街の灯りがとてもきれいね♬「ヨコハマ G インタコ ホテル」
2016年 7 月16日(土)
正直に言えば、希望通りの選択ではなかった。Bestプランは葉山の「スケープス」に連泊すること。横浜であれば、定宿の「横浜ベイホテル東急」のビューバス付き客室が希望だった。ところがどちらも叶わず、お気楽妻の腱鞘炎療養の旅の2日目に選んだホテルは「ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル」だった。ゼータクだ!と言われようが、以前宿泊した際の印象として、コンサバな内装や調度がセクシーさに欠け、お気楽夫婦好みではなかったのだ。ところが、今回の滞在は少しだけ違った。リニューアルされたクラブフロアの客屋は、船室を意識したインテリアが好感度高し。横浜港やベイブリッジが一望できる広い窓に向かって椅子が2脚。ん、良いじゃないか!
期待していなかっただけに、すっかりご機嫌になった2人。さっそくホテルのフィットネスクラブで汗を流す。ウエア、ソックス、シューズ、バスローブ、タオル、水着など無料レンタル付きとは言え、宿泊者の利用料は5,400円と割高。開業の際には豪華な高級クラブだった面影はあるものの、施設は老朽化が進み、メンテナンスも残念ながら充分ではない。けれど、ジムエリアからの眺めは良く、スタッフの対応も柔らかくフレンドリーで、ゲスト利用なのにリラックスできる雰囲気。トレッドミルなどの有酸素系のマシンで汗を流して、ジャクージに浸かり、サウナでさらに汗を絞り出し、シャワーを浴びてさっぱり。気分爽快。結果オーライでお気に入り。良いじゃないか!単純な2人。
汗を流してさっぱりした後は、もちろんキリッと冷えたビールだ。さっそくクラブラウンジに向かう。17時からのカクテルタイムはオードブルが出され、ワインなどのフリードリンク。料理のレベルによって、ラウンジで完結するか、軽く食べて飲んで中華街へ出かけるかを判断しようという作戦。結果は、ラウンジで夕食ということになった。ホテル内の各レストランから、中華系飲茶、洋風オードブルなどが供され、品数は多くはないものの、少食の2人には充分な内容。合格。腰を落ち着けてビールを飲み、シャンパンをいただく。スタッフの対応は丁寧ながら柔らかさが足りず、各テーブルの間が狭く、寛ぐまでにはいかない雰囲気が残念。でも酔ってしまえば、リラックス♬
夕闇が迫る頃、客室のベンチソファでのんびりと本を読む。窓からの風景が実に見事だ。街の灯りがとてもキレーね、ヨコハマ♬などと(年代的にどうしても)口ずさんでしまう。左手下にはみなとみらい「パシフィコ横浜」の大屋根が鈍く輝き、臨港パークの濃い緑、奥には東京のスカイスクレーパー群、横浜港を縁取るように横浜ベイブリッジが大黒ふ頭と本牧ふ頭を結び、手前には山下ふ頭、大桟橋と続き、赤レンガ倉庫の広場では何やらライブイベントが行われている。ホントにキレーだ。…と、港と街の灯りを眺めながら、前日に買い込んだビールとワインを飲み干し、眠りにつく。そして、翌朝、ビュフェスタイルの朝食でサラダ中心の食事。健康な1日のスタートだ。
「散歩に行こうよ!」と、トレーニングモード全開の妻。私はと言えば、相変わらず横浜の街を眺めて飽かず。濃度の高い夜の景色とはまた違う、軽やかで爽やかな朝の風景もまた良しと。涼しくて良いんだけどなぁと思いつつ、せっかくだから外に出て眺めてみようか。…あじじっ。外気に触れただけで、外出したことを後悔するような猛暑。強く吹いている浜風も生温い。それでも吹き出る汗をものともせず、臨海パークをのんびりと歩く。横浜港をジェットスキーの一団が飛沫を上げてやって来る。芝生の上ではハワイアンドレスを着た女性たちがフラの準備をしている。木陰にレジャーマットを敷いてお茶を飲んでいる男女チームは草食系の合コンか?何とも平和な休日の風景だ。
「なかなか良いホテルだったじゃない」お気楽妻の評価は相変わらずの上から目線。確かに期待していなかっただけ、良いホテルではあった。けれども積極的に選択するかと言ったら微妙ではある。と言うよりは、選ばないだろう。ん〜、何だか反感を買いそうだ。けれど、仕方ないのだ。絶対的な評価は世の中にはない。お気楽夫婦の嗜好には合致しないというよりは、もっと好みのホテルがあるというだけなのだ。「で、秋はいつスケープスに行けるかな」2人の嗜好は明確だ。