自由が丘から、ありがとう。「自由が丘女神まつり2011」

OutdoorBarBackStage年もその街にはたくさんの人と笑顔が溢れた。期間中ずっと天候に恵まれ、例年以上の人出。去る10月9日、10日に第39回自由が丘女神まつりが開催された。主催は自由が丘女神まつり実行委員会。加盟店数1,200店以上の自由が丘商店街を中心に編成されるチームは、若手のメンバー中心。まだ若い商店街のイベント事業部長が実行委員長となり、何ヶ月も前から企画が検討される。そして本番。駅前広場のメインステージを中心に、12の支部毎に趣向を凝らしたイベントが開催される。メインステージではファミリー向けのコンサートあり、トークセッションあり、有名アーティストによるライブあり。分刻みのスケジュールで何かしらのイベントを開催している“まつりの核”。

JazzStationMainStageえば今年は、DEPAPEPE、ORIGINAL LOVE の田島貴男、井上あずみなどのライブがあり(All Free!)、自由が丘森林化計画というプロジェクトのテーマ曲を作曲した植松伸夫のライブとメンタリストDaigoによるパフォーマンスを開催。それぞれ大勢の観客を集めた。メインステージの周囲には本部テント、クイズラリーの受付、JT「ひろえば街が好きになる運動」受付、協賛各社のテントなどが点在。それ以外に、街のいたるところにある各支部のイベントコーナーでは、ジャズライブあり、フラのステージあり、ジャンボスライダーあり、シャンソンやフラメンコのライブあり。もちろワゴンセールや飲食ブースあり。街を挙げての学園祭ならぬ、巨大な街頭祭。

Jukebox在するイベント拠点のひとつ、とある証券会社に向う。いつもは接客スペースとして使っている1階の店舗部分を女神まつりの拠点として提供。今年は自由が丘森林化計画に協賛する東京コカ・コーラボトリングがブースを構え、オリジナルエコバッグ作成体験とノンアルコールカクテルの試飲を行っていた。入口から中を覗くと見慣れた顔。「あぁ〜、IGAさん!ご無沙汰しています」すっかり商店街のスタッフのように街に馴染んでいるコカ・コーラの営業担当が笑顔で迎えてくれる。「あっ!IGAさん、こんにちは」同様にプロジェクトの最初から関わったCSR担当の女性。2人共イベントスタッフとして街に溶け込み、祭を楽しんでいる様子。

SouthStreet口の緑道に向うと、移動もままならない程の人。最も混雑している生ビールとワインのブースに並ぶ。やっと順番が回ってきて生ビールをオーダー。サービングしてくれるのは某印刷会社の営業担当。「あぁ、IGAさん!」前日彼は駅前テントで東日本大震災支援の受付を行っていた。神出鬼没。そして彼も本職とは全く関係なく、イベントスタッフとして参加し、心から楽しんでいる笑顔。ビールを受け取り笑顔を返す。今年の女神まつりのテーマは「自由が丘から、ありがとう。」それはもちろん街から来街客へのメッセージであり、ふだん自由が丘の街がお世話になっている方々へのメッセージでもある。自由が丘の街を愛し、街を訪れていただくことへの感謝。大勢の来街客を迎えるスタッフの笑顔がその象徴。

CouponTicket由が丘らしい良いイベントだよね」お気楽妻も笑顔。このイベントのノリはまさしく学園祭。参加する客も迎えるスタッフも楽しめる。けれど、スタッフはプロ。飲食ブースの料理はもちろん本格的だし、イベント運営も手慣れたもの。セザンジュという可愛い制服を着た地元女子大生スタッフを街の案内役として主要拠点に配置し、赤い揃いのツナギを着た清掃スタッフに街を巡回させ、これでもかと分別ゴミ箱が置かれる。街は混雑していながらも実にきちんと統制され、ゴミも散乱しない。そして撤収も素早く、イベント開催前よりも街がきれいに現状復帰される。まさしくプロの仕事。来街者の気付かない細部まで目が行き届いたスマートな運営。実に見事。

年も楽しんだ。いつも通りに関心もした。こちらこそ。自由が丘に、ありがとう。そして思う。自分が関わるこの街のように、自分の住む街でもこんなイベントがいつの日か実現できないだろうかと。決して参加者だけに“閉じた”イベントではなく、街を挙げて、住民と街とが一体となる“開いた”イベントが。

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