浜松移住計画(3)「理想のスポーツクラブ」

Espo月太りでさぁ…という言い訳は、せいぜい数週間の有効期限。ひと月近く経っても蓄えた体重が落ちず、ゆるめの下っ腹を眺め焦る日々。お気楽夫婦は日常的に体重を量るだけではなく、体組成計を使って体脂肪率、内臓脂肪、基礎代謝などを毎日チェックしている。わずかな数値の上下に一喜一憂。体重や体脂肪率が増えると、ジムに通う時間を捻出しようと仕事を調整し、たっぷりと汗を流す。もっとも私の場合は、流した汗以上にアルコールを摂取するから余り効果があるとは思えない。けれど、“体重を量る”という行為が体重上昇の抑止効果になっているのは間違いない。(今どきの体組成計は体重の増減などがグラフでひと目で分かるだけでなく、急激に体重が増えるとアラーム音を鳴らすのだ!)

いうことで、お気楽夫婦に必要になるのが、自宅から通い易く、2人の利用する施設が充実しているスポーツクラブ。まず第一にスカッシュコートがあり、コートは適当に空いており、排他的に一部のメンバーだけで独占されていないこと。そして(泳ぐのにではなく)歩くのに適したプールと快適に走れるトレッドミルが充分あること。それにジャグジーなどの水周りが充実していれば申し分なし。そんな条件を首都圏で満たそうとすると、これがなかなか見つからない。施設が充実していれば自宅から遠く、近所のクラブにはスカッシュコートがない。そこで2人は窮余の策として、周辺の複数の施設を使い分けてなんとか満足できる水準を保っている。スカッシュは用賀、水回り充実なら調布、交通の便では成城、というように。あぁ、どこかに全てを満たす施設があったらなぁ。

Espo_4んな理想のスポーツクラブが、浜松にあった。地元電鉄系「遠鉄スポーツクラブ エスポ」。スカッシュコートは2面。熱心なプレーヤーたちが足繁く通い、初めてでも一緒にプレーできる雰囲気。合格。天井が高く、大きなガラス窓から明るい陽射しが差し込む開放的なプールエリア。本格的なラッププールがあるばかりでなく、かなりの大きさのエクササイズ用プールが隣り合っており、プールサイドに2つのジャグジー、ドライとミストの3つのサウナ。さすがに土地代が安いためか造りに余裕あり。ロッカールームは改装したばかりで明るく清潔。ジムのスペースもゆったり。「これは私たちの理想のクラブだね」妻も満足気。さらに妻の両親が住むマンションの最寄り駅からわずか2駅という立地。ドアツードアで10分余り。こりゃあ移住するしかないね♪ ところが…。

が微笑み、何か話したそうな雰囲気。悪い予感がする。普段は口数が少ないのに、こんな時に限って主張は厳しい。「実はまだ条件があるんだよねぇ」え?何?「週に1回、用賀のクラブに通うよ!高速バスだと安く往復できるしね♪」え?え?毎週日曜のレッスンのために?「土曜から来て、芝居を観たり、友だちに会ったりできるじゃない♪」どうやら妻は今のライフスタイルを大きく変える気持はないらしい。それに加え、「浜松に帰ったら働かないよ!」と妻。え?え?え?…ということは、それまでに充分な蓄財が必要ということ?それは凄い!(他人事のような)経済的なハードルが格段に高くなる。妻の両親が元気な内にと計画し出した移住計画。実現までには時間がかかりそうだ。

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