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「グランド」で「カジュアル」なグランド ハイアットは、スモール&ラグジュアリーホテル好きのお気楽夫婦の嗜好には合わない。けれど、クラブフロアまたはスイートルームとなると話が変わる。施設は大きいから設備は充実、クラブフロアだからサービスは細やか。香港のグランドハイアットと同様に、このホテルも何度か滞在した。スタンダードレートだととてもスイートには宿泊できないから、もちろんポイントを使ったアップグレードであることは言うまでもない。
食事は朝夕とも基本的にはクラブラウンジで取る。お得である。スタッフとも顔馴染みになる。2泊もすると住んでいる気分になる。朝食の後にジムで一汗流したらシャワーを浴びてランチに出かける。帰って来たらプールで涼み、読書。そして夕刻にラウンジでビールやワインをいただき、気が向いたら夜にもう一度ラウンジで軽食をいただく。そんな生活。正確には、ジムに行って汗びっしょりになったスポーツウェアを部屋で洗濯、室内に干して外出…文字通り、“ホテルで暮らす”日々。
■快楽主義宣言より(グランド ハイアット シンガポール滞在記)「ホテルで暮らす日々」
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いつもならヴィラでの宿泊を求める妻が、コンセントレーション・ルームを選んだのは、正直に言えば予算的な理由。けれど、結果的にはそれが正解だった。全館で4室だけのアウトドアジャグジー付き、最上階の角に位置する眺望抜群の部屋。全面ガラス窓、2面採光の明るいリビング&ベッドルーム。バスルームも天井までのガラス窓に面し、バルコニーにはベンチ、ソファ、デイベッド。室内の家具調度のデザイン、インテリアの色合いもシックで使いやすく、実に心地良い。爽やかなのにセクシィ。まさしくお気楽夫婦の好みにぴったり。
そして、24時間利用可能なジム、デイベッド付きのバー、3ヶ所のプール。どんな時間、どこにいても快適な施設。さらには、チャイニーズダイニングの「Cassia」、朝食から夕食まで利用できるプールサイドの「ザ・ノウル」、夕食の後に毎回訪れたラウンジ「ザ・ライブラリー」と、数は少ないものの、レストランも充実。「明日からのホテルをキャンセルして、このホテルに延泊したい!」という妻の気持は良く分かった。そんな2人が恋をしたホテル。またいつか訪問したいホテルになった。
■快楽主義宣言より 「恋に落ちたリゾート」2010年8月29日
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セクシィかどうか、それがお気楽夫婦にとってホテルを選ぶ際の基準のひとつ。スパ、プール、ジム等の設備を事前に調べ、ホテルの公式サイトなどをチェックする。室内のインテリアは?広さは?そしてセクシィかどうか。けれど、それだけは行ってみないと分からない。何を持ってセクシィと言うか、それはあくまでもお気楽夫婦の基準だけれど、機能的なのにスタイリッシュで魅惑的な室内の設え。例えばデコラティブなヨーロッパ調のインテリアは2人の“セクシィ”からは遠い。シンプルで心地良いデザイン、けれど決してスクウェアで面白みに欠けるものではないこと。
シンガポールにある歴史的建造物だったフラトンがホテルとして改装されたのは2000年。エレガントな外観同様に、上品な設えの室内のデザイン。お気楽夫婦の基準以上のセクシィさ。キールームというボート・キーに面したバルコニー付きの客室も、やはりキーを臨むプールも、キーから望む外観も、うっとりするほどの美貌。殊にライトアップされた夜の表情の素晴らしさは溜息ものだ。そして朝食の美味しいこと、見目麗しいこと。セクシィ〜♬ホテルのレベルの高いシンガポールの中でも、おススメのホテルだ。
【快楽主義宣言へ】 ■「セクシィ・ホテルに恋をして」2007年9月15日