で最も好きな場所を訪れることができる生活を目指そう。「ん」と、妻が短く答えたのは、どうやら最大級の合意のようだ。

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