箱根ダイニング「ハイアット・リージェンシー箱根」

P10400401ハイアット・リージェンシー箱根リゾート&スパ。全79室だけの、こぢんまりとしたホテル。ダイニングはふたつだけ。フレンチと、なぜか“寿司”。和食ではなく、カウンタ席がある寿司レストラン。お気楽夫婦は迷うこともなく、寿司カウンタを予約する。もともと、この日程で山代温泉のべにや無可有に泊まり、金沢21世紀美術館を訪問し、季節最後のセイコガニを食べる予定だった。そこに、能登半島地震。楽しみにしていたものの、現地周辺が落ち着いた頃に、改めて訪問することにした。残念。ということで、代わりに選んだのがこのホテル。そんな事情もあり、フレンチではないでしょうという訳だ。

P1040046このホテルのダイニングルームの入口はひとつ。ガラス越しにワインセラーが眺められる流行の作り。寿司コーナーは、照明を落としたこぢんまりとしたエリア。コース・メニューを断り、お好みで食べ始める。まずは春が旬のサヨリ。上品であっさりとした白身。旨い。地物の鯵。脂が乗ってきっちり旨い。お酒も進み、つい板さんとの会話も深くなる。以前は銀座の寿司屋にいたとのこと。オープン間もないホテルはサービスが落ち着かない、来ちゃぁいけないとの自説を零す。確かにそんな経験も多く、板さんの説に頷く2人。

P1040049お通しの白子が美味しかったと言うと、では握りましょうかと返される。妻の目が輝く。ねっとり濃厚で、新鮮だからジューシー。旨い。調子に乗り、他にも続けて何貫か食し、焼酎をお代わり。満足。満腹。ダイニングを出て、夜にはバーとなったリビングルームを通り、外を散歩。気持の良い宿だ。そして、部屋で飲み続ける。幸せ。楽しい~♪と呟きつつ、いつの間にかソファで眠ってしまった酔払い。深夜にがばっと起き、歯は磨いた?お風呂には入った?と眠っていた妻に尋ねる。「い~え(呆)」と妻。気が付けば、布団代わりのベッドカバーが私の上に。慌てて洗面所で歯を磨きベッドへ。

P1040054翌朝、日の出前。早寝の酔払いは、こっそりベッドを抜け、サンテラスへ。読書をするために設えたような、快適な場所。爽やかな朝日がガラス窓越しに射し、二日酔いの頭を覚ます。冷蔵庫もサンテラスにある。冷たい水をぐびり。こりゃぁ便利。たっぷり眠ったため読書も進む。そうかぁ、こんなシチュエーションのために、こんな設計に…。遅く起きてきた妻に話すと、「なってない」ときっぱり。昨夜は入れなかった部屋のお風呂に入り、ダイニングルームへ。妻は洋食バイキングの朝食。私は和定食。これもホテルならでは。そして、チェックアウトの際に明細を見てびっくり。うわぁっ!昨日、こんなに寿司食べたんだね!「そうだよ」またもや妻がきっぱりと。…反省。(しかし、酔払いの日々は続く)

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