親子で読書『となり町戦争』『メリーゴーランド』

Photo_53素人の書き綴るブログの記事だから、“読者”を意識することはない。お気楽に、のんびりと続けられれば良い。そう思って2年近く、毎週末に2つの記事をアップしている。あくまでも自分の楽しみのため。あるいは妻へのメッセージとして。でも、長く続けていると、毎週読んでいますと言われることがある。お会いしたことがある方なら「ありがとう」と伝えれば済むが、お会いしたことのない妻の旧友に「読書好きの息子と、毎週楽しみにしています」と言われると、ちょっと肩に力が入ってしまう。記事を読む息子さんを想像し、頬が緩む。

そんな、仲の良い(であろう)読書好きの、親子が住む地方都市の“となり町”で、戦争は起こった。偶然ではある。架空の町名ではあるし、厳密には字も違う。そして、政令指定都市を目指すその都市に吸収され、“町”としての名は失った。でも、町民に知られずに淡々と戦闘が続く不思議なストーリーを追いながら、奇妙な親しみやすさと共に、ずっとその地方の風景を頭に描いていた。冬の日には強い風が吹き、気温の割には寒さを感じる遠州灘沿いの街の風景。そこで行われる、活性化施策としての“戦争”。町役場の総務課に「となり町戦争係」が設置され、実際に戦闘が行われ、広報紙に戦死者が掲載される。現実感のない設定が、リアリティあるストーリーとして綴られる不思議な物語。“となり町”の名前は…どうぞ、親子で読んでみてください。

Photo_54母と息子が仲良く読書する傍らで、ちょっと淋しいお父さん(想像)。2人と共通の話題を持つためにも、こんな本はいかがでしょうか。やはり物語の舞台は地方都市。東京からUターンして妻子と共に暮らす出身地の町に、バブルの遺跡のように残るテーマパーク。その再建を任された市役所勤めのお父さん。彼の格好良すぎないキャラクター設定が好ましい。無理やり涙を呼ぼうとしないさらっとした文章も読みやすい。“お役所仕事”に笑ってしまう。自分にとって“仕事”って何だろう、働くことって…思わず日経新聞のCFのセリフを思い出し、「目からイクラが落ちて」しまう。読み終わるとちょっと元気になる。

偶然ながら、地方都市を舞台にした2つの物語を日を置かずに読んだ。題材は硬く言えば“まちの活性化”だとか、“ハコモノ行政の遺物の再建”。そんな、日本中どこでも他人事ではない背景を軽やかに、ちょっぴり薄味のアイロニーを込めて、丁寧に書き込んだ2人の作者。彼らに親近感を感じるのは、自分の仕事に関るからでもある。たぶん。企業に社会的責任(CSR)があるように、個人にももちろんある。周囲に正義感やモラルだけを振りかざすのではなく、何かできることを自らが実行する、ということだけでも。

「あれ?今日は駅弁の話じゃなかったの?」画面を覗いた妻がネタばれセリフ。彼女も私のブログ記事の“オチ”に登場するという責任を全うした。…駅弁は、明日。

3つのコメントがあります。

  1. ひーちゃんの息子


    はじめまして、ひーちゃんの息子です。
    今回、書かれた記事で[となり町戦争]のことを書いてありとても面白かったです!
    僕もこの本を買いたいんですが今[鬼平犯科帳]にはまっていてまだとうぶん買えそうにありません・・・・
    それでは新たな記事が出るのを親子で楽しみに待っています。

  2. IGA


    ひーちゃんの息子さん、こんばんは。コメントありがとう。
    「鬼平犯科帳」にはまる年齢って、人によってきっと違うよね。
    実は、正直に言うと、私はまだはまっていません。
    鬼平は、老後の楽しみに残しておきたいと思っています。
    「となり町戦争」は文庫になっています。
    立ち読みで町の名前だけでも探してみてください。
    では!(楽しみにしてもらえるのは、とても嬉しいです)

  3. ぺーパークラフト作ろう


    メリーゴーランド ペーパークラフト

    メリーゴーランド ペーパークラフトです。エプソン品川アクアスタジアムのメリーゴーランド が ペーパークラフトで登場です!くるくる回ります。エプソン品川アクアスタジアム |おうちでアクアスタジアムhttp://www.epson.jp/aqua/craft/moving/01/inde……

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