いつもの秋味「上海蟹2009」萬来軒 千歳烏山

海鮮春巻 つて「Levene」というスポーツクラブがあった。調布店が国領駅の近くにできたのが1987年。ラケットボールコートが10面もあるのが“ウリ”の総合スポーツクラブだった。早々にクラブに入会し、本格的にラケットボールを始めたお気楽夫婦。しかし、競技人口は思った程増えず、次々にラケットボールコートが減って行った。減ってしまったコートの一部を改造してスカッシュコートができた。コートのサイズは公式のものではない、いんちきスカッシュコート。けれど、やってみたら、これが実に面白かった。いつしかラケットボールよりもスカッシュコートに入っている時間が長くなった。すっかりスカッシュに転向してしまったお気楽夫婦。そこで出会った仲間たちがいた。同様にスカッシュを始めたばかりのメンバーたち。ビギナー向けの大会に一緒に参戦したり、他のクラブに練習に行ったり、食事に行ったり、旅行にいったり。その後、ティップネスと合併したことでLeveneという名が消え、スカッシュコートもなくなり、お気楽夫婦も含めたメ ンバーは次々に退会して行った。けれど、変わらずずっとお付き合いは続いている。嬉しい限り。

四川水ギョーザんな仲間たちが必ず年に1回、集まるイベントがある。ご近所中華の名店、萬来軒で食べる上海蟹の会。今年集まったのは、ご近所の友人夫妻、NYC帰りの友人夫妻、ビストロMARR夫妻、スカッシュ漬けの独身男、そしてお気楽夫婦の9人。去年は同様のメンバーでNYC帰りの友人夫妻の帰国お祝いを兼ねたパーティだった。「お久しぶりぃ♪」「1年って、あっという間だねぇ」三々五々に集まるメンバー同士でわいわいと挨拶が交わされる。個々に会ってはいても、この顔ぶれが揃うのはせいぜい年に1回。皆が楽しみにしてくれている秋の恒例イベントだ。その日の萬来軒は3組の予約客で満席。それぞれが互いに見覚えのある常連客ばかり。おばちゃんも気楽で楽しそうに、それでもやっぱり気怠そうに接客している。海鮮春巻、四川水餃子などお馴染みのメニューからスタート。「やっぱりこの店は美味いねぇ♪」「今日はお昼も来ちゃったもんね」「今日はボクササイズでね…」「えぇ〜っ!そうなんだ!」「焼餃子も美味しいんだよ」「お父さんの具合はどう?」「そんなメニューもあったんだぁ!食べたい♫」賑やかに会話が弾け、錯綜する。

上海がにしてメインの蒸し上海蟹登場。メンバーも準備してきた蟹用ツールをスタンバイ。例年、店で用意してくれるキッチン鋏だけでは足りず、お気楽夫婦の用意する キッチン鋏を皆で回し使っていた。ところが一昨年あたりから友人夫妻たちが次々にキッチン鋏を持参するようになり、昨年からはマイ蟹フォークを持参するまでになった。そして今年はついにスカッシュ漬けの独身男までが“道具”を持参。キッチン鋏と蟹フォークが合体している便利もの。良いねぇ、使いやすそうだね。「見つけた時、これだ!って思ったんすよ」うん、うん。そのノリが良いね。このイベントに参加することを楽しみにしてキッチン鋏を選んでいる姿が目に浮かぶ。嬉しい光景だ。「幸せだぁ♫」「んん〜、美味しいね」お約束のように蟹の身をほぐす友人(夫)たち。友人(妻)の大半は、ほぐしてもらった蟹味噌と身を満面の笑みで頬張るだけ。「え?これは自分で食べるよ」「ウチはそれぞれで取って食べるもんね!」「良いなぁ。私のも取って♫」それぞれの夫婦模様、実に良いバランスだ。

麻婆豆腐婆食べてく?」おばちゃんが尋ねると、友人たちは一斉に「食べるぅ〜」「食べたい〜」の大合唱。「やっぱりこの店に来たら麻婆豆腐食べて行かなきゃね」「今日はちょっと辛みは抑えておこうか」皆すっかり萬来軒のおばちゃんとも顔馴染み。「ごはんはどうする」と尋ねられれば、すかさず「食べる!」「食べたい」「やっぱなきゃダメでしょ」と返す。そして大皿でやってきた麻婆豆腐。中国山椒の痺れる辛さ「麻味」が堪らない。ご飯を手に手に友人たちが一斉に麻婆豆腐を頬張る。これまたお馴染みの風景。「今日はどうでした?」一息付いたおじちゃんも調理場から店に出てくる。「いやぁ、牡蛎が抜群に美味しかったです」「豚とタマゴが旨かったぁ。特に生のキクラゲが旨いですね」「それは良かった。あと何年現役でできるか分かんないけど、またいらしてください」いつもの秋の、いつもの仲間と食べる美味しい料理。今年も大満足。いつまでも続く楽しい宴はなく、終わりのない物語もない。けれど、おじちゃんが頑張っている間は、毎秋の味を楽しみに、皆で集まることになるだろう。また来年の秋に!

コメントする








001940908

SINCE 1.May 2005