美味しい♡で人を繋ぐ店「広東料理Foo」

2011.11.1Fooの店ができた後、お気楽夫婦の外食行動エリアが変わった。それまでは渋谷、六本木、恵比寿を結ぶトライアングルが主な遠征先だった。「SILIN火龍園」「中国飯店」「ティオ・ダンジョウ」「マデュロ」などに足繁く通った。その時代、2011年11月1日以前をB.F.(Before Foo)と呼ぶ。そして、世田谷線松陰神社前に「広東料理Foo」が開店した後、2人の行動エリアは渋谷を起点に反転。渋谷、松陰神社前、桜上水という地味〜な三角地帯となった。Foo以外には、「ビストロ・トロワキャール」「さかなの寄り処てとら」がその中心となった。その時代をA.S(Anno Shin-chan」と呼ぶ。

SanmaAlsaceA.S.2年1月1日(A.D.2013年11月1日)、お気楽夫婦は「広東料理Foo」に向かった。おめでとうございます!出迎えてくれた店長ねもきちくん、オーナーシェフの慎ちゃんに声を掛ける。お祝いにはショコラティエ・ミキのボンボンショコラ。いつものように入口寄りのテーブルに案内される。ねもきちくんとコミュニケーションを取り易いベストシート。お祝いということで、最初の1杯はスパークリングワイン。そして、頭まできれいにいただけるサンマのコンフィを堪能。中華ビストロを標榜するFooならではの一品。ほろほろと身が解け、きりっと冷えたワインとの相性も良い。

MaconVillageShangHaiCrab海ガニは行きますか」ん〜今年のカニは高いんだよね。「そうなんですよ。ウチもお客様から要望があってという感じです」やはり。とは言え、食べておきたい季節もの。カニの卵と豆腐の煮込みをオーダー。2杯めのアルザスのリースリングはあっという間に飲み干し、マコンヴィラージュのシャルドネをいただく。この店は中華料理にビール、紹興酒ではなく(もちろんメニューにあるし、言うまでもなく美味しいが)ワインが豊富に用意され、時には日本酒を勧められることがある。それを仲間たちとわいわい飲んで楽しめる、まさしく中華ビストロ。このスタイルがすっかりお気に入り。

TakasagoNemokichi日はグルクンも入ってます」沖縄の県魚でタカサゴの別名。おめでたい時に食べられる魚だ。ではと、この店の看板メニュー「清蒸鮮活魚(鮮魚の広東式姿蒸し熱々油掛け)」をオーダー。ねもきちくんの前職の店舗「SILIN火龍園」で、彼と話をするきっかけにもなった記念の料理でもある。グルクンを取り分けるねもきちくんを撮影。目線ちょうだい!とリクエストすると、全くテレずに顔を向ける。彼の接客は、客との絶妙な距離感、料理や酒に関する話題と知識、気遣いが心地良い。これで照れ屋のシェフ慎ちゃんの料理の味が倍加する。それが店の魅力となっており、2人の組合せは良いバランス。

味しかったぁ♬」妻が満足そうに、そして余りの満腹で苦しげに呟く。さすがに小食の2人で清蒸鮮活魚は食べ過ぎ。けれど2人は、膨れたお腹以上に幸福感で満たされていた。この店から始り、“美味しい”で繋がった仲間や店が増えた。“美味しい”は人を幸福にし、人を近づけ、人と人を繋げて行く。その起点となった店、広東料理Foo。これからもよろしく!と店を出た。

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SINCE 1.May 2005