ウチナーは楽シーサー♬「BARサクラザカ/サンスーシー」

Okinawa1の繁忙期を乗越え、ようやくひと息ついたお気楽妻の慰労のため、梅雨明け宣言間近な沖縄に旅立った2人。すっかり定宿になった那覇のホテルでワンストップし、ホテルの目の前にある馴染みの(2度目だが)バーに向かう。「BARサクラザカ」は、シモキタの泡盛バー「Aサインバー」の姉妹店。下北沢で何店舗かの飲食店を経営する社長が集大成として?自らが店長となって出店した店だから、むしろ本店とも言える。

Okinawa2に入ると下北沢の「ちゃんぷるー」で良く見かけた“社長”が迎えてくれる。Aサインバー2号店の店長から情報が伝わっていたとは言え、「1年ぶりくらいですか」としっかりと覚えてくれていた。店内は60年代から70年代中心のグッズや雑誌などが並べられ、どんぴしゃの年齢のお気楽夫婦にとって、懐かしいおもちゃ箱のような店。お酒もサントリーOLDの沖縄海洋博限定ボトルなど、店中に70年代ネタが満載。

Okinawa3楽のお楽しみはジュークボックス。3台も並べられたジュークボックスはどれもピカピカに磨き上げられ、ジャンル別にレコードが分けられ、まだまだ現役として活躍している。CDが最初に発売されたのが1982年、レコードの販売枚数を超えたのが1987年だから、レコードは70年代までが黄金期と言える。正にジュークボックスはこの店に相応しい存在だ。100円で2曲、何度もコインを追加し懐かしのポップスを聴き入る。

IMG_5318くなりました〜。何だか面白い店ですねぇ〜」と、若いカップルが合流。2人ともレコードを知らない世代。店の中の何を見ても懐かしさよりも物珍しさが勝る。店内に流れているケニー・ロギンスの「フットルース」も、宮崎美子のミノルタのCMポスターも、松田聖子がCMソングを歌ったサントリービールのペンギン缶も、おみくじ付きの灰皿も、彼らにとっては新鮮。親子ほど年齢が離れていることを実感。楽しいぞっ。

Okinawa5日は若い2人が運転するレンタカーで北へ向かう。P社時代の後輩夫婦が経営する人気カフェ「サンスーシー」で、楽しみにしていたランチをいただく♬3年前に初めて訪れて以来、2度目の訪問だ。彼らとはSNSで緩やかに繋がっている分だけ、東京と沖縄程の距離を感じない身近な存在。昨年の秋には奥さまの実家である京都の料理屋さんを訪問したり、「用賀 本城」ご夫妻の訪沖の際に店を紹介したりと交流もある。

Okinawa6ニューが多くて迷っちゃいますね」と若い2人が楽しそうに悩んでいる間に、前回は食べられなかった夏季限定のすだちうどんに決定。湯葉好きのお気楽妻は湯葉玉丼をオーダー。この待望のすだちうどんが、実に旨いのだ。すだちの輪切りが丼いっぱいに敷き詰められ、さっぱりとした出汁ツユに茗荷が絶妙に合う。すだちを齧り、うどんをすする。くぅ〜っ、まさしく夏の味。黒七味がまた良い香りを倍増だ。実にんまい。

Okinawa7いカップルは、迷った末の京のふわとろ親子丼と、お店で一番人気のごまカレー南蛮うどん。紙のエプロンを交代で着けながらカレーうどんを食すワカモノたちが微笑ましい。何だかすっかり娘夫婦を見守る両親気分のお気楽夫婦。彼らとは東京で2回一緒に食事をし、3度目に会うのが沖縄というスピード感溢れる展開ながら、互いに余計な気を遣わず過ごせる関係。楽しく嬉しくゆったりとしたオキナワ時間が過ぎて行く。

Okinawa8待たせしましたぁ〜」「うわぁ〜っ!」「凄ぉいっ!」オススメと言われてオーダーしたアセロラのかき氷が運ばれて来た瞬間、全員が歓声を上げ、運んできた奥さまがしてやったりとほくそ笑む。かき氷好きの妻も満面の笑み。娘夫婦(娘じゃないし、まだ夫婦じゃないけど)も笑顔。良いなぁ、沖縄。「2人も良いけど、4人はもっと楽しいね」と妻が笑顔で呟く。そうさぁ、ウチナーは楽シーサー♬ …沖縄だけに。

新軽井沢ブランド「SAWAMURA & 川上庵」

SAWAMURA1井沢の有名店と言えば、創業1933年のパン屋「ブランジェ浅野屋」や、1952年創業のジャムの「沢屋」など老舗の名が挙がる。浅野屋は発祥と本社所在地は都内ながら、軽井沢が本店。沢屋は創業以来軽井沢で暖簾を守る。浅野屋は都内に多数の店舗を持ち、沢屋のジャムは全国各地の百貨店などで販売されている。どちらも軽井沢を代表するブランドであり、オシャレな軽井沢のブランドイメージを作ってきた店だ。

SAWAMURA2軽井沢銀座通りが街のメインストリートであり、浅野屋本店と沢屋開業の店はどちらもその周辺にある。そしてもう一つの中心、旧軽井沢ロータリーに最近元気な店がある。「ベーカリー&レストラン沢村」と、蕎麦の「川上庵」、そして「レストラン酢重」だ。いずれもロータリーを囲む離山通りか軽井沢本通りに面する人気店だ。どの店も都内などに複数の店舗を展開し、それぞれのブランドが確立されている。

SAWAMURA3のや軽井沢」を中心とした人気の軽井沢星野エリアにも「沢村」と「川上庵」があり、どちらも人気。友人の結婚式で訪れた軽井沢で、翌日の結婚式会場周辺の下見を兼ねて星野エリアの中心「ハルニレテラス」に向かった。直前にSNSで発信すると、「星のや」に宿泊している新婚夫婦が待っていてくれた。一緒に写真に収まり、直前まで準備に忙しい翌日の主役たちと別れ「沢村」店に向かうと、数組の入店待ち。

SAWAMURA4内に入ると爽やかな空間に心弾む。窓から新緑に染まった陽射しが注ぎ、高い天井や太い梁がリゾート感を演出する。さっそく白ワインと信州イワナのソテー、高原レタスのグリルシーザーサラダをオーダー。バスケットに山盛りのパンが添えられ、パン好きの妻はそれだけでもご満悦。カンパーニュなどのハード系のパンからブリオッシュのようなバターたっぷりのパンまで幅広い品揃え。それだけで妻が幸福になる店だ。

KAWAKAMIAN1は「軽井沢 川上庵本店」へ。夜は初訪問。予約をしていたものの、早めに入れるかなと店の前でタクシーを降りて尋ねると、予約時間までは席が空かないという。確かに店の前だけではなく、店内にも待ち行列。ではと、待ち時間にロータリー近辺をブラブラ。「レストラン酢重正之」や「酢重正之商店」など、酢重ブランドの店が軒を連ねる。凄いぜっ「FONZ」。実は「川上庵」「沢村」「酢重」はいずれも同じ会社の経営。

KAWAKAMIAN2営する「FONZ」は、2000年に「軽井沢 川上庵本店」を開店したのを皮切りに、他にも「シティベーカリー」など複数のジャンルと店舗ブランドを展開し、今やシンガポールも含め38店舗を保有する企業。以前、小布施を訪ねた時に気になった「小布施 寄り付き料理 蔵部」など、どの店もお気楽夫婦好みの店構え、内装、メニューで、どれも2人の琴線に触れる。初期の頃の「KIWAグループ」の店のように。

KAWAKAMIAN3FONZ」の店舗展開は、軽井沢発祥ということもあってか、都内の出店でも例えば広尾のように都会のリゾート感ある街に、その場所に似合った店を作る。川上庵であれば、都内の店の立地は青山の路地であり、麻布十番。そしていずれも深夜(というか早朝)まで営業している。メニューはと言えば、蕎麦前の料理や酒のラインナップが充実し、締めに蕎麦というコンセプト。それだけで私が幸福になる店だ。

KAWAKAMIAN4の日は、ブーケ作りで到着が遅れていた友人たちを待ちながら、鴨ロースのたたき、牛すじ肉と下仁田コンニャクの味噌煮込みなどを肴に、信州の地酒をいただいた。料理の美味しさはもちろん、スタッフたちも客に柔らかく接し、キビキビと動き、実に心地いい。人気があるのがよく分かる良い店だ。新たな軽井沢発のブランドとして、すっかりファンになった2人。「軽井沢、また来なきゃね」妻の満足そうな呟きに同意。

ホテルジャンキーの血が騒ぐ♬「軽井沢マリオットホテル」

Marriott1い友人の結婚式に招かれ、軽井沢まで出かけることになったお気楽夫婦。真っ先に考えたのは、どのホテルに泊まる?ということ。お気楽妻はホテルジャンキーを自他共に認めるホテル好き。そんな彼女にかかると、せっかく軽井沢まで行くのだし、結婚式の前日から当日まで、2泊しちゃおう!ということになる。人気の高原リゾートである軽井沢、宿泊先の選択肢は豊富にある。散々迷って選んだのは、マリオットホテルだ。

Marriott2井沢駅にも、式場の軽井沢高原教会にも、決して近い訳ではない。決め手のひとつは、スモール&ラグジュアリー。ドッグ対応コテージを含め3タイプの宿泊棟、全142室のコンパクトなホテル。そして2人が選んだのは、全室温泉付きのノースウイング。保養所をリノベーションした(?)メインウイングと違い、新たに建築した宿泊棟だ。エントランスを入ると吹き抜けのロビーと印象的な階段がスタイリッシュ。期待が高まる。

Marriott3ビーに常備されたウェルカムチョコレートをたっぷり手にして、ご機嫌で客室に向かう妻。部屋に入るとベッドルームの奥には畳敷きのスペースと、少し座面が高めの座椅子セット。和洋室という設えながら、実にモダンで機能的。日本旅館が和洋室としてベッドを入れた風情ではなく、ホテルの客室に畳を置いたデザイン。「ここで仕事しよう!」とパソコンを抱えてリゾートにやって来た妻が喜ぶ。やれやれだ。

Marriott4泉も良いねぇ♬」畳スペースの隣には温泉付きのバスルーム。大きく取った窓からは新緑が望め、部屋と浴室の間は嵌め殺しのガラス。実に開放感溢れる作り。確かにこれは良い。さっそく買って来たビールを片手に温泉に浸かろうとすると、「まだ飲んじゃダメ。ジムに行くよ!」と妻に制止される。そうなのだ。このホテルを選んだ理由の2つ目がジムの有無。最有力候補の「星のや」には残念ながらジムがなかったのだ。

Marriott5インウィングの地下に小ぢんまりとしたジム、隣にはスパ施設まである。大浴場の脱衣場でスポーツウェアに着替え(シューズはレンタル、ウェアは持参!)ジムで汗を流す。狭いながらもストレッチコーナーがあり、エアロバイク、クロスウォーカー、トレッドミルと最小限のマシンも揃っている。当然?お気楽夫婦の貸切状態。好き勝手にBGMを選曲し、2人並んで1時間ほど走り込む。じわりと身体が解れていくのが分かる。

Marriott6をたっぷりと流した後は、温泉大浴場へ。客室数からすると、広々とした施設だ。石垣を流れ落ちる水が白糸の滝を思わせる、軽井沢らしい風景を眺めながら湯船に浸かる。フツーは観光に行っている時間帯だから、これまた独占状態。ゆったりした幸福な時間が流れて行く。露天風呂に入り、晴れ上がった空を見上げる。気分上々。リゾートホテルの快適さと、温泉旅館的な悦楽を合わせ堪能できる、実にいいホテルだ。

Marriott7婚式、披露パーティの後は自室の温泉へ。そんなことができるのも、このホテルの嬉しいところ。そして翌朝は、朝風呂に入った後にメインウィングの「グリル&ダイニング G」でビュフェスタイルの朝食。マリオットグループが“自慢”だと言う多彩なメニューの料理をいただく。地元の料理あり、オーダー卵料理あり、種類が多く小さめのパンを用意するなど、確かにこのクラスのホテルとしては(上から目線)充実の朝ごはん。

Marriott8い結婚式とパーティだったし、良いホテルだった。充実した旅だったね」朝の散歩をしながら妻が満足そうに微笑む。新緑の中庭の傍らには犬と一緒に過ごせるコテージが佇む。それぞれデザインの異なるコテージも快適そうだ。「次は沖縄だね」令和最初の年は毎月のように旅に出て、ホテルジャンキーが選び抜いた宿に泊まる。「7月だけ入ってないんだよねぇ」え?まさか7月も?お気楽妻の目が怪しく輝いた。

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