祝!P社移転「青山ランチ(渋谷2丁目中心)」

ピクチャ 1近、妻の機嫌が良い。「今日はランチにプティ サレ行ったんだ♬」その店は、短い期間ではあったが、私が勤務した会社の目の前にあったビストロの名前。昨年末、妻が今も勤務し、以前私も長く勤めたP社が移転。それも、偶然にも私が短期間勤務した会社の会議室の窓から眺めていた(当時は)工事中のビル。文字通り目と鼻の先。「今日は山頭火行っちゃった」えっ?妻がランチにラーメン屋?「なんだか周囲の街が楽しいんだよねぇ♡」以前会社があった千代田区三番町のランチ事情は貧弱。駅から少し離れているとは言え、確かに六本木通り沿いにある新社屋の周辺は以前のロケーションよりは飲食店が多い。それにしても、前はカロリーメイトやクリーム玄米ブランをランチメニューにしていたはずの妻が、山頭火…。

うしても量が多くなっちゃうから、外で食べるのは週に2回までにしてるんだよ」そう言いながらも、実に楽しそう。確実に会社に行くモチベーションが上がっている。妻に限らず会社の移転で社員のやる気が上がるなら、施策としては半ば成功と言える。働く者にとって会社の立地は重要なポイント。社屋は新築ビルだから設備も充実。ただし、社員食堂などの施設はないとのことで、外に食べに出かけることが多くなったらしい。街に飲食店が充実してさえいれば、それもまた福利厚生。よし、分かった。新社屋の向い、六本木通りを挟んだ渋谷2丁目近辺に短期間勤務した先輩として、一肌脱ごうじゃないか。

ピクチャ 3IGA-IGA.com」という自分のサイトをリニューアルした頃、仕事の拠点が青山と自由が丘にあったことで、「食いしん坊夫婦の御用達」というメニューの中に「青山ランチ」「自由が丘ランチ」というカテゴリを設定した。自分が実際に行って食べ、気に入った店を紹介。ところが、正確には、ランチの店は“お気楽夫婦の”ではなく、“私の”お気に入りだった。三番町にいた妻はランチに行ったことがあったはずもない。けれど、妻の会社が青山近辺に引っ越して来たことで事情が変わった。更新を怠っていた「青山ランチ」のカテゴリに(渋谷2丁目中心)という言い訳のコメントを加えて更新再開。できるだけ多くの店を掲載することにした。週末、せっせと新しい記事を書き込んだ。

ら、いつの間に店の数が増えたね」妻もi-Phoneの画面を眺めながら嬉しそう。まだまだ私の持ち玉、紹介したい店はある。けれど残念ながら写真がないことが多い。「うしっ!分かった。店を教えてくれたら取材してくるよ」妻もやる気満々。勢いが付いて、これまた暫く放置していた「お気に入りホテルカタログ」というメニューも地道に更新。記事を書いたのは国内、海外で宿泊したホテルのまだ半分程度だろうけれど、これもまた更新したくとも写真がない。あってもデジタル化されておらず、記念写真としての画像しかないことが多く、とても公開できない。「うしっ!分かった。気に入ったホテルはまた行けば良いよ」と妻。彼女のやる気は、果たして仕事にも向っているのだろうか…。

年に一度のお楽しみ?「京王百貨店の駅弁大会」

chirashiに一度しか行かないけれど、年に一度は必ず向う場所がある。新宿駅西口、京王百貨店。沿線に住む住民としては、日常的に使いたいところ。けれど、この店のターゲットとなる年齢層は圧倒的に高い。2004年の改装の際も、徹底した高齢者対策を行った。アッパーのブランドショップを撤去し、ウォーキングシューズ、帽子など中高年向けの商品を取り揃えた。お気楽夫婦がお世話になるにはまだ早い。そんな2人が年明け早々に楽しみにしているイベントが、「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」数えて46回と言う京王百貨店が誇る大人気の催事だ。何しろ毎年初日にはTVの中継が入る。バイヤーの仕入エピソード、人気駅弁同士の売上競争、初日の売上など、各局の番組がいろいろなエピソードを取り上げる。他の季節はほとんど話題にならないこの地味な百貨店が、日本中の耳目を集める“ハレ”の2週間。

Ekiben年2人が選んだのは、九州と東北の2種類。私のチョイスは大好物である鮎をメインに据えた「鮎屋の極薦」1,100円。鮎の甘露煮と、天草大王という地鶏のダブルキャスト弁当。何年か前に食べた九州地区での人気駅弁「鮎屋三代」の姉妹版の新作らしい。毎年話題になるチラシの巻頭を飾る“対決シリーズ”として、東北新幹線と九州新幹線の延伸を記念した新作駅弁対決の熊本代表。鮎屋三代で使っているサイズより小振りの鮎。相変わらず美味しいけれどやや迫力不足。地鶏とのバランスも今ひとつ。「何しろダンドリが悪かったよね」実演で制作していた緊張感のないスタッフを思い出し、妻が憤慨。彼女が最優先するのは効率、ダンドリ。実演の状況そのままに具材の配置も締まらない。それぞれの具材が美味しいだけに残念。

Roastbeafgokusenれに対し、妻が選んだのは彼女が大好きなローストビーフが主役の岩手県一関駅「前沢牛ローストビーフ肉巻にぎり寿司」1,250円。2種類の部位のローストビーフをひとつは海苔を巻き、もうひとつはワサビを乗せたにぎり寿司。どちらもタレを上から掛ける。駅弁の箱のままでも良いけれど、皿に盛り付けると豪華。ひと口ぱくり。うっ!旨いっ!これは絶品。前沢牛の香りと旨味が冷たいご飯とも絶妙に合う不思議。ワサビも味のアクセントとして効果的。対決シリーズと並ぶ“女将さん奮闘記”シリーズとして掲載されている逸品だけのことはある。ということで、お気楽夫婦の弁当対決は妻の勝利。…って、対決してたんだ。

takarajimaに1回でも足を運ばせるイベントがあるってことは、売上増の効果あるよね」と妻。そう言えば、PASMO定期券と系列店でのクレジットカード利用だけで年に千円程度のポイントが貯まっていることもあり、弁当と商品券を片手に京王百貨店でお買物。妻は沖縄物産を扱う「沖縄宝島にらい」というお気に入りのコーナーで、黒糖ピーナッツやら沖縄ソバのカップ麺やらを嬉々として買込んでいた。けれど、沿線住民の囲い込みの手段として系列スーパーや書店などでポイントが貯まる!という作戦は、お気楽夫婦には効果不十分。駅弁大会以外にも百貨店に行きたくなる“きっかけ”を提示してもらえなければ。「あと20年もしたら、京王百貨店に毎日通うようになったりしてね」うぅ〜む。京王百貨店の来店者の70%以上は50代以上の世代が占めるという。毎年1回の駅弁大会通いから、毎日のように京王百貨店に通う…お気楽夫婦にそんな日は来るのか?

週に2回も…「クラブ マニア」経堂編

Jitokko-kumiaiに2回、どうしてもしたくなる。夫婦2人で、一緒に汗だくになりたくなる。そう、あれである。週に2回のスポーツクラブ通い。用賀のクラブだけでは飽き足らず、お気楽夫婦は各地のスポーツクラブに出没する。例えば、調布の野村不動産系スポーツクラブだったり、明大前にあるサントリー系のクラブ、恵比寿のゲーム会社の傘下に入ってしまったクラブだったり。もちろん全部のクラブの会員ではなく、上場している会社であれば株を購入して株主優待で、未上場の会社は法人会員のチケットを使って入館することになる。保有株数によって異なるが、クラブによって株主優待チケットをたっぷり(半年に10回×2人分)配布してくれる会社もあれば、最小限(半年に2枚)のチケットしか送ってくれないところもある。お気楽夫婦は投資のためではなく、クラブに通うための株主。2人の評価は株価ではなく、株主優待で決まる。

UmaimisoSasamiponzuちろんスポーツクラブには、施設の充実振りやスタッフの対応という評価軸もある。施設を中心に評価すると、お気楽夫婦の近隣では野村系調布クラブのポイントが高い。ゆったりとした明るい施設にスカッシュコートが2面、水回りの設備も充実しているけれど、スタッフの対応が今ひとつ。OPENしたての頃よりはマニュアルに縛られなくなったけれど、居酒屋チェーンのような心のこもらないスタッフの挨拶はまだ残り、居心地は決して良くはない。それに対し、お気楽夫婦が最近最もお気に入りのクラブがある。スカッシュコートはないけれど、小田急線経堂の駅近くにできたDIC(旧:大日本インキ)が大株主のスポーツクラブ。スポーツクラブ&スパ ルネサンス経堂だ。*スタッフの対応は可もなく不可もなく。

KoragenMotsunabe田急線の連続立体交差事業で整備された駅前から、線路沿いに歩くこと数分。エントランス前の広場はゆったりと開放的。1階にはピッツァ・サルヴァトーレ・クオモ。株主優待チケットには、入館料の他にタオル、シューズの無料レンタルが付いているから会社帰りでもらくちん。最新のマシンが揃い、名前の通りスパ施設が充実。ゆったりとした洗い場、ジャグージ、小さいながら露天風呂まである。お気楽夫婦は、じっくりとストレッチを中心としたウォーミングアップをした後に1時間程トレーニング。そしてゆったりと湯船に浸かり、滞在時間2時間程のミニ・ヴァカンスを過ごす。2人にとってスポーツクラブで過ごす時間は(スカッシュをやらない場合)、旅先のホテルで過ごすのと同様にリラックスするためのもの。

ShimenoRamenして汗を流した後のお楽しみ、冷たいビールと美味しい食事。このクラブがお気に入りの理由はここにもある。「くいものや楽」をはじめとしたリーズナブルで旨い地元密着型の店が多い街なのだ。ある日の夜、クラブ帰りに立ち寄ったのは「じとっこ組合」という開店したばかりの宮崎地鶏料理の店。宮崎県と日南市の提灯が下がる店構えは、気軽だけれどきちんと美味しいと訴えていた。入ってみたら期待通り。まずお通しの生野菜と味噌が美味しい。聞けば宮崎特産の食材を10種類以上もブレンドしているという。そして地頭鶏(じとっこ)の店名の通り、地鶏料理がきちんと美味しい。さらにはコラーゲンたっぷりの塩モツ鍋。「見た目以上に美味しいねぇ♬」とモツがやや苦手な妻も満足。調子に乗ってシメのラーメンまでいただいてしまう。やはり健康的なのに身体に悪い、お気楽夫婦の生活。

りがとうございました」いろいろ話を伺った店長に店の外まで見送っていただく。恐縮。「よろしかったらお持ち下さい」店長が差し出す掌を見れば、美味しいと褒めちぎった味噌が小さなタッパーに。あぁ、それは嬉しい。ごちそうさまです。リラックスした身体で、(初めてのお店なのに)リラックスして飲み、食べ、楽しむことができた。これも街の雰囲気がなせる技か。「うぅ〜ん、これだからクラブ通いは止められないよねぇ」妻の呟きも温かい。

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SINCE 1.May 2005