すしんぐるの夜「鮨いち伍」

TsukidashiIkaAkamiノベーションのための仮住まい生活を始める前に、しばらく伺えないからと挨拶をしつつ、行っておきたかったご近所の何軒かの馴染みの店があった。その1軒が「鮨いち伍」。けれども転居前の8月に伺った際に、「え?IGAさん、3ヶ月ぶりですよ」とニヒルな店主に言われてしまった。そう、年に数回訪れる程度の非常連客。馴染みの店というのもおこがましい。とは言え地元に戻ったことでもあるし、年末のご挨拶を兼ねてそろそろ食べに行かねば。

ChutoroSayoriKakiしぶりにお寿司食べにに行こうかと思って」と、スポーツクラブのロッカールームで零したお気楽妻の発言に食い付いた仲間たちがいた(伝聞)。「え!いち伍?私も行きたい!」と役員秘書。「次にIGAさん家に行くとしたら、いち伍の帰りだと思ってたんですよ」とアスリート系女子。だったらと酒豪女子をお誘いすると「参加させてください☆^^」と返信があった。彼女たちは何度かお店にご一緒している(さらに緩やかな)馴染み客だ。

IwashiSabaAji久しぶりです」という店主の挨拶にも納得の、4ヶ月ぶりの訪問。8人掛けのカウンタ席のみの小さな店だから、その日は5人で半ば貸切状態。和やかに、いつものように、お任せで握ってもらう。赤イカ、カワハギ、赤身、中トロ、大トロ、サヨリ…。それぞれのネタに合わせ、煮切りをひと刷毛、肝に小ネギ、おろし生姜などの仕事が施される。寿司下駄に乗せられたら迷わずひと口にいただく。ん〜、んまい。ネタの旨味が口中に広がる。幸福のひと時。

AnagoTamagoMakiヨリが好きでね、父と一緒に通っていたお寿司屋さんで、サヨリを最初と最後に食べてたら、板さんにサヨリだねってからかわれちゃって」酒豪女子が彼女らしいエピソードを披露する。え?どういうことと尋ねる役員秘書に「サヨリってお腹が黒いんですよ、だから腹黒だって」全員爆笑。「あ、笑ってくれたぁ」と役員秘書が店主の笑顔を嬉しそうに指摘する。以前より店の空気が柔らかく解れて、居心地が良くなったことが嬉しい様子だ。

う少し食べたいな。巻き物できますか。ヒモとかいろいろ何でも良いです」一通りのネタを食べ、酒量も進んだのに、食欲も旺盛な酒豪女子。じゃあと店主が供してくれたのは、ヒモ、炙った皮目、大葉など何種類ものネタを巻き込んだスペシャルな巻き寿司。「おぃしい〜♬」とサヨリな彼女が満足気に微笑む。うん、美味しいと目を輝かすアスリート系女子。また笑ってくれたと喜ぶ役員秘書。「二度までですよ」と返す店主。なんだか鮨屋のカウンタが似合う女子たち。こうして独身女子たちとの“すしシングル”な夜は、愉しく美味しく更けて行く。

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SINCE 1.May 2005