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横浜三銃士というホテル企画で繋がる3つのホテルがある。「横浜ロイヤル パーク ホテル」「ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル」そしてこの「パン パシフィック 横浜ベイホテル東急」だ。いずれもみなとみらい地区に立地する高層ホテル。いずれのホテルにも滞在したけれど、なぜかお気楽夫婦にとってこのホテルのお気に入り度が高い。すっきりとした内装、横浜港やベイブリッジを望む爽快なバルコニー、テレビが電動でボードの中に沈み込む機能的な設備など、細かく挙げればいくつか理由はある。このホテルに初めて宿泊した際に、妻の体調が悪くなり、スタッフにお願いして頭痛薬をいただいた。あるいは、その時の好感度の高い対応が決め手だったような気もする。人の印象などはそんなものである。そして2010年冬、久しぶりに宿泊したこのホテルの使い勝手の良さを改めて実感した。ビューバスから眺める風景に、風呂上がりにベランダで感じる風の心地良さに、みなとみらい線からのアクセスの良さに。
*2013年4月より「横浜ベイホテル東急」に名称変更
【快楽主義宣言より】
■「YOKOHAMA黄昏」2010年2月13日
■「大人食い 中華三昧」 2007年2月4日
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高さ296M、高層ビルとして日本一の高さを誇るランドマークタワー。その49階から最上階70階までを占めるのが横浜ロイヤルパークホテル。*お気楽夫婦の宿泊当時はそこに“ニッコー”が付いた。つまり、横浜ロイヤルパークホテルは、日本で最高層のホテル。ちなみに、建築物としても、今話題の東京スカイツリー(完成後634M)東京タワー(333M)明石海峡大橋(298M)に次ぐ高さ。客室は52階から67階、地上210M以上。このホテルの最大のウリは、どの方向にも遮るものがない素晴らしい“ビュー(眺望)”にある。
お気楽夫婦が宿泊したのは、コーナーツイン。名前の通りに角部屋の開放的な眺望だけではなく、バスルームにある窓からも不思議な風景が眺められる。船の客室にあるような丸い窓からは、波が見えそうな雰囲気。けれど、見えるのはもちろん遥か眼下に広がる模型のような街並。ビルから見下ろす眺望というよりは、飛行機からの眺めに近い。下から見上げた時には堂々と聳えていたインターコンチも、コスモクロック(観覧車)さえも、このホテルの従者のように思えてくる。いつしか現実=地上の景色と隔離された異空間にいる気分になってしまう。どこから眺めてもそれと分かる、文字通りランドマークであるのに、その内側にはホテルという名のHideaway(隠れ家)が包まれている。
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1991年開業。みなとみらい21で横浜博覧会(YES’89)が開催されたのは1989年。バブルの真っ最中だった。その跡地で(未来に向けて?)帆を張ったヨットのセールを模したホテルとして話題だった。周囲はまだ殺風景な開発予定地が広がっていた。けれど、直後にバブル崩壊。なのに、1993年に横浜ロイヤル パーク ホテル ニッコー(当時)、1996年にパン パシフィック ホテル横浜が相次いで開業。3ホテルで横浜三銃士と称して連携したキャンペーンを行ったりしていた。
2002年赤レンガパーク完成、2004年みなとみらい線が開通。ようやく観光施設やインフラが整い、街が成熟してきた時に、このホテルの外観は見事に周囲に調和し、(ランドマークタワーと違った意味で)ランドマークとなっている。実に美しい外観。横浜ロイヤルパークホテルは高層階からの眺めが素晴らしいのに対し、このホテルは低層階からの風景に味わいがある。そして室内はオーソドックスな調度。落ち着きがあるが、セクシーさには欠ける。お気楽夫婦にとっては、何か新たなきっかけがあれば再訪したいホテルの位置付けだ。