お祝い×3「HomePartyの夜」

carpaccioさやかながら、やってみたいことがあった。NYC生まれのデリカテッセンDEAN & DELUCAの料理をテイクアウトして夕食とすることが多いお気楽夫婦。けれど、小食の2人がチョイスできるのはせいぜい3品か4品。それなのに店頭には魅力的な料理の数々がどうだ!美味しそうだろう!と挑戦的に並んでいる。あれもこれもと選びたいところをぐっと我慢して、せいぜい料理以外にバゲットを追加するに止める。あぁ、いつか美しく盛り付けられたショーケースの中の料理を、躊躇なく選び、片っ端から持ち帰りたい!そんな欲求を抑える日々。ところがある週末、そんな願望が実現した。周囲に3つのおめでたいことが重なり、一緒にお祝いをしようと日程を調整。ところが、時間がなかなか合わず、店を予約するのは難しい。だったら、時間が自由になるホームパーティにして、誰の負担にもならないように料理を買ってきて並べるだけにしよう!という設定に決定。友人たちがわが家に集まることになった。

Saladeころで、めでたいことのひとつ目。数年前からお世話になっているボクササイズ&整体の先生が国家試験に合格。いつも通りに休みなく整体師の仕事をしながら、3年間専門学校に通い柔道整復師の資格を取った。ふたつ目。ご近所に住む友人(妻)が、医療事務の試験に合格。長年勤めた会社を辞めた後、心機一転専門学校に通い、1度目のチャレンジで見事合格!そして3つ目は、妻の退院。これは予定外。元々約束をした主旨は2つだけ。約束した日程の直前にアキレス腱断裂、入院、手術、退院。たまたま皆が集まるスケジュールと合ってしまった。だったらついでに松葉杖姿を皆に見てもらおう。さらには整体の先生に今後の治療とリハビリについて聞いておこう。

paella日、渋谷東急のれん街にあるDEAN & DELUCAで待ち合わせ。一緒に買い出しをするのは、横浜に住むNYC帰りの友人夫妻。「うわぁ!美味しそうだねぇ♬キレーにディスプレーされてるねぇ。やっぱり日本のDEAN & DELUCAの方が、ず〜っと美味しそう♡」と友人(妻)。彼女がおっしゃる通り。その日も美しい盛付けで、たくさんの料理がショーケースに並ぶ。その日集まるのは、お気楽夫婦を含め7人。これは買い応えアリ。いつもは迷ってしまうサラダ、前菜、主菜を手当たり次第に選ぶ。2人では選ぶことができないパスタ、パエリアなど炭水化物系の料理も。くふふ。思わず笑みが零れる。快感の大人買い。それでも7人で割ったら、1人当りの食事代としては決して高くはない。「後は泡系とワインですね」NYC帰りの友人夫妻はいける口。NYC駐在中にナパヴァレーに旅したワイン好き。一緒に飲むワインを買うのもまた楽しい。

Partyわぁ〜!たいへんそう!」ギプスを巻いた妻が迎えるや友人夫妻が声を揃える。ご近所の友人夫妻が「スモークハウスTERA」のローストビーフを手にやって来る。妻が怪我の経緯や入院、手術の様子を語る間、ひとり料理の準備。とは言え皿に並べるだけの“料理”。ひと通りの準備が済んだところで乾杯。まだ明るい時間から飲み始める快感。気が置けない友人たちと、お気楽なホームパーティ。「それにしてもキレーに盛り付けられてるねぇ♬」「IGAさん凄い♡」妻の介護以降、家事の腕にますます磨きがかかる主夫。美味しそうに盛り付けるのもまた料理のうち。そこに仕事を終えた整体の先生も登場。「たいへんでしたねぇ」挨拶もそこそこに怪我の様子を確認。「会社に行ってるんですか。ホントだったらとんでもないです」無理をしないようにということばに妻が頷く。同じことを私が言うよりも効果がある。「今度は保険でできることもありますし、私がリハビリ指導します」力強いことばに妻も納得。

体の先生の合格祝いで再度乾杯。酒豪の先生が加わったことでワインが空くペースが早くなる。全てのワインがなくなり、ボンベイサファイヤのボトルを出す頃には、さすがの先生も酔い加減。「いやぁ、普段から体調管理を見させていただいている身としては残念です」妻の怪我をそんな視点で捉えていただけるのはありがたい。「介護疲れしないでね」「ほんと、何かできることがあったら言ってね」友人たちのことばも嬉しい限り。妻のお祝いは決して嬉しくないものだけれど、会社や周囲の皆さんにサポートされて何とか介護も続けられそうだ。楽しく嬉しい酒だ。気持よく酔いが回る。

れ?昨日風呂に入った?いつの間にか翌日。「なんとか入れたよ。私が代わりに介護したって感じ。ふだんやってもらっているから、お返しかな」あらら、そうでしたか。…でも、全く記憶にないのは、いつも通り。「全く、酔っ払い相手は介護の甲斐がないなぁ」妻のことばもいつも通り。

2つのコメントがあります。

  1. Zip


    私も6月11日にアキレス腱を断裂。6月16日に手術しました。 でも、私はまだギブスです。全く動けません。 27日に抜糸の予定。でも、そのあと、また石膏のギブスで固めるというのです。奥様の早いリハビリがとってもうらやましいです。私のリハビリはあと5,6週間後と先生のお言葉。どうしてこんなに、違うのかしら? これからも、奥様のリハビリの様子を教えてください。 動けないのでブログをはじめました。 3日坊主になるかもしれないけれど、読んでみてください。

  2. IGA


    怪我人本人です。
    手術をするかしないかという最初の選択肢から、固定期間、装具の有無、リハビリの仕方をネットで調べてみると、まさに人それぞれで、切れ方や周りの組織の損傷具合はもちろん、その人の望む生活スタイル、更には病院の治療方針によって、治療方法は様々のようですね。
    私は2週間でシーネをはずし、自宅では素足、会社に行く時は念のためシーネか弾性包帯を巻いています。この後は、4週で少しずつ荷重をかけ始めて、6~8週頃まで松葉杖を使う予定ですが、先生からは「抜糸後の進み具合はそれぞれですから」と言われています。
    たぶんIGAはZipさんのご希望通り、またこの話題かいっ!と思われる位に術後の経過を書くと思います・・・。

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