お気楽な2人ができること「SETAGAYA 2(Deux)」

HARU no zensaiになると無性に天ぷらが食べたくなるお気楽夫婦。ふきのとうの苦みと香り、たらの芽のさくっとした歯応え、稚鮎の柔らかな身と腹の苦み…。大人になって良かったなぁと実感する春の味。今年も渋谷の「天一」にでも行って春を味わおうかとスケジュール調整。友人も誘って日程も決まった。そんなタイミングで3.11東日本大震災。発電力の低下による計画停電も重なり、小売店や飲食店は営業自粛や短縮の動き。天一の入っている東急百貨店でも閉店時間が早まり、18時以降は営業していない模様。う〜む、中止にしようか、他の店を探そうか。そこで「用賀 本城」を思い出す。開店以来2年足らずで、なかなか予約できない人気店になったが、こんな時こそ逆バリだ。さっそく電話をすると「あぁ〜IGAさん、(たぶんキャンセルがあって)お席お取りできますよ」との返事。予想通りの展開だ。

Honjo no Haruったん電話を切り、すぐに妻にメールで確認すると「良いねぇ♡じゃあ、本城さんに行こう!」と迷いのない返事。了解!と即予約。お気楽な2人は形に残らないモノにお金を使うことが好き。美味しいモノを食べること、心地良いホテルに滞在すること、スポーツクラブで汗を流すこと、まったり温泉に浸かること…。そして、こんな時期に2人ができることは、義援金の遣い方がはっきりした組織に寄付すること、節電に努めること、緊急ではない保存食品は買わないこと、根拠のないデマを広げないこと、ネガティブな発言をバラまかないこと、そして何よりも「いつも通りの生活をすることで、日本経済の復興に極めて僅かながらも寄与すること」、そして「そんな日常をブログの記事にして、その記事を読んだ誰かのお気楽の素となって、ささやかながらも消費を刺激すること」なのだ。

こに、SETAGAYA 2(Deux)が誕生した。

島原発で事故発生直後から現地に止まり、高濃度の放射能を浴びながら作業を行ったFUKUSHIMA 50に倣うには余りにミッションの大きさが違い過ぎるが、そんな2人にも明確な志はある。縮んでしまうだけではダメなのだ。自粛するだけでは世の中は好転しないのだ。ましてや、コメやカップ麺を買溜めして、自宅で食べるだけでは(少なくともウチは)元気にはならないのだ。そこで、SETAGAYA 2のMission1:外メシ強化作戦。今まで以上に積極的に外食をする。これは今までの2人の生活パターンからしたら比較的カンタン。馴染みの店のヘビーローテーションで事足りる。飲食店が元気のない街は淋しい。そんな街には住みたくはない。そして、Mission2:内メシ食材選別作戦。風評被害の危惧がある地域の農産物をはじめとした生鮮食料品を買って消費する。それにしても、健康被害がないと言うならなぜ出荷停止なのだろう。これからは、ホウレンソウをたっぷり食べてやる!さらに、Mission3:ドネ付き商品購入作戦。今後、各企業から多数発売されるであろう、購入するとドネ(Donation:寄付)ができる商品を(どうせ買うなら)選ぶこと。最後に、Mission4:継続は力作戦。節電への協力(節電中の公共空間は照明が抑えられ、上品な明るさで心地良い)も、節度ある消費も、機会あるごとの寄付も、ネガティブ発言禁止も、そろそろ良いんじゃない?と言わずに、飽きずに継続すること。…所詮お気楽な2人にできるのは、これぐらいのこと。

〜ん。確かに志が高いとは言えないなぁ〜。あんまり今までの生活と変わってない気もするし、ちょっと部分的には自己弁護って気もするねぇ」と妻。「でも、これなら継続できるし、きっと楽しいよね♬」そう、楽しくなければ続かない。よしっ!これからも変わらず、お気楽に!

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