赤ではなく、緑の「ミシュラン」

Photo30年ほど前、縦長で緑色のガイドブックを持って、パリの街を歩いていた。「ル・ギド・ミシュラン(Le Guide Vert:ギド・ヴェール)」という旅行ガイドブック。街の地図はもちろん、ルーブル美術館のレイアウトや展示物まで精密な平面図、イラストで描かれていた。眺めているだけでも楽しい1冊。ぼろぼろに磨り減るまで持ち歩いた。もちろんギド・ヴェールはフランス語で書かれていたため、小学生程度のフランス語しか理解できなかった少年(私のことです)にとっては、そこに詳細に綴られた街の歴史や由来などの記載は全く役に立たなかった。それでも、だからこそ、私にとってのミシュランは、緑のガイドブック

ある書店でランチの待ち合わせをしていたら手書きのPOP。「ミシュランは完売いたしました」とある。そうか、発売日だった。朝に売り出して昼までに完売、凄い。この出版不況といわれる時代に。何部刷ったのかは知らないが、そこそこの規模の本屋だったにも関らず、開店から数時間で完売とは驚いた。待ち合わせた友人に尋ねると「あ、そうかぁ。だから朝から人が並んでいたんだぁ」ふ~む。ところで、赤いミシュラン「ル・ギド・ミシュラン(Le Guide Rouge:ギド・ルージュ)」は今や誰もが知っているレストランのガイドブック。ニューヨーク版に続きこの秋初めて東京版が発売され、★から★★★までの3段階で評価する手法や、評価そのものが議論を呼んでいる。★★★の店は既に予約が取れない状況らしく、そのうちの1店は防衛庁スキャンダルの舞台として話題になっている。(なんてバッドタイミング)でも、世間の評判、権威の評価に弱い日本人にはバイブルになるガイドだろうなぁ。ということで、世の中的にはミシュランと言えば、こちら

Photo_2ところで、★★★に選ばれた8店のいずれにも行ったことのないお気楽夫婦。「美味しいんだろうけど、落ち着いて楽しめない気がするんだよねぇ。また来ます!って気軽に言えないだろうし」確かにどの店もコストパフォーマンスには課題が残る。2人の最近の傾向としては、新規開拓を控え、気に入った店に行き倒す。エリア毎にお気に入りの何店かを料理ジャンル毎に抱え、その中からその日の気分で店を選ぶ。満席だったら次の候補へ。確実に食べたいと思った場合だけ予約。それも二子玉川の「たん熊北店」や東麻布の「富麗華」、六本木の「中国飯店」など限られた店のみ。「最近、新しいお店に行きたいっていう欲求も、何か欲しいって物欲も少なくなったんだよねぇ」と妻。

そう言えば、先日の妻の誕生日にも「特に欲しいものはない」ということで二子玉川の「たん熊」へ。何もプレゼントがないのも淋しいと買ったのがミシュラン人形。二人の楽しく旅する、食べる生活の象徴。今年のトイレのカレンダーがたまたまミシュランだったこともあり同じ空間に飾られている。限られた空間に保有できるモノが限定されるのだから、気に入ったものがある程度揃っていれば満足。食事にしても安心して美味しい物を楽しく食べられれば満足。美食を追及する余り楽しむことを忘れてしまっては本末転倒。快楽は求道ではない。楽しきゃいいじゃん!てなもんである。「だからと言って行きたくない訳じゃない!すきやばし次郎にも行きたい!」あれ?そう言えばあの店は確か、生命保険の営業担当が連れて行ってくれると約束してくれたんじゃなかったか?S生命のSくん、この記事を読んだら速やかに連絡するように。

3つのコメントがあります。

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  2. TAC


    >○○を追及する余り楽しむことを忘れてしまっては本末転倒。

    確かにその通りですね。ハマり始めたころは、ただそれだけで楽しいもの。
    いつも通う場所から、少しづつ遠くまで出かけるようになり、
    どんな悔しい結果になっても、その中にも楽しみを見つけていました。
    ところが回を重ねるにつれ、新鮮な喜びは薄れ、楽しむことを忘れ、
    意に沿わぬ結果や内容に不満の声をあげ、関係者を罵るようになる。
    こうなると、何の為それを生甲斐にしているのかわからなくなりますね。
    まずは自分が楽しまなくちゃ。通っても通っても、失意の連続だとしても。

    いや、特定のナニかじゃなくて、あくまで一般論ですが。

  3. IGA


    TACさん、こんばんは。

    そうですよね。「何かのため」にではなく、
    原点は「大好き」だということ。
    だからこそ「楽しい」んだと思います。

    見返りを求めてはいけないんでしょうね。
    自分で得ることは自由にできる訳だし。
    得られるものは自分の手の届く範囲にある、
    というよりは、自分の手の届く範囲にしかない。
    どこまで届くようにできるかは本人次第だし。

    ・・・一般論です。

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