Archive for 4 月 29th, 2006

蕎麦(屋)で一杯!「たかせ」「京都薬師庵 にしんそば」

P1010552P1010553_1妻の帰りが遅い。それも毎日。終電に間に合うように、携帯に「カエレコール」をするのが日課。時間を忘れて仕事を続けると終電に乗り遅れ、「自腹でタクシー」⇒「小遣い減少」⇒「美味しいものが食べられない」・・・という法則を打破するための自衛策。でも妻のセクションでは「愛の終電コール」と呼ばれているらしい。人事担当の妻がむちゃ忙しいこの季節の風物詩。

妻と一緒に食事ができず、必然的に一人の夕食。嫌い。馴染みの店で独りで飲むのも良いけれど、「今日は珍しくお独りですか?」と尋ねられ、それに応え、店のスタッフと会話を続けるのが面倒な日もある。そんな日はランチ仲間の女の子たちを誘う。「蕎麦屋でサクッと飲んで帰ろうか?」・・・同僚男性ではなく、若い女性を誘ってしまう性癖は、転職しても変わらない。「行きましょう!蕎麦屋で酒飲み♪」

神保町は蕎麦屋が多い街だ。それも、美味しい蕎麦屋が何軒も点在する。ランチ時に訪れ、夜のための下見もしてある。この店もその中の一軒。<手打蕎麦 たかせ>。控えめな店構え、佇まい。小ぎれいな店内で、いかにも蕎麦屋という品書きを眺めにんまり。「お腹空きましたねぇ!」小さな身体にたっぷりの食欲、という二人が次々に注文する。疲れていたという、最初は元気がなかった一人が、みるみる元気になる。頬に赤みが差してくる。(食べさせておけば元気になるやつ!)酒も旨い。仕事の話は(極力)しない。サクッと飲むはずが4時間近く(!)飲み続け、〆は元気にセイロ。良い酒だ。

しかし、そんな日ばかりではない。誰も誘えず家で独り食べることもある。そんな日のメニューのひとつはこれ。近所のスーパーで売っている「京都 薬師庵」のにしんそば。冷えたビールをひと口飲んで、温めた身欠き鰊をかじる。旨っ!蕎麦を啜る。やや柔らかめだが合格!黒七味の風味が食欲をそそる。(この黒七味、かなり旨い。京都祇園の「原了郭」という店の登録商標。お薦め!)これを味わいたくて食べているようなもの。

深夜1時。TVを観ながらうとうとしていると妻が帰った様子。「何か食べた?」「クラッカー1ヶ」無駄とは知りながら続けて尋ねる。「この時間からは食べない方が良いよ」「うん、柿ピー1袋だけ」これが今日の主食となるらしい。仕方がない、ビール1本付き合うか。近所の隠れた名店「いとう」のおかきを食べる。「あ、私も!これ、美味しいよね」・・・22時以降は固形物を食べないという誓いは、お気楽夫婦には守れそうもない。

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