桃源郷はセカンドハウス「シャングリ・ラ ホテル 東京」
2011年 6 月08日(水)
桃源郷(シャングリ・ラ)という名前のホテルがある。香港に本拠地を置くシャングリ・ラ ホテル&リゾーツという高級ホテルチェーン。やはり香港からスタートしたペニンシュラ、マンダリン・オリエンタルと並ぶアジア系ラグジュアリー ホテル グループの雄。その桃源郷ホテルの日本最初の拠点が、東京丸の内に2010年3月に開業したシャングリ・ラ ホテル 東京。すでにマンダリン・オリエンタル ホテル東京が2005年12月に、ザ・ペニンシュラ ホテル東京が2007年9月に開業しており、これで香港御三家?が全て東京に揃ったことになる。ラグジュアリーホテル好きのお気楽妻は、虎視眈々と未踏峰のホテル宿泊のチャンスを狙っていた。
ある週末、お気楽な2人は桃源郷ホテルにいた。宿泊を思い立ったきっかけは東日本震災で稼働率が落ちたホテルの支援。特に海外からのビジネス客を狙ったラグジュアリーホテルの稼働率は下がり、中国本土や東南アジアを中心に展開するシャングリ・ラは、中国人をはじめとした海外からの宿泊客が落ち込み、震災後の数週間ほど休業していた。香港好きのお気楽妻はそんな状況を憂い、シャングリ・ラ営業再開のニュースを聞くとさっそく予約したという訳だ。…というのは表向きの理由。真相はこうだ。恒例の2月のバースデー宿泊の際に、ザ・キャピトルホテル東急とシャングリ・ラ ホテル 東京とで迷った結果、シャングリ・ラに宿泊しなかったことが心残りだった事と、予約した翌日のスカッシュレッスンが休講だったこと。なるほど、シンプル。
東京駅でビールとおつまみを買込み、気分はすっかりヴァカンスなお気楽夫婦。日本橋口の改札を出て、歩いて数分の距離にある桃源郷に向った。1階にはチャイナドレスのドアスタッフがスタンバイ。気分はもう香港だ。スワロフスキーのシャンデリアがエレベータ内を優雅に照らす。28階のロビーラウンジに立ち寄り、エレベータを乗り換えホライズンクラブまで案内される。クラブラウンジのソファに座り、ウェルカム・ドリンクをいただきながらチェックイン。こぢんまりとした居心地の良いラウンジだ。「IGA様、明日のチェックアウトのご希望時間は何時でしょうか」レイトチェックアウトを希望すると、多少の差額を支払いアップグレードすれば夕方まで使用できるという。それではと、部屋を比較した上で、アップグレード。角部屋のビューバス付のプレミアルームは広々として気分爽快。
ジムで軽く汗を流し、クラブラウンジでシャンパンをいただく。そして、当日の夕食を共にする友人たちを招き、彼らが手土産だと持ち込んだスプマンテで乾杯!残念ながら東京スカイツリーを眺められるはずの風景は、あいにくの雨で望めない。それでも2面の大きな窓のある部屋は、3人のゲストを招いても圧迫感がない。「さっすがゴーカだねぇ♪」「ゼータクな部屋ですねぇ」「なるほど、この窓は二重ガラスなんですね」それぞれのキャラごとに、それぞれの感想が楽しい。せっかくのラグジュアリーホテル滞在だからこそ、友人たちと過ごす。ジムに通い、クラブラウンジで食事をし、友人を招いて一緒に食事をする。それがお気楽夫婦の滞在パターン。まるで自分たちのセカンドハウスにお招きした気分。そんなホテルの使い方を続けている。いわば都心のホテル群が2人の別荘。毎回違うロケーションで自分たちも楽しみ、友人たちと楽しむ。別荘のように維持費はかからず、掃除も要らず、クラブラウンジには「お帰りなさいませ、IGA様」と迎えてくれる執事たちもいる。まさに桃源郷。
「たっぷり眠ったし、のんびりできたぁ~」朝のクラブラウンジで大好物のエッグ・ベネディクトを食べながら妻がつぶやく。「私もこちらが一番大好きです。サイコーにホテルらしい朝食メニューですよね」顔見知りになったクラブラウンジのスタッフから声を掛けられる。妻も思わず微笑み返し。このホテルのスタッフのフレンドリーで柔軟な対応はお気楽夫婦好み。「香港のシャングリ・ラにも、また宿泊してみようか」妻の評価も上がったらしい。
■お気に入りホテルカタログ 「シャングリ・ラ ホテル東京」
zooey
シャングリラの名前の意味を知って深く納得しました。
私はラウンジでアフタヌーン・ティ・セットを頂いたのですが
東京駅のすぐ隣とは思えない雰囲気でしたね。
IGA
zooeyさん
ほんとそうですよね。東京駅徒歩2分の香港。惜しいのは、一度駅の外に出てからホテルに入るしかないこと。駅から直接アクセスできれば、ホテルのエントランスからロビーまで辿る演出が、もっとドラマティックにできるのに。
zooeyさんが楽しまれたアフタヌーンティはいかがでしたか?