ボクササイズ × スカッシュ=体重↑?「デフレスパイラル」

PAUL週土曜日、お気楽妻には最優先のスケジュールがある。ボクササイズまたはストレッチ&インナーマッスルのトレーニング。元々は座骨神経を痛めた私が通い始めた整体院でのレッスン。元プロボクサーの先生が患者の要望で始めたものが半ば生業となっているメニュー。日曜日はスカッシュのレッスンがあるため、土曜日に予定せざるを得ない。そのトレーニングを欠かさず続け、はや2年近くが経とうとしている。他人事のようだが、そのトレーニングにはもれなく私も参加する、ことになっている。牛に引かれて善光寺参りならぬ、妻に引かれてボクササイズ。そのこと自体はもちろん良い。まず1週間の健康状態を先生に報告。気になる部分を中心にマッサージしてもらい、筋肉の張りをチェックしてもらう。弱い部分、リカバーすべき部分を中心にトレーニング。短期的には肉体疲労の快復を、中長期的には肉体改善を目指す。ここまでは、ほぼ万全の体調管理。お気楽夫婦の健康管理も万全に思える。

れに加えて、毎週日曜日のスカッシュのレッスン。このスケジュールも最重要。旅行に行く場合も、日曜日の午後のレッスンに間に合う便で帰って来ようとする。ある年の夏などは、朝に成田に到着し、午後にはコートに立っていた。そこまでして、毎週欠かさずたっぷり走り回り、たっぷり汗を流す。それがすっかり生活のリズムになっている。それ以外にも平日に1度はスポーツクラブに向かうことを目指し、必死にスケジュールを調整する。そして、ストレッチ、ランニング、スカッシュなどで汗を流す。つまり、都合週に約3回、何らかの運動をしていることになる。「運動不足」ということばはお気楽夫婦の辞書には載っていない。健康そのものの生活、に思える。

ホットドッグころが、健康か不健康か分からないのがここから。土曜日の午後のボクササイズの前には軽い食事しか取れないと言い張る妻。軽く食べただけでトレーニ ング。すると運動後には、はっきりと身体が意思表示をする。お腹が空いた、喉が渇いたと身体が欲する。小食の2人とは言え、たっぷりと飲む、食べる。そして、小腹が空いたと言っては、深夜にも食べる、飲む。昼に軽く、夜に重い食事は身体に良くないというのは整体の先生に言われるまでもない。「ましてや奥さまが食べる深夜のポッキーは、お酒と一緒です。肝臓を傷めます。ちなみに、奥さまが好きなミカンも同様です」ふん、ふんと納得しては聞くものの、止めることはできない、らしい。「だって、寝る前のポッキーが食べたくって運動したり、食事を調整しているんだから」というのが妻の論理。スカッシュの場合も同様。昼過ぎのレッスンのため、日曜のランチも軽く取らざるを得ない。レッスンの後はお腹が空く、喉が渇く、以下は同様。

朝は昨日に比べて300g多いんだよね」と妻。体重の話である。朝夜必ず2回体重を量り、体脂肪率をチェックする妻。数100gなど誤差の範囲だよと言う私のことばはスルー。(実際、私の体重は週に2,3kg増減することがある。毎日、飲み、食べ、飲み、週末を迎える頃には「急激体重増加」というメッセージが体重計に出て、ピピッ!ピピッ!という警戒音が発せられる。やばっ!と思い、妻に引かれて土曜のボクササイズ、日曜のスカッシュ。そして体重は見事にダウン。そんな日々)そして、その300gを減らすために、食事量を調整し、スポーツクラブに通う。そして、夜に食べ、深夜に食べ・・・。

たちの生活って、身体に良いのか、悪いのか分からないね」と妻。客観的には悪いと思うけれど、生活のどの部分を他人に説明するかによる。そして少なくとも休日のランチをどこで食べようか?という楽しみはなくなった。※写真はかつてのPAULでのランチ(涙)「良いじゃない、夜に食べてるし♪」体重を下げようと運動を行い、夜食べる。モノが売れず、消費を促すために価格を下げ、利益を確保するために給料が下がり、モノが売れないというデフレスパイラルの構造にも似た、お気楽夫婦の健康的な悪循環生活は続く。

頑張れ!京王百貨店「元祖 有名駅弁大会」

チラシ駅弁大会貨店が不振に喘いでいる。全国の百貨店の売上は、2009年11月までに21ヶ月連続前年割れ。2008年度まで12年連続して前年の年間売上を下回り、百貨店の年間売上額はついにコンビニエンスストアに逆転された。100年に1度と言われる不況のため、ではない。百貨店という業種が消費者の購買行動と乖離してしまった構造的な問題。日本で初めて百貨店ができたのは明治37年(1904年)。三井家から独立した三越呉服店が「デパートメントストア」宣言をしたことに始まると言われる。その後、呉服店系の髙島屋、大丸、松坂屋、伊勢丹などに加え、東急、阪急、西武などの電鉄系の百貨店が誕生し、長く小売の花形だった。かつての百貨店には庶民の憧れが詰まっていた。サザエさんの磯野家のように、家族揃ってお洒落をして買物に出かける場所だった。買物自体がイベントで、百貨店はその最高峰、まさしくハレの場だった。

たらば寿司いかやきころが、最近の百貨店がマスコミに取り上げられるのは、閉店、合併、売上不振というネガティブなものばかり。後はせいぜい初売りや福袋。ジャイアンツが優勝して記念セールを行う、などという話題も取り上げられることは少なくなった。それに比べ、ユニクロをはじめとしたファスト・ファッションの展開は話題になり、社会現象ともなっている。とは言え、かつて元気だった郊外型のショッピングセンター、GMSと呼ばれる大型スーパーもかつての勢いはなく、コンビニにしても既存店の売上は前年度を下回る。消費者のニーズが多様化し、価格やクオリティに対し厳しい目を持っているからだけではない。モノを充分持っている現在の日本人。新たな購買動機は商品の魅力そのものだけではない。モノを買うきっかけや付加価値が必要なのだ。ところが、モノを買う動機が販売側から、まして百貨店からは提示されていない。

釜飯実演釜飯が明け、福袋の話題が終わる頃、年に1回だけ、確実にマスコミに登場する百貨店の催事がある。京王百貨店の駅弁大会。正式な名称は「元祖 有名駅弁と全国うまいもの大会」という45回の開催を数える人気イベントだ。開催期間は2週間。普段はほとんど店内に客のいない(失礼)京王百貨店が、多くのマスコミに取り上げられ脚光を浴びる。人で溢れる。京王沿線、世田谷区の外れに住むお気楽夫婦。まして大の駅弁好きとしては、行かねば!と勇み立つ期間でもある。この人気イベント、毎年いくつかの工夫がある。ひとつは対決!シリーズとして、テーマを決めて複数の駅弁の人気を競わせる趣向。今年は「良年祈願おめで対決」と題して、鯛の押し寿司、伊勢エビ弁当、桃太郎の祭ずしが三つ巴の対決!だそうだ。他人事なのも、実はこんな人気の駅弁は長時間並ばないと買えない状況だから。並ぶのが嫌いなお気楽夫婦がそんな駅弁を買えるはずもない。

焼きあなごめしあなごめしれど、そんな2人にも楽しい趣向が用意されている。弁当の実演販売だ。そこそこ人気の列を狙い、最後尾に付く。そして目の前で調理している様子を見学しながら順番を待つ。これが幸せに楽しいのだ。たらば寿司にしようか、それとも…。毎年、期間中2回訪れ、各回2ヶ購入。小食のお気楽夫婦が楽しめる弁当の数は合計4ヶ。今シーズンは、釧路駅「たらば寿司」、中仙道望月宿「宿場の釜めし」、私の大好物広島駅の「焼きあなごめし」、そして大阪名物「いかやき」。いずれも絶品。今年の戦果を眺め、味わいつつ、最近は小樽駅の「海の輝き」の人気が上がって来たねぇとか、牛肉モノと海鮮モノ弁当はやっぱり強いねぇとか、駅弁通を気取る。毎年飽きること無く催事を訪れ楽しむことができる。2人のように駅弁大会を楽しみに待つ人は多い。買物の楽しみを提供してくれる、百貨店だからこそ実現できる、かつての百貨店の元気の残り火。

日はなんだか長いマエ振りだったねぇ」と妻。実は、新卒で入社した会社が、当時は元気の絶頂だった某百貨店という経歴を持つ私。百貨店にはシンパシーを感じつつ、危惧もしているのだ。「次に京王に行くのは、また1年後だね♪」う〜む。頑張れ!(京王に限らず)百貨店!

K2Cライブ・ラブ「米米クラブ SUNRICE LIVE」

K2Cタジオで録音された音楽的に完成度の高いアルバムと、ライブの歓声や熱気が伝わってくるライブアルバム。ミュージシャンによって、聴く人によって、ファン度の高さによって好みは分かれる。Yes、ピンクフロイド、EL&P、キング・クリムゾン、CAMELなどのプログレ(プログレッシブ・ロック)バンドは、スタジオ録音のアルバムが良いし、レッド・ツェッペリンは(スタジオ録音のアルバムももちろん)ライブアルバム「永遠の詩(狂熱のライブ)」も良いと個人的には思ってる。けれど、世の中のライブアルバムの人気上位にはYesの「Yes Songs」、EL&P「展覧会の絵」などが入っている場合が多い。人の好みは千差万別である。いずれにしても、愛するミュージシャンがいて、その旬の時期にライブを聴くチャンスがあったなら、迷わず行くべし!ということだろう。

ベスト米クラブというバンドがいた。いや、今も活動している。1980年代にライブを中心に活躍し、1990年代に「浪漫飛行」「君がいるだけで」がCMやドラマの主題歌となり大ヒットし、メジャーになった。1997年に解散、2006年に再結成。以前勤めていたエンタメ系の会社に、このバンドの大ファンの女性がいた。全国ツアーを共にし、北海道でも沖縄でも、どこにでも出かけて行った。言えば、追っかけ。デビュー当時からの熱烈なファン。カールスモーキー石井を「てっぺいちゃん」と呼び、ジェームス小野田と一緒の店で飲んだと言っては喜んでいた。人気が出過ぎて、シュークリームシュ(ダンサーチーム)の衣装を模し、振付けを真似るライブの傾向に憤っていた。けれど、数々の声援グッズを持っていた。そんな風に、ライブに行かなくても、彼女からの情報だけでそのライブの楽しさは伝わってきた。

横浜アリーナIGAさんも一度行ってみてください。絶対楽しめます♪」と言われ、行ってみたいと思っていた。けれど、当時はチケットがなかなか手に入らなかった。そして、解散から13年、再結成から4年、ようやくチャンスが巡ってきた。横浜アリーナで追加公演があるとの情報に、何気なく妻に行ってみようかと伝えたら、ある日「チケット取れたよ」と、あっさり。聞けば、K2C COUSIN(サポートメンバー)に、コータロー(竹下宏太郎)という振付兼ダンサーがいて、妻はコータローの所属する劇団(彼は「Piper」という劇団で芝居もやっている)の先行予約でチケットをGETしたらしい。グッジョブ♫「なぁんか、彼のブログを読んでいると、とってもライブが楽しそうなんだよねぇ」目を輝かせるコータローファンの妻。

ポスターいうことで、ある週末、横浜アリーナに出かけたお気楽夫婦。ロビーにはトウが立った(失礼)シュークリームシュもどきの(元)お姉さん方が溢れている。K2Cファンは、コスプレの走り。会場内のコインロッカー前は、会場まで着て来た服を入れるナリキリファンたちで大賑わい。席はなんとセンター席の29列目。ステージが近い。周囲はとびきりのファンで一杯。ステージはカールスモーキー石井のMCで乗せられ、弄られ、1曲目からお揃いのボンボン(いつ取り出したんだ!)を手に一斉に踊り出す。ほぼ全員、振付けは完璧。「コータローのダンス、カッコいいね♪」確かに彼のダンスはキレがある。妻もコータローの姿を見様見まねでダンシング!思わず私も踊り出す。笑みが零れる。楽しいぃ♪途中のジェームス小野田コーナーの山本リンダメドレー、振付けはかつて教わって知っていた。これがやりたかったんだ!思わず小さくガッツポーズ。

しかったねぇ♪脚が疲れちゃったけど」ステージは有無を言わせぬエンタテインメント。一緒に楽しもうというK2Cのメッセージとサービス精神が満ちあふれ、曲によって変わる数々のお揃いの声援グッズ(扇子、ハンカチ、ペンライトなど)を持参するファンは心底楽しんでいる。良いステージだ。良いライブだ。迷わず飛び込んでしまえば、初めてでも心から楽しめる。「何人かノリ切れないオジさんがいたけどね」と妻。とは言え、K2Cライブ、LOVE!

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SINCE 1.May 2005